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在マレーシア日本大使館にお世話になった話

初の海外旅行でパスポートを紛失した私は必要書類を諸々準備して在マレーシア大使館に向かいました。私がパスポート紛失に気がついたのは土曜日。その日に帰国する予定でした。この時マレーシアは休日を控えていて三連休だったので、私が大使館に行けるのは最短で火曜日の朝でした。かなり時間をロスしましたが、抜けが多い私が落ち着いて必要書類を集めるためにはこのくらいが良かったのではないかと無理やりポジティブに捉えます。


大使館に入るまで

大使館に入るには予約が必要です。土曜日の時点でそのことは調べていたので、予約しようとしましたが、空いてたのは最速で水曜日の午後2時半でした。流石に遅すぎるので一応予約はしましたが、火曜日、営業開始時間15分前に大使館に向かいました。
ここで大使館に入るまで実に1時間以上かかります。

私は水曜日の深夜1:55発のフライトで帰れるものだと思ってホテル、航空券を予約していました。
後大使館と出入国管理局に向かうだけだったので。しかし、窓口で言われたのは最短でも金曜日の深夜1:55発のフライトじゃないと帰れないと言うことでした。

パスポートを無くして精神的に憔悴するなかを、火曜日に帰れることだけを想像して必死に踏ん張っていたのですが、その情報を聞いたときは流石に涙が出そうになりました。でも、泣いても何もならないので、気持ちを立て直します。そもそも私が起こした災いなので泣く権利なんてありません。

そこでさらに言われたのは金曜日の深夜1:55発を予約した写真と、戸籍謄本、ポリスレポートの写真を事前にメールで送って欲しいとのことでした。大使館はとても忙しそうだったので、書類に不備がある人を入れる余裕はないみたいです。
大使館前で必死に航空券の予約をとってメールで送りました。ここまで実に1時間かかってます。

いざ大使館

やっとのことで大使館内に入れましたが、大使館もまあ、スマホ持ち込み禁止でした、、。荷物もしっかりチェックされます。

入って必要書類を記入します。かなり細かく書きます。住民票の住所や本籍などスマホがないと書けない情報ばかりだったので、また大使館の外に出て調べます。これを繰り返しながら書き上げました。
なぜ早く帰りたいのかというところに関しては本当に小学校のありがとう作文ばりに感情に訴えかけるように気合いを入れて書きました。これが功を奏します。大使館の方々も人間です。なんと木曜日の深夜1:55発のフライトに乗れるように急いで進めてくれると言ってもらえました。
助かった〜。本当に大使館の方々には感謝しかありません。必要書類に記入をした後は、翌日の9時半に受け取りに行けばいいとのことです。安心安心。

大使館の方々が本当に優しくしてくださったのが本当に救いでした。久しぶりに対面で日本語を喋ったというのも気持ち的にかなり楽になりました〜。

大使館でてからが本番だった、

ここでやばいことを思い出します。ホテル予約してない。。てっきり今日帰れるものだと思っていたので全然準備していませんでした。また、ホテルでは泊まる際、パスポートの提示が求められます。どうしようと色々考えましたが、いい考えが思い浮かばず、鉄道で国際空港に向かいました。クアラルンプール市内には24時間営業の店がなかなか見つからなかったのですが、国際空港には大量にあるので。夜中でも人も多いし比較的安全かなという魂胆です。

パスポート忘れたことに気がついてから、やばい状況すぎてやるしかないから逆に元気という状態でしたが、確実に精神的にはきていて、5日間飲み物しか飲んでいませんでした。日本に帰ったら緊張が解けて寝込むだろうなと思いながら24時間営業の店で一泊分を乗り過ごしました。今思えばこの時が精神的にも体力的にも1番参ってたかもしれないですね。全ては自分が生んだ災いなので誰にも文句が言えないというのも苦しかったです。

ここでちょっと面白かったのはバーガーキングでハンバーガーを食うお坊さんを目撃しました。ファストフードとお坊さんの組み合わせはなかなか見ないので新鮮でした。キャリーケース転がしお坊さんも印象的でした。煩悩やないか。他にもなんかの大会から帰ってきたメダリストの凱旋などがあったり、施設内が盛り上がっていたのも私的には救いでしたね。

みなさんパスポートは本当に無くさない方がいいです。当たり前ですけど。

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