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ワーケーション編集後記(神保とがーた)【壱岐⑧】

今回1泊2日の壱岐のワーケーションに関して、株式会社モアミザンでストーリーデザイナーをしている映画監督の神保(写真左)と、ワーケーションに行ってきた張本人がーた(写真右)で対談を行いました。

その様子を記事にまとめています。

【採録:モアミザン代表取締役 奥野(写真中央)】

壱岐ワーケーション記事①はこちらから

平日にワーケーションなんて、できるんかいな

映像制作とワーケーション企画はそっくり



神保:映像のつくり手というのはワーケーションが得意なはずなんですよね。

映像制作の初段階に、シナハン(シナリオハンティング)とかロケハン(ロケーションハンティング)というのがあります。

実際の場所を見て、そこにいる人と関係性をつくって、作品にまとめあげようとする段階。これはほぼワーケーションと同じです。

がーた:そう考えると、たとえば会社が社員にワーケーションを指示した場合というのは、「作品つくってこい」あるいは「作品の構想を膨らませてこい」っていう指示のようなものですか?

神保:そう思いますね。でも、ワーケーションを意義あるものにするには、助けてもらえる力が必要だと今回のワーケーションの様子を見てて思いましたね。

がーた:たしかに色々な人に助けてもらいました!

神保:一人優雅にワーケーションというよりは、まわりの人とどう関係性を築けるかというのが試されますよね。そこを楽しんでできるかどうかが、キーかなと思いました

がーた:旅のしおりを作ってもらったのがよかったと思います。現地では一回もスマホで道を調べませんでしたね、Google Mapとかで。

(神保自作の旅のしおり。これにすごく助けられました!)

神保:それは単純に地図が読めないからじゃなくて?(笑)

がーた:違いますよ(笑)福岡にいるときは時々見ますよ。旅のしおりで場所の名称はわかっていたので、それを頼りに行動しました。

だから辰の島が無人島だってしらなかったし、「そこだよ」って色んな人に言われたんですけど、その「そこ」がわからなくて (笑)

神保:でもそれが旅ですよね。今は行く前に色々情報がわかっちゃってることが多いから、なかなかそういう体験はできないかも

がーた:プチ・デジタルデトックスみたいな。パソコン持ってかなくてよかったです。



ワーケーションの成果をどう評価するか?


神保:会社的には最初「脱皮」ということをテーマにあげてて、行く前は若干それを重く感じてましたよね。

がーた:はい、正直どうしようと思ってました。

神保:でも結果的には、「自分が知らないことがたくさんある」という気づきが得られた。

そういう新しい気付きとか人脈を得て帰ってきてくれるのは、既存の制度で言うなら「出戻り」みたいなものかもですが、会社としてものすごくメリットですよ。

がーた:よかったですし、こうやって旅の振り返りができることで「ああ、私のワーケーションこういう感じだったんだ」って後から感じるものもあります。

神保:それもやっぱり映像制作会社であることが期せずして活きてるんですよね。

旅のしおりは脚本。その振り返りは作品の編集とか批評みたいなものだから。これは誰でもできるというわけではなくて、ストーリーテリングや編集・批評の知見がないとできない。

ちなみに今回、100%バケーションだったらどうしてました?


永田:まずホテルに着いたら、そのまましばらく動かないですね(笑)

私たちはどちらかというとフレキシブルな勤務体系なほうだと思うんですけど、ワーケーションをより一般に根付かせるためにはどうすればいいのかなということも、戻ってきた後に思いました。

効果があることは間違いないですけど、見えにくいじゃないですか、その効果が。

神保:一番わかりやすいのは、会社の福利厚生として扱うことですよね。希望を出せば1ヶ月ワーケーションできて、その費用は会社負担という。

がーた:つまり、ワーケーションの「効果」があまり問われないようにするという理解でいいですか?

神保:そうですね、効果を問い始めてしまうとまた規則だらけになってしまうので。

なるべくストレスフリーなほうがいいですよね。ただやっぱり成果報告みたいなものは必要なので、今回は記事があったから成果が目に見えてわかりましたね。

ただ、すべての人がライターなわけではないので、アウトプット方法のバリエーションは検討の余地がありますよね。あと、振り返りでベスト1写真としての海の写真を入れていましたが、あれはよかったですね。


(今回のベストショット。いちばんお気に入りの写真です。)

がーた:キレイでしたよー、海!!

神保:もちろん海がキレイなのはあるんですけど、その写真を撮ってるときにシャッターを切った思いっていうのは自分にしかわからないじゃないですか。

撮った本人には「キレイな海」以上の意味や思い出がある。それが最高ですね。あの写真で、ワーケーションが効果大なことがわかりました。

がーた:研修ともいえるかもしれないですね。私たちは映像制作会社として、研修のヘルプを現地でできるかもしれないですし、今回みたいに現地行かなくても、準備段階と振り返りのプロセスはおおいに貢献できますよね。

神保:そうそう。会社が「ここにどうぞ」ってワーケーションに送っても、社員はポツンとしてしまう。そこにストーリーが出るようにすることを、僕たちならできますね。



「ノンアルな壱岐旅」「免許なし壱岐旅」のモデルケース


がーた:あと、私がブリューアリーに初めて入ったことにも食いついてましたよね!

神保:ノンアルはワーケーションに限らずすごいポテンシャルを感じてますね。

ワーケーションでは、まず観光地にきているという前提がありますよね。アクティビティとかがあるけれども、仕事もする。そこに集中するためのツールが必要なはずなんですよ。

壱岐はお酒がおいしいですけど、特に車移動の場合は、お酒を飲みたくても飲めないっていうシチュエーションはけっこう多いはずなんですよね。

がーた:ノンアルしか飲まない私からすると、お酒飲める場所に行くのはイベントのときなんですよね。パーティーとか飲み会とか。

あるいは「スタバのドリンク、かわいい!」っていうモチベーションなんですよね、飲みものを楽しみに行こうと思うときっていうのは。

だから、常連さんが集う地元の居酒屋とか新しくできたブリューアリーとかは、旅先でも食事しに行く選択肢に入らないんです、普段は。

居酒屋=お酒というのが多分常識なので、飲めない自分は入りにくいです。免許持ってないですけど、「今日は運転があるんで」と毎回嘘つくこともできないですし(笑)

今回はワーケーションだからこそ、足を踏み入れることができました。バケーションだったら多分入らなかったですね。

だったら、私が今回ワーケーションに行ったことで、「壱岐ノンアル旅」とか「免許なしでも行ける! 壱岐バス旅」というような1泊2日のモデルケースが増えたということですね。

神保:そう思います。今後また継続的にワーケーションしてどんどん発展していきましょう!

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