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明日終わる旅だとしてもきみの背の凹凸はずっと覚えています #ナイトソングスミューズ vol.6

広沢タダシさんがリリースされたアルバム『NIGHT SONGS』に収められている曲、『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに創作を募るコンテストMuse杯!

結果発表は9月22日にzoomにて行われます!
詳細はまとめ記事の最後に掲載しております。沢山の方と、和やかな時間を共有出来たらと思っておりますので、応募手続きがまだの方は、ぜひご覧くださいませ!

詩、小説、動画に、イラスト、バラエティーにとんだ作品を今回もご紹介して参ります。
広沢さんの曲からどんなインスピレーションを受け、どんなミューズが降りてきたのか、早速見てみましょう!

それではMuse杯vol.6行きまーす!

蔦縁 ヨウ(ツタヨリ ヨウ)

蔦縁 ヨウさんの映像作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」の曲を全部使って、フルでの振り付け、ダンスでの表現は初めての挑戦。締め切りまでに、ご自身ができる全てを詰め込んだ全力の作品です。
ダンスで6分近く観客の視線を引き付けることは、とても難しい事だと思っています。前半は歌詞の世界観を、振りとダンスで丁寧に表現されているように感じました。ヨウさんの表情、長い腕、音の余韻まで全身を使った表現が美しかったです。後半はヨウさん自身の感じた世界観を映像編集を多めに重ねることで表現されていて、noteの空間や、画面越しの誰かとの言葉のやり取りに引き込まれ、広沢さんの歌声の中であっという間の6分14秒でした。
(*´-`*)作品の裏話を読まずとも、ヨウさんの世界観が全力で表現され、伝わる圧巻の作品でした。

蔦縁 ヨウ(ツタヨリ ヨウ)

蔦縁 ヨウさんの物語作品です。
私が何者で、どの星にいるのかをあなたは知らなくて。あなたが何者で、どの星にいるのかを私は知らない。言葉を送信できるあなたと、あなたからの言葉を受信できる私の切なさと、言葉でつながれた光を感じる作品です。
” まぁ、もし命尽きたとしても、だよ。心を尽くした”ことば”はきっと
誰かの心に残るはずだから そいつといっしょに生き続けられる気がしてる。"
この部分とても好きです。
(*´-`*)物語の "わたし” も彼の "ことば ”を抱きしめながら共に生きていく姿が、やわらかい光に包まれているようでした。

「7月の 雨のち晴れの 誕生日」by 目頭あつこ | 日々のエッセイ

目頭あつこさんの短編小説作品です。
君を七色に輝くしゃぼん玉に例えた言葉が、儚く美しく残る。
" 目に入るものも、聞こえるものも、匂いも、すべてが果てしなく遠ざかっていく感覚に、ぼくはまだ慣れない。"
(*´-`*)一歩引いて、フラットに君とのストーリーを綴る言葉が、静かに感情の上を撫でていくように心地良かったです。

君に届け。無伴奏チェロ組曲 by E.Vジュニア

E.Vジュニアさんの小説作品です。
アリアの6小節。チェロの音色から始まるストーリーが、静かに響き始める。
音楽科に通う雄星と未結。星の名前を持つ雄星と、未来を結ぶ意を持つ未結という二人の名前と、ストーリーに組み込まれるクラシック音楽がドラマティックな作品です。
みんなでポエム書いてみた企画で、E.Vジュニアさんの作品を拝見した時も感じたのですが、クラシック音楽のストーリーと音色の知的な世界を、二人のストーリーでやさしい色を付けていく印象があります。
(*´-`*)やさしい光の中の、美しい記憶をみているような気分になりました。

短歌 緑の風 by 辰巳ろん

辰巳ろんさんの短歌作品です。
天空に在る深い緑の森にある泉。そこに集う自然と精霊と、止むことなく香る緑の風を感じる作品です。
君と交わる日を心待ちにざわめく自然たちと気持ち。つながることで手にする幸せと不幸。
和調の言葉とカタカナや英字の呪文や擬音が、ろんさんの世界観を完璧に構成し、幻想的な世界に深みを与え、くっきりと輪郭を与える。
(*´-`*)人間の身勝手な悲しさを感じる。深い緑と青の息吹を感じる美しい作品でした。

いつも見てるよ by Minmin

Minminさんの小説作品です。
終わりの見えない母の介護。母を見送り、本当の一人になって止まった時間。元の時間の流れを取り戻し、思うそれぞれの幸せ。
まるでエッセイを読んでいるように娘の視点がリアルで、時々描かれる母の視点も切なく、ストーリーにどっぷりと引き込まれました。
デイサービスからもらって帰ってきた百合の花と、父の花瓶と娘の心情描写がとても美しく絡み合っていて、花の匂い、容姿、存在が癒しで、愛だと感じたこの部分が特に好きです。
(*´-`*)介護、死、孤独、多様性と内容も視点も広く盛り込んだ小説に引き込めるMinminさんがすごいです。

あなたの木の葉に触れにゆきます by 奥村 まほ(okumaho)

奥村 まほさんの短歌連作作品です。
まほさんの言葉は身近なもので、特別に装飾をしていないものでも、ロマンティックと、心地いい想像の世界が広がっていく。どの作品もストーリーが映像として流れだすのです。
勝手に番号をふってすみません。1,4,6,7個目の作品が特に好きです。
(*´-`*)陽だまりのような温もりと、心地よい風を感じられて、いつまでも胸に大事に持っていたい作品でした。

宇宙の片隅からの… by まいねー

まいねーさんのイラスト作品です。
「彗星の尾っぽにつかまって」を聴いて受けたインスピレーションを、イラストを描くことが好きということで、描いて下さった作品です。
Muse杯へ応募するきっかけの話から、歌詞にどんなイメージを持ったのか、特に惹かれた歌詞の部分の話もかいて下さっています。
トップ画の流れるような光に重なる淡い光がとても奇麗だと惹かれました。
星の輝きの中で抱き合う二人から放たれているような、包み込んでいるような、やわらかく淡い光が温かい。
(*´-`*)まいねーさんが描かれたように、" 穏やかで清らかな愛の輝き。”
を見ているようでした。

呼吸をするように by 心音(ここね)

心音さんのエッセイ作品です。
Muse杯へ応募するきっかけ、文章を「かく」ことを表すのに「書く」ではなく「描く」を選ぶ理由。
文章をかくことを、絵を描くことに置き換えた表現がとても興味深く引き込まれました。
言葉や線、輪郭だけでは表せない、感情、色気、息づかいを表すのが色になる。
“ 言葉にならないどんな感情にも繋がることができるのが、色であり、行間であり、自分自身だ。
感じるということ。それが、人間として生きる者のよろこびであり、無限の可能性であり、自由だと思うから。"
(*´-`*)この部分にものすごく共感しました。私も感じる感覚を大事にしたくて、そこに表現の可能性が無限にあると思っています。

流れゆく世界 by 心音(ここね)

心音さんの詩作品です。
眩しいくらいの輝きと音を立てて流れていく世界と距離を取り、静かに自分が流れ着く時を待つ。
カーテンの隙間から見える夜空と、カーテンを透けて入り込む光がやさしくて、とても綺麗な画像です。
(*´-`*)流れに身を任せ流れつくいつかが、やさしく輝いて抱きしめてくれるように待っている。そんな光を感じました。

音楽 by 心音(ここね)

心寧さんの詩とコラージュ作品です。
" 音楽とは
創り手だけでなく
さまざまな聴き手の心の思い出が
重なって紡がれていきます。"
広沢さんの「彗星の尾っぽにつかまって」を聴いて、心動かされたクリエーターの作品が集まったMuse杯を表現して下さった作品に、驚きと、じんと温かいものを感じました。
心寧さん、Muse杯に出会って、素敵な作品を沢山応募して下さりありがとうございます。心寧さんの繊細に感じる感覚、とても素敵です。

幻を追って by 椿-TSUBAKI-

椿さんの詩作品です。
曲を聴いて湧き立つ感情を綴ってくださった作品です。
愛の言葉を意識したときに、思い浮かぶ人がいる。
私にとっての愛はあなたの存在。
歌詞の世界観と、ご自身の感情を結び付けて綴られる言葉が、愛しく切なく心に重みを残す。
(*´-`*)寂しい気持ちになって好きではない歌でも、言葉を漏らすことなく何度も繰り返し聴いてしまう椿さんは、この歌が心地よくやさしく響く時が来るのだと思いました。

月の光に包まれて by 椿-TSUBAKI-

椿さんの小説作品です。
76年振りの彗星をみるために夜空を見上げる二人の物語です。
月を眺めるやさしい時間の会話が愛しくて、少し切ない。
大切な人との時間が尊いものだと知っている二人だからなのだろうと、その切なさを思いました。
(*´-`*)この二人のやさしい時間がずっと続きますように。

8/28「夜に起き上がる、おはようミューズ」by Miz

Mizさんの日記作品です。
誰もが感じたことのある感覚が詰まった作品に感じました。
夜なんて来なければいい、暗がりよりも明るい昼でずっと遊んでいたい。
わいわい過ごした輪から帰った一人の時間にほっとする自分に気づく瞬間。
もう一人の自分との対話。
昼の明るさと、元気な自分と、夜の闇と自分の中にある闇の対話で、明暗の自分が一つに戻る。そんな事を感じました。
(*´-`*)夜に現れるMuseと一つになったMizさんのこれからが、やさしく輝いている作品です。

いつかちいさな輝きが by ふむふむ

ふむふむさんの詩作品です。
同じ空を見上げていても、見ている世界も感じているものも、全く同じでなくて、違う二人でもいい。
それでも自分の片手があなたに繋がれ、ふたりのまほろばに向かう終わり方が、二人の繋がりを強調させているようで、ゆるやかなやさしさの中に、確かな愛を感じました。
(*´-`*)響きのいい言葉が心地よく、「みんな同じでなくていいのよ」と言ってもらっているようでした。

まためぐり逢うとき by こんちゃん

こんちゃんさんの映像作品です。
アレンジされたギターの音色が、心地よくストーリーの世界へ引き込む作品です。
ネットの宇宙で出会った二人。彗星のように一瞬の煌めきだったとしても、確かに存在していた愛。
(*´-`*)アレンジされた曲がやさしくて、ストーリーの悲しさよりも、確かな愛と、” また会う時は広い宇宙がいい "という言葉が光のように輝きを残す。
そんな光を感じた作品でした。

俺たちが出会う理由を、まだ君は知らない by 百瀬七海

百瀬七海さんの小説作品です。
静寂に包まれた星の瞬く夜に落ちてきた月の欠片。
前世の記憶の人。月の欠片のペンダント。
澄んだ夜空のストーリーがとても綺麗で、何ともロマンティックな作品です。
(*´-`*)出会う場面のストーリーを読みたいような、このまま出会う日をワクワク想像したままがいいような、そんな余韻に浸りました。


siv@xxxx

siv@xxxxさんの小説作品です。
母のためではなく自分のために願った優しくなんかない息子だけど、あなたが僕を思ってくれている以上に、あなたを愛する、ただの息子でいようと思う。
歌詞を添えた後の、母に向けた言葉が胸に沁みる。
沢山のことを忘れてしまった母が、それでも自分の母であることをやめようとしないでいてくれた、豆ごはんの件で泣きました。
(*´-`*)音のないムービーを観ているように、鮮明な映像が流れました。

親愛なるMuseたちへ by 嶋津 亮太

嶋津亮太さんの応募されたミューズへ贈る作品です。
作品の読み込み、収斂された言葉に込められた作品への敬意、熱意がものすごい熱量で伝わる。
きっと作品をよせたすべての人が、嶋津さんからの感想を聴きたい。そう思うほど、作品をみていただきたい人だと思いました。
(*´-`*)そのまま作品鑑賞へ進みたくなる言葉。嬉しい言葉の作品です。

Jun Ikematsu / 池松潤

池松潤さんの紙コップ影絵の動画作品です。
「人と人の間に育まれる温もり」を表現し、Muse杯を通してより多くの方と楽しめたらいいということで、「彗星ごっこ」しましょうと、みんなで紙コップ影絵を創作しているような、わくわくする作り方の解説がとてもやさしくて、時間を忘れて一緒に没頭している気持ちになりました。
出来た作品と曲の動画を観ながら、純粋に創作する気持ち、人との繋がりなど、大事なことは何なのかを考えました。
紙コップ影絵の夕日に照らされたように見えるシルエットが美しく、いつかの記憶にふれるように、やさしい気持ちになりました。

以上20作品のご紹介でした!

結果発表は9月22日 
20:00~22:00 
開場20:00 開始21:00
Zoomにて開催されます。
沢山の方のご参加を心よりお待ちしております

詳細、応募画面はこちらの記事からお願いいたします。

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