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2023/9/25月 いつかのフットサル

埼玉に住んでいた頃
コロナが流行して外出を控えていたのでどうしても運動不足だったので近くでフットサルができる場所を探していた。少し落ち着きだしたあたりに近くでやっている個サルに行ってみた。

個サルは個人エントリーで1500円くらい払ってその日集まった人らで2時間フットサルができるシステム。ここの個サルはどんな顔ぶれか探り探りだった。周りがあまりにも上手すぎると体力的にも精神的にもきつい。初心者も混ざっているくらいの緩いフットサルが好きなのでここはどうかな?と思っているとまぁ経験者のオンパレードでガチガチのフットサルだった。開始5分でもう諦めかけていた。ここは入れる隙もない。

さらには自己中な連中が多くて楽しくプレーする以前に俺が決めると目がギラギラしている奴らばかりで、いつも一緒にやっているからか仲も良さそうで、こうゆうもうすでに関係性ができている中に入るのが苦手なもんでとりあえず2時間終わったら飯でも食って帰ろうと考えていた。

でもふと周りを見渡すとその中でもそこまで上手くはなく自分と同じ今日初めて個サルに参加していた30代くらいの男性に話しかけて少し仲良くなった。中にはこんな人もいるんだと思って親近感が湧いた時にその男性が飲み物を忘れたらしく自分が持っていた半分くらい入ったポカリを「ちょっとだけ飲ませてくれないか?」と言ってきて倒れられても困るので全然いいっすよと言って渡したら口つけて全部飲み干して「ごめん、これ捨てとくから」

一瞬目の前で何が起きてるか分からなかった。


口つけて、全部飲み干す、これ捨てとくから
その男性はボケでもない何でもない涼しい顔して喉が潤ったから試合に戻っていた。


もうそこの個サルにはいく事はなかった。

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