自己救済case.1 細かいことが気になる

MOZU「今日、食事中にスマホいじってたんだけどさ」

私「うんうん」

MOZU「母にそれを注意されてさ、『作った人の気持ちを考えなさい。』って」

私「そりゃそういうだろうね。作った側からすればそういう行為をされると嫌ってこと、最近ならわかってきたんじゃない?」

MOZU「それはそうなんだけど、いやあんたも同じことしてんじゃんって。私と外食行った時に、グループラインで同僚の悪口言ってたり、dポイントで割引になる服とか見て、会話そっちのけにしたりしてんじゃんって思って…」

私「でも27にもなったらさ、大人だってみんな『言ってることとやってることが食い違っている』って理解してきたでしょ、さすがに。」

MOZU「まあねえ…それも理解してるけど、自分の母親ともあろう人が…って気持ちになってしまうのですよ。」

私「いやお前何様だよ。自分だって言動が一致してないことあるでしょ。後で自分で気づいてお風呂で1人で反省したりしてんじゃん。みんな優しさで指摘しないだけで、そんなことたくさんしてるよ。そんな奴の母親なんだし、食い違った行動とるのも当たり前だよ。」

MOZU「ほんとそうですよね…」

私「それにさ、なんか親友の言葉ですごい響いたのあったじゃん。忘れたの?」

MOZU「忘れてないよ。あやちゃんだね。『親の言うことが全部正しいってわけじゃないもんね』…だったと思う。細かい部分はうろ覚えだけど、あのとき確か20歳とかでさ。自分でも気づいてはいたけど、でも、いざそれを言語化するとやっぱ少し驚いたんだよね。親も完璧な人間じゃないんだなって。当たり前のことなんだけど、それに気づかない人も多いと思うから。親は子供の前では良いお手本になろうとするもんね。」

私「それに気づけたってことは、家族以外にいい出会いがあったってことだよね。他者の価値観に触れて、それが『うちの親の価値観と違うけど、こっちの価値観の方が支持できる』って思わないと、親が間違ってるとは思わないから。」

MOZU「そうだね。そんなふうに他者の価値観を知る環境で過ごせたのは、親のおかげなんだよなあ。高校しかり、留学しかり…」

私「そのことに気づけたのは、一部親のおかげでもあるよね。ていうか、そういう環境に居られる支援をしてくれた親って、素敵な親なんじゃない?比較してもしょうがないけど、家族以外の価値観を植え付けさせないようにする親だっているんだし。」

MOZU「イライラがおさまってきた。」

私「よかった。他人に完璧を求めてイライラする癖、無くしたいね。」

MOZU「うん。難しいと思うけど…できるだけ頑張る。」

私「でも、反論しなかっただけえらいと思うよ。」

MOZU「そうだね。でも、今度母が外食中に同じことしてたら、『作った人に失礼だよ』って、言ってしまうと思う。」

私「それは別にいいと思うよ。」

MOZU「だよね。それぐらいいいよね。ありがとう。今日はしっかり眠れると思います。」

私「はーい。またね。」

教訓:『親の言うことが全て正しいわけじゃない』ことに気づける環境に置いてくれた親は、素敵な親

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?