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水風呂で深呼吸ができるようになるまで。


私はサウナが好きです。サウナ愛好家です。サウナーです。

「サウナが好き」と言っても、そう申告する人のほとんどはサウナに入っていることだけが好きなわけではなく、
『サウナと水風呂の交互浴が好き』
だったりします。

もっと厳密に言うと、
サウナ→水風呂→休憩の『休憩』の間に襲われる気持ちよさが好き。
だったりします。サウナーの間では、その気持ちよくなる現象を「ととのう」なんて言いますね。

ととのった感覚って、本当に気持ちよくて、すごくて、ふわぁ〜ってなります。…もう語彙力失います…(汗)
まあ、適切に説明すれば、『深いリラックス状態』になっているらしいです。

その、深いリラックス状態=「ととのい」を得るためにはやはり、温と冷の交互の刺激が必要不可欠だと私は思っています。

温冷交互浴。サウナと水風呂。
サウナは我慢できるけど、水風呂……?
水風呂に、最初から躊躇せず入れます?

今となってはサウナ後に躊躇せず水風呂のひえひえの水を体に浴びせ汗を流し、その水の中へザブザブ入っていける私ですが、サウナに入り初めた頃は水風呂にはかなり抵抗がありました。そのため、サウナ後はギリギリ耐えられるくらいのぬるい水温のシャワーを浴びていました。
だって、ねえ…?水風呂って大抵20℃未満ですから。
私が通っていた小学校では、外気温と水温が20℃以上じゃなければプールの授業が中止だったと記憶しています。
ギリギリ20℃あるプールに入るときですらキャーキャーヒーヒー絶叫したくらいですから、20℃未満の水温って健康を害するんじゃないの??くらいに思ってました。
「この水風呂、水温18℃?無理無理!!死ぬだろ。」って。

そんなわけで水風呂代わりにぬる目の水シャワーを浴びていた時期があったわけですが、それはそれで気持ちよかったことを覚えています。
全身が脈打ち、水を浴びたのに何故かポカポカしてくる体…心地よい脱力感……
これらの感覚はぬる目水シャワーでも得られます!シャワーでもしっかりクールダウンできていれば気持ちいいんです。

でも、やっぱり、サウナ好きな人はみんな、水風呂にこだわりを持っている印象があったんですよね。「水風呂最高!!」とでも言っているかのような。水風呂の先に最高が待っているかのような。

私は、いつかは水風呂に入ってみせるぞ!という気持ちで、日々水シャワーの温度を低めていったのでした。

ある日、いつものようにサウナ後の水シャワーを浴びていると、「これ今日水風呂行けそうな気がするぅ〜」とエロ詩吟の声で脳内再生がありました。
「よし、今日は、水風呂いくぞ!!!」そう決めて、2セット目のサウナへ。いつもより1分ほど長めに体を温めました。

サウナを出ていよいよ、水風呂へ…
その前に、ぬる目水シャワーで汗を流します。

ドキドキしつつも勢いをつけて水風呂へ足を踏み入れます。「おお…冷たい!けど、いける!」水深はヒザの少し上くらい。そろりそろりと、へその辺りまで水に浸かります。
「冷てえぇ!無理か!?いや、でも、せっかくここまで入ったし!頸動脈を冷やさないと効果出ないっていうし!!」
と勢いで首のあたりまで一気に沈めました。ハヒッ、ハヒッと落ち着かない呼吸。落ち着かないままなんとか30秒浸かり、水風呂を出ました。

「はー、やっぱ水風呂きっついなー」と思いつつ洗い場のイスに座った瞬間、体がカッカと熱くなり、いつもより鼓動がはっきり聞こえ、喉を通る空気がやけに爽快で…など、いつもの水シャワーで得られる気持ちよさより強い感覚がありました。
「水風呂きっついけど、みんながこだわる理由はコレか。」

この日のファースト水風呂では「ととのう」ところまでは行きつかなかったのですが、水風呂の凄さというものを体に刻まれたのでした。

はじめて「ととのった〜」みたいな感覚になった話についてはまた別に書こうと思います。

ファースト水風呂以降、サウナ後に水風呂に入るという行為を続けていますが、冷たすぎる水風呂は今でもそれなりにきっついし、ぬる過ぎるとちょっと物足りないし、わがままな体になってしまったものです。

ただ、最近、水風呂で深呼吸をする意識を持ってからというもの、水風呂そのものが気持ちいいと思えるようになってきました。
水風呂に入るとハヒッ、ハヒッと呼吸が早くなってしまいがちだったのですけど、ちょっと頑張って深呼吸するようにしたのです。
そうすると、水に溶け込んでしまうような気持ちになることがあって、めちゃ気持ちいいです。

ただ冷え性なので、水風呂の時間は長くても1分にしてます。
体の表面だけ冷やすことをイメージして水風呂に入るのがいいかと思います。

やっと水風呂の魅力がわかってきた感じです。
サウナー歴としては2年くらいになるけれど、まだまだ発見があって楽しいですね。サウナ。

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