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ツアーファイナルの日/2021/3/17

Creepy Nutsワンマンツアー・ぴあアリーナ公演に行って参りました。

今日はあえて武道館のときとは反対に、感じたことを新鮮とれたて産地直送便でお届けしたいと思います。 

一言でまとめると: よかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

二言目を発したが最後アホほど長くなってしまったので目次を付けます。本日記初の試みであります。

・実在に慣れない

まず、初っぱなから松永さん格好よすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でした。音もなく登場してなんの前置きもなく始まるルーティン。それで伝わる世界。
音響、無知ながらぴあアリーナはなんかいつもと違う!武道館とも違う!良!と感じました、たったひとりのDJが奏でる音が、何千人の胃の底にまで響く世界。

これは別にCreepy Nutsに限ったことではないけど、何度現場に足を運んだところで様式に慣れることはあっても実体の存在そのものに慣れることってないな。あっ、存在している……と毎回思う。何度でも。むしろ好きになればなるほどにドギマギしてしまう。これは一般論では?どう?

そしてこれはCreepy Nutsに限ったことですが、売れまくり露出が増えそれを追いかけるほどに音楽以外での彼らの姿に触れる機会が増え、いざ音楽の場でいわゆるギャップに食らっちまう度合いが大きくなっていく。深淵である。


・SUPER STAR

相変わらず五臓六腑が締め付けられるほど大好きな「サントラ」。
サントラの、あのステージ、あの輝き、あの客席を見て、あ、スターだ、って思ったんです。

彼らはスーパースターだ。

武道館がふたりの歩んできた道程を辿る旅だったとするならば、今回のぴあアリーナはラップスターとDJスターによるスーパーエンターテイメントツアー。
武道館が"愛"ならぴあアリーナは"光"。

光、パワー、圧倒的なパフォーマンス。

そのパフォーマンスは最後の最後の最後の一曲、「バレる!」まで変わらず。いや、最後だからこそ?最高で。

新曲生で聞けてウレシ~~~~~~イエ~~~~~~~~!!!!!!!!とはしゃぐ反面、つめつめ巻き巻き進行で休む暇もない中、跳んだり蹴ったり、なるほど足でラップをやっている、と納得するほどに動きまくるRさんを見て、私はちょっと引いていました。

体力モンスター????体幹もすごいね????

わたしは彼らのことを同じ人間だと思って勝手に過労を心配していたけど、違うのかもしれない。
人類であって人類ではない、例えるならばエフゲニー・プルシェンコ、あるいはネイサン・チェンのような類いの人たちなのかもしれない。この例えは私にしか伝わらないことを承知で書いています。

全ての曲が最強で最高というのは大前提として、今日とりわけ刺さったのはスポットライトだった。特に2バース目。
これ前も書いた気がするけど私が覚えていないなら誰も覚えていないので無問題、だからまた書くよ、時間が移ろい変化するごとに刺さる曲、沁みるフレーズが変化していく。
今はただ格好いいな、いい曲だな、と、思っている曲も、いつかどこかの私にぶっ刺さるかもしれない。
これがRさんの言うHIPHOPの魅力なのかな、と今日も勝手に重ねて共感している。


・真に熱狂的なファンとは

いつか読んだ文章。
たしか、大学受験の現代文で出会った随筆。

「本当に熱狂的なファンは、ライブに行ってワーキャーなどと騒いだりはしない。
棒立ちで固まったままライブを見た後、帰りに食堂で神妙な顔をしてラーメンをすすり、家で一人さめざめと泣くものだ」

こんな内容だった。当時はなんじゃそりゃ、と思ったものだけど、今ならちょっと気持ちがわかる。
私こそが本当に熱狂的なファンであると言いたいわけではありません、断じて。
あまりにも突飛な内容だったので何の本か調べたはずなんだけど失念してしまった。また読みたいなあ。

わたしの悪癖として、こういったビッグ・エモーショナル・イベントの直後は他人とコミュニケーションがとれなくなるというのがある。ワーキャーなんて言えやしない。
一言でも言葉を発したらこぼれて消えてしまいそうな何かがあるのだ。

でもそういうのやり過ごして取り繕って乗り越えてみんなオトナになってるんじゃない?

でもでもだって、無限に漂う気持ちを言葉という型に押し込めてしまうのは嫌だ。私の貧相な語彙力に閉じ込めるなんてなおさら窮屈だ。
だからこそこうして貧相なりに繋ぎ合わせ器を作っている、不器用に、長々と、回りくどく。

その点、Rさんの"器"は、美しく複雑な仕掛けが施された、皆に愛される芸術作品だ。努力と才能と教養と偏愛の賜物。

注釈をつけておきますが、これは決して私の駄文とRさんのリリックを比較している訳ではありません、概念の話をしています、すみません、許してください、怒らないでください…………。


・最高の会場と最強の愛情

ツアーファイナルがこんなにも最高だったのは、ぴあアリーナMMのおかげでもある。

まさかまさか、合法的にトベるとは思ってなかった!!!!!!!!!!!!!!

スタンド席あるからてっきりジャンプ禁止かと思ってたんだけど。レギュレーションの判断基準って何なんだろう。
ぴあアリーナはスタンドの傾斜ゆるめだからかな?それとも建物新しいからか?床の耐久性の問題?????

前述の通り、音響もよかった。

トラックの素材、一つ一つが鮮明に聞こえた。
ツイッターでも言ったけど、「中学12年生」の"ドライヤーの音"がめちゃめちゃクリアにいい音で聞こえて、かなり面白かった。
中学12年生ライブで聞いたのは何気に初めて。すっごく楽しいね!!!
そしてこの曲と紙様は松永さんのお声がたくさん聞けてすっごくうれしいね!!!
これからもレア曲に会いたいね!!!!

これは本物の願いなので何度でも言いますが、わたしは「刹那」を生で聞けるのなら寿命の1/3まで差し出す所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。

あとね~~~「かいこ」も音が楽しかったね~~~。あのピコピコ感。ピコピコサウンドに反してシビアな歌詞。そして照明もよかった。そのほか照明が印象に残っているのは「バレる!」と「顔役」。どちらも新曲ですね。

顔役はもう格好よすぎて痺れまくったのですが、途中白いライトがかなり激しく点滅するところがあり、えっっ眩しくない????ターンテーブル見づらくない????目悪くならない????大丈夫????と一瞬まじめに思ってしまいました、大丈夫だよ。

新曲といえば初披露の「Who Am I」!!!!!音響の問題で少し聞きにくい部分もあったけど、最後のサビだけはキーを上げて歌っていて、抜けるような高音がスッと響いて気持ちよかったです。
あれは仕様なのでしょうか?CMで流れてる部分はキー高かったからやっぱりラスサビの仕様なのかな。
声が多少聞こえにくかったぶん松永さんのトラックがいいな、としみじみ感じました、映画主題歌!!!!!という趣。
あれ劇場でエンドロールで流れたら本当に泣いてしまうかも。

そしてそこからの「日曜日よりの使者」でもう完全に大団円!!!!!めでたしめでたし!!!!!!って感じになりましたね。あの曲順よかった。
日曜日よりの使者の冒頭は今まで見た中で一番いいパフォーマンスだった。すごい。ラッパーぞ??Rさん、ラッパーぞ????あそこ歌いきったあと拍手起きるの、好きです。

ライブってこれだから楽しいよ。こうして一つにさせてくれる、彼らこそが「日曜日よりの使者」なんだ…………と思ってちょっと泣いた。

今この状況下ならではのこともたくさんありますね。終了時間厳守という制限がありながら、いや、あるからこその密度の高さだった。

「Dr.フランケンシュタイン」のMCがめちゃめちゃのぐるっぐるに巻っき巻きであまりの巻き具合に軽くツボってしまったことについては、反省しております。

でもそのぶん「かつて天才だった俺たちへ」のMCに時間を割けたのはよかった。ナイスタイムキープ!!

Rさんの言葉はあまりにも優しい、優しすぎる。
ラップそのもの、音楽そのものは自分自身のためにやっている。それは変わらない。

でも、ライブの場では"こちら側"のために、我々のためにやってくれているのかな、と感じる瞬間が増えつつある、去年くらいから。

かつて天才だった俺たちへ、は、その極致で。

この気持ちを収められる器は、まだ見つからないな。

ふたたびぴあアリーナの話をね。席もよかった!
スタンド2階席だったけどそこまで高さがないのでステージとの距離が近かった。
上手側の席で松永さんのお手元も見えたし!
下手側の袖もよく見えた。あれは何の曲だったかな、「合法的トビ方ノススメ」かな?袖に待機しているスタッフさんも一緒に跳びはね、ノリノリにノッてたのよかったな。
カメラのクレーンがちょいちょい邪魔だったけどね。しかし、配信には常日頃からお世話になっているので文句を言うことはできない。

そして、Rさんと目が合った……とは言わないが、我々を視界に入れ、我々に向けてパフォーマンスしてくださっている!!という瞬間が多々あり嬉しかった。
もとよりライブは一方的な提供と享受ではなく双方向のコミュニケーションであると考えているので、MCなんて一言一句うんうん頷きながら聞いているからな、私は。端から見ればそこそこ限界!
でも他人を気にせずこうやってはっちゃけられるのはHIPHOPに触れたからだ。はじめてフリースタイルダンジョンの観覧に行き、はじめて手を上げ声を上げた瞬間、自分が開く音がしたのだ。

ただご時世柄あんまり他人を気にしないのもよろしくなく、夢中になりすぎてソーシャルディスタンシングを破壊しかけては心の中であっすみません……と呟くのを何回か繰り返したので学習が必要。

しかし、現世であとどれだけ得を積めば来世でアリーナ最前列に行くことができるのでしょうか、少なくとももう手遅れだな。

私はライブ文化より先にフィギュアスケート文化を知ったので100%運だけで座席が決まることを未だに不思議に感じている。
というのも、フィギュアスケートは席種によってチケットの値段が異なる。チケット戦争という別の運要素はあるものの、金を積めばある程度は良席が確約されるのだ。

フィギュアスケート文化は資本主義。ライブ文化は社会主義である。

あとこれはおそらくぴあアリーナとは関係ないイベント会社への賛辞なのだけれど、計画退場を案内するアナウンスが非常にわかりやすく、拍手を送りたかった。この拍手はどこに送ったらいいんだろうね?


・目覚めよ、みなとみらい

ライブが終わりました!!!!!!!!!!

ここからは巻きでいくぞ!!!!!!!!!!!

ライブ前、物販のガチャを回してから開場まで時間があったので周辺を散策した。

知らない街を歩くのも、たいして興味のない観光スポットを冷やかしに行くのも好き。みなとみらいはザ・人工都市って感じだけど、所々に歴史と生活の匂いが漂う街だ。楽しかった!

ベジタブル・ツリー・ファンタジア

時間を遡っていきます。今朝はラジオを聞くつもりが寝坊して4時に目が覚めた。
めざましテレビはちゃんと見ました。
早いもので松永さんのご出演も残すところあと1回。

マンスリーエンタメプレゼンターDJ松永さん、大好きでした。
朝から色んな意味で笑顔をお届けしてくれる姿はまさに"エンタメプレゼンター"。

おかげさまで、苦手だった朝も水曜日だけは楽しみになった。何年ぶりに見た朝のテレビは想像よりも優しくて暖かかった。

きっとずっとそうなんだろうなと思う、人生、世界の広がり方。


・クラブ・クリーピー・ナッツ

ふたたび朝から夜へスキップ。帰宅後の話。

ライブ中涙ちょちょぎれてたせいで帰宅して鏡見たらアイライン溶けてた。けどマジョマジョのマスカラとキャンメイクのクイックラッシュカーラーで固めたまつげは朝のまんまだった。一生ついてこっ!!
あと今日おろしたユニクロのショートパンツがめちゃめちゃによかったね。骨格ウェーブ(自己診断)にやさしい。一生売ってくれ!!

スマホを見るとCreepy Nutsのファンクラブアプリに不穏な通知が来ていた。

ファンクラブ限定動画への要望を求められている……らしいが……どういうノリを求められているんだ、これは…………。
ツイッターでもみんな怖がっててウケた。
求められてるものなんて考えるな!!!とも思うけどな万事において。

なんだろ……100の質問とかやってほしいな。
mixi世代らしく。今リバイバルで流行っているらしいし。これは匿名ラジオ情報なので信用できないが。

そもそも、ふたりに伝えたいこと・ご要望など「大好きです」と「健康でいてください」以外にない。なくないか?ある??

関係ありそうでない話していい?いいよ。
あなたは応援しているアーティストに「大好きです」「愛してます」と言われたことはありますか?わたしはあるんです。
DOTAMAさんのニューワンマン3にて。ずっと記憶に残るような、あったかいライブだったなあ……。
客演も豪華だった。般若さん……。般若さんとDOTAMAさんがキャッキャウフフと追いかけっこしていた。この記憶、何……?
般若さんには3年ぶりに野音でお会いできる!!!!
そう、何を隠そうCreepy Nutsのオールナイトニッポン0プレゼンツ日本語ラップ紹介ライブのチケットがご用意されたのだ。チケットって当たるんだ、と思いました、なぜか。
楽しみ~~~。それまで自分なりに自分だけの人生に向き合うぞ!!これは誓いです。

きっとこの誓いも気持ちも身体の軽さもたった1ヵ月で全部忘れるバカだから。でも何度でも思い出す、思い出させてくれる。だから何度でも言います、どうか健康で。

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