#098 おいしい修学旅行とは?

 どうも。「ポッキー派でもプリッツ派でもない、私はFran派よ!」としょーもないことを言い続けて何年になるのか、私です。でも最近はあんまり棒状のお菓子を食べていない。

 そんなこんなで11月。
 学生時代の私としては修学旅行のあった月です。皆さんの学び舎ではどんな感じでしょうか。もう行った? 今真っただ中? それとも来年になってから? 2017年の統計によると、中学校では春期(4~6月)、高等学校では秋・冬期(10月~1月)に実施することが多かったようですね。
 人気の行き先は東京、京都・奈良(を含む近畿圏)、沖縄。まぁ予想通りといいますか、私も大体その辺だったし。

 いつもとは違う空間で、見たことのないものに触れるというのは刺激的な体験です。わりかし田舎っぺの私にとっては歴史的建造物や文化財を眺める前から刺激的ではありましたけれどね。人酔い…ではなく場酔いするという意味で。
 言うまでもなく、お酒なんかは同級生含めて誰一人とも飲んでいませんでしたよ。その頃の私ってば、「(高層ビルを眺めるなどして)都会にいることを認識すると一時的に気分が悪くなる」という症状が起きていたのです。しばらく滞在していると場の空気に慣れてくるのか、頭痛などが解消されるというフシギ体質。
 現在は全然ですが、ありゃあ一体何だったんでしょうね。都会の持つオーラに気圧されていたのかしらん。

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 何だかんだ言って、いろんな所を巡って体験して面白かったとは思っているのですが、毎回毎回100%満足とはいかずに終わっていたなぁと悔いの残る結果だったりして。
 何が不満だったかって、それは。お前どこ行っても食うことばっかりだな、と突っ込まれそうですが、ちょっと考えてみてくださいよ。

 いつもと違う所に行く、それは歴史的・文化的要因によるものだといえるでしょう。史跡・文化財・寺社を見学する、そこから歴史・平和学習に結び付ける、確かに大事なことです。別にそこを否定するわけではないのです。
 しかし、それを言うのであれば「食」もまた重要ではないのか。歴史にも文化にも大いに関係しているはずです、ならば旅行先を知るには「食べる」ことにも意識を向ける…それは大いに意義のあることではないのかと。

 が、思い返してみれば、食べ物に関しては大体裏切られた気分になったよな…と。

 例えば高校の修学旅行。行先は近畿圏だったのですが、何でもうどんを出してくれるということで、「そういや関西ってツユの色が薄いんだっけか」とわくわくしていました。はてどういう味なんじゃろか、と期待していた…のに、いざお食事タイムになって出てきたものは、

 ……どう見ても色が濃い…。

 うわぁ、地元ですごく見慣れたカラー。え? ツユの色って関西じゃあ大体薄いんじゃなかったの? (かつて緑内障になりかけたとはいえ)視神経おかしくなったか? いやいや色は同じでも啜ってみれば違いが分かるかもしれない、きっと口の中に素材の風味を活かした――

 ず。


 このうどんツユを作ったのは誰だぁっ!!

 いや、調理場に乗り込む度胸はないです。ヤニ臭かったわけでもないです。ただ色が同じだけかと思ったら、味もいつも食べているのと同じだっただけなんです。器を叩き割ることなく完食しました、ご馳走様でした、でもコレはどう考えても関東風うどんだろうと。
 たまたまそこのお店が関西で関東風うどんを出している所だったのかもしれないし、たまたまその日うどんツユを作っていた人が関東出身だったのかもしれない。だけど、せっかく味の違いを体感できるチャンスだってぇのにこれじゃあ意味ないじゃん! と思ったのです。

 何が悲しゅうて旅行先でマクドのハンバーガーを食べなあかんのじゃ、個人的にはそのぐらいの感覚。いくら美味しくてもさぁ、地元でも食べられる味と同じじゃあ行った甲斐がないでしょう。広島に行ったのに出されたお好み焼きが「混ぜ焼き」な上に「焼きそばももやしも入ってない」みたいな。普通に家でホットプレート使って作ってるやつじゃん、みたいな。
 まぁ、旨いと思えるだけまだマシなのかも分かりませんが。本場のハズなのに美味しくない(あるいは本場じゃない上に美味しくない)…という経験もあったりして。子供の味覚舐めんな。

 ということを、修学旅行が終わった後の高校の二者面談で「どうだった、修学旅行の感想としては?」と恩師から訊かれたときに熱弁したのですが、ややあって恩師から、

 「うん…分かるけどさ、そういうのは大人になって自分一人で行った時に楽しむもんよ」


 ぐうの音も出ない正論で返されました。

 ですよね、としか言えなかったよね。でもそこさえ良ければ完璧だった。本当に残念でならない。「旅は自分ちの良さの再確認」とはよく言うけれど、でも普段とは違うものと巡り合えるからこそ行きたくなるのであって。
 ちくせういつか絶対リベンジしてやっかんなとは思うけれど、どうせならリベンジではなくリピートという形で行けたら良かったのにな、とも思うわけです。

 「おいしい修学旅行」を経験した人はいるのかなぁ。私がめんどくさい性格なだけなのかもしれないけれど、もし「料理も美味しくてサイコーだったよ!」という方がいるのであれば、私としてはものすごーく羨ましくて仕方がないのです。
 まぁ、これから行く! めっちゃ楽しみ! という学生諸君は深く考えないで思いっきり修学旅行先の空気を楽しみましょう。ついでに美味しいものもいっぱい食べられるといいね…。

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 それにつけても11月。
 「いい○○の日」としてこじつければ毎日何かのいい記念日にできる素敵な月ですね。「一般社団法人 日本記念日協会」によって認定されている(または記載されている)「いい○○の日」が含まれている日は、30日中26日。なお11月2日は「リジョブの日」ですが、別名「いい(11)縁(0)に(2)つながる日」なのでこれもOKということにしました。色々あるんだなぁ…。
 ちなみに「いい○○の日」が含まれていないのは12日・17日・21日・27日。とはいえ、うまいこと語呂が合えば公認されてなかろうがいくらでも作れるので、大した問題(どういう問題?)ではないのかもしれません。

 それはともかく11月。
 何か寒くないですか? 平年並みとはいいますが、これだけ変化を感じるのは先月の気温が高めだったことにも関係しているのでしょうか。台風も来ましたし、「10月は…夏!」と頭の悪い言葉が出てきそうな1ヶ月でしたからね…。
 朝晩の気温がヒトケタ台になることも多くなりましたし、そろそろ「冬がはじまるよ」と思わせる今日この頃。温かい料理が一段と恋しくなって、最近では肉じゃがやポトフといったものを作ったりなんかしてます。
 味付けは特別凝ってないけれど、うん。しっかり味が染みていていい感じ。実家で採れた芋は煮崩れしにくいから格別よねぇ。

 しかし一度そういうキャンペーンを開催する(?)と、次はどうしようかと悩むのがお決まりのパターン。肉じゃが、ポトフと来て、さて今度は?
 候補はいくらでも思いつくはずなんだけれど、自分で作るとなるとコレというものがなかなか決められないもので。早く決めないと作り置きが売り切れちゃうぞ、と分かっていながらも悩む日々。ささやかながら幸せだと思える時間なのかもしれません。

 皆さんも何卒ご自愛くださいませ。もう少しで折り返しですが、皆さんにとっていい1ヶ月となりますように。