夏長編小説の長い言い訳(『アーガロン号の冒険』本当のあとがき)
注:以下は今回の夏長編を読んだ方向けです。分からない方はさっぱりだと思うので流してください、どうぞ。
少年が心を躍らせる冒険小説が大好きである。大好きである。大事なことだから二回言った。宝島やトムソーヤの冒険、海底二万里、読者を旅へいざなう数々の名作を子供のころから何度も何度も読んで来た。内向的で(どちらかと言えば)活発ではない癖に、冒険心や好奇心を人一倍持っていた僕にとってこれらの冒険小説は欲求を満たすには必要十分だった。
考えてみてほしい、学校の休み時間、雨降る休日の午後