1. 不妊治療を開始しようとしていたときのこと

子供が欲しいという気持ちが強くなり、不妊治療を調べ始めて、手っ取り早く体外受精から開始しようと決めました。

子供が欲しいという気持ちが芽生え、強くなる 

結婚する前は、正直子どもを持つことについて深く考えたことはなかった。人間誰しも、当然いつかは必ず子どもができるものと思いこんでいたのかもしれない。それよりも、目の前にある仕事、プライベートに夢中だった。

結婚してから、自分でも驚くほど私は子どもが欲しいという気持ちを強く自覚し、どんどん高まっていくのを感じていた。既に高齢出産の年齢目前だったため、すぐに不妊治療に移行しようと考えており、それが日を増すごとにより確かな願望へとなっていた。

体外受精専門クリニックへ

結婚した年の年末、不妊治療クリニックに行きたい、と夫に話した。あまり煮え切らない夫の態度を気にすることもなく、私は良さそうなクリニックを調べた。不妊治療にもいろいろなフェーズがあることを知ったが、私は手っ取り早い体外受精専門クリニックしか考えていなかった。通いやすいことと、結果重視であることが決め手となり、とあるクリニックに決め、ほとんど勝手に通い始めた。

まずは私の体の検査から始まった。当時ちょうど仕事で昇進試験の直前だったこと、厳しい上司の元働いていたこともあり、検査を受けるだけでも時間のやりくりがこんなに大変なものかと愕然とした。そして待合室の混雑具合。こんなにも同じ悩みで戦う人が多いのかと驚いた。

当時の健康状態

私はとても生理が重く、量も多いことが悩みだった。筋腫などは見つかったことはなく、何年か前にポリープの疑いはあったが、特に気にするほどのものではないと診断を受けていた。クリニック初診は生理3日目に来院するよう指示を受けており、その内診のとき、あまりの量の多さに流産ということはないかと聞かれ、妊娠反応の検査をされたのが印象的だった。

大きな病気もしたことがなく、もちろん入院もしたことはなかった。どちらかというと健康的で体力には自信がある方だった。運動も同世代の女性たちに比べたらしている方だったと思う。

ただし生活習慣は最悪で、お酒好き、不摂生好き、冷え性、睡眠不足。数年前までは喫煙もしていたし、お酒の席でたまに吸うこともあったと思う。

不妊治療に対する心構え

この時は、不妊治療をすれば多少のお金と時間がかかっても、子どもを授かれるものだと思い込んでいた。世には不妊治療でとても苦労されている人が多く存在していることは、もちろん知っているつもりだった。

もしうまくいかないことがあっても、感情的にならずに淡々と、さっさと始めてさっさと授かろうと思っていた。そしてなぜか、自分だけはそれができると信じて疑わなかった。

続く

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