不確かな未来へ舵を取る


https://youtu.be/MzHZCfGQsVs

世界一だ〜いすきなサカナクションの新譜アダプトを買って、月の椀やっとフルで聴いた。種田山頭火をイメージした旅ソング。小樽で結成、15年以上も音楽をやっているサカナクションにまだこんな曲をリリースする余力があるなんて。ファンは嬉しいです。新作の澱みのなさに圧倒され、目の前にひかりがとめどなくあふれてしまう。耳の感度を開発してくれた彼らには感謝の念しかない。

サカナクションが今年もツアーをやる。

高校の頃から好きだけどチケットが当たったことがなく、ほとんど夏フェスの大トリでしか見たことがなかった。札幌市内でボーカルの山口一郎さんを偶然お見かけしたときは呼吸が止まった。だって、映画バクマン。の劇中音楽をすべて担当された偉大なる山口様がまさか生きていた挙げ句さらに目の前に現れるなんて思わないわけですよ。

飾り気ないお方で、握手会の時もニッコニコで色々聞いてくれたので一生愛すことに決めました。ニコニコで話聞いてくれる男性って最高だ。ニコニコ男に飢えたらこの人に会いに行けばいいのだ。そういえば18歳の時に付き合っていたチクチク男とイヤホン半分こしてセントレイを聴いていたらイヤーチップ失くしちゃって、耳ぶっ叩かれたことがある。ロリ(未成年)専門の彼は女子高の教師になってしまったけど、大丈夫なんだろうか。セントレイはトラウマsong♩



夜のドライブ、昼休み、朝帰りで川沿いを歩く時、池袋サンシャインのプラネタリウム、仕事を辞めて自暴自棄になった時、いつも彼らの音は側にいてくれた。音質の良いスピーカーなんて不要なほど重厚感のあるサウンドは、山や川やビル街どんなところでもあたり一面に音が跳ねた。楽しかった思い出も悲しい出来事も当時のアルバムを聴くことで追体験できるとうとさ。群れの中で迷ったとき、孤独を見つめなおすために私は聴いた。サカナクションはいわば宝物なのです。

今回のアルバム制作にあたっても、自分たちの在り方は変幻自在でいいと語っていた。これだけ定着したバンド名も変えてもいいくらいに考えているし、立ち止まって摩耗するよりも時代の潮流を読んで研磨していきたいと。思索と創造をかさねるこの集団が大好きなのである。こんな閉塞感のある時代に生きるのは相当なストレスだけど、現状を嘆くよりも自分たちにできることをやらなくちゃいけないんだなぁって感じます。




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