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令和の音楽2

私の原点・原体験はBLANKEY JET CITYであり、椎名林檎であり、Coccoであり、ゆらゆら帝国であり、Radioheadである。

人は17歳の時に聴いていた音楽を一生聴き続ける、とどこかで読んだことがあるが成る程。
今でも上記の音楽を聴くと心が搔き乱されるし、当時の空気感や匂い、気持ちなどとセットで記憶として立ち昇ってきて平常心ではいられない。

私は新しい音楽を聴こうと思った。
過去をなぞるのもいいだろう。だが停滞している自分には適度な新陳代謝が必要だと感じた。

幸い、私の傍らにはカルチャーが大好きな小学生の娘がいる。彼女は(我が娘ながら)素晴らしい感受性とアンテナを持っている私の師匠である。

TikTokやショート動画などちんぷんかんぷんな私に彼女は色々な流行りを教えてくれる。
令和は音楽の消費サイクルが非常に早いと言われている。
なるほど、あっという間にバズが生まれ、たくさんの人が群がり、跡形も残らないほど消えていくたくさんの音楽もある。

顔も出さず、素性を明かさないミュージシャンも多く、時代は変わったなぁと感じながらも私に深く刺さるアーティストは2組あった。

ずっと真夜中でいいのに。と
yama
である。

中年になった私には彼らをうまく表現する語彙がないのだけれど、とにかくこの2組の曲は気に入って動画サイトやサブスクで何度も聴いた。
YOASOBIやAdoやヨルシカやVaundyとどこに差違があるのかはわからないけれど、この2組の若いアーティストは42歳の鈍った感性を少しずつ呼び起こしてくれる何かがあった。

令和も悪くないな
新しいものの中にも、若い子向けのものの中にも自分に合うものがあるんだなと思っているうちに、この若者のライブに行ってみたいという気持ちがじわじわと私の中に湧いてきた。

そんな中、ふと隣県のライブハウスにyamaが来る事を知り、ふらりと行くことにしたのだった。
42歳、令和にておおよそ15年ぶりの生音楽体験復活である。


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