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一番好きなバニラ、MOW 〜ここが私の理想郷〜


バニラアイス、みんなはどれが一番好き?


暑い夏、暑過ぎる夏。毎日食べたいものといえばアイス。その中でも涼しい部屋の中でチビチビと食べるカップのバニラアイスは格別だ。

そんなバニラアイス、いくつか種類があるがどれが一番好きだろうか。私は圧倒的に、

藻野菜ランキング バニラアイスの部1位:MOW

MOW(モウ)だ

数あるバニラアイスの中で私が1番好きなバニラアイス、MOW(モウ)
今回はそんなMOWの魅力を語っていきたい。

ちなみに、ここで言う『バニラアイス』はカップ状のバニラアイスのことで、クーリッシュやバニラモナカといったカップ以外の形状のものは対象から外している。形状が違えば、食べるシチュエーションから食感まで、様々な条件が変わってしまい、単純に比較することはできないからだ。流動性を売りにしたクーリッシュとカップのアイスを競わせることはできない。いくら同じバニラアイスでも似て非なる物同士なのだ。


さて、では何故私がバニラアイスの中でMOW(モウ)が1番好きなのか。それは『全てにおいて私好みであり、バランスが良いから』である。

せっかくなので実際にMOWを食べながらその魅力を語っていく。

今回いただかせていただくMOW

先ほども見せたがこれがMOWだ。まずパッケージの右下と左下に注目してほしい。燦然と輝く黄金の文字『国産アイスクリーム使用』『SUPERIOR TASTE AWARD 2023 ☆☆☆』、確実な美味しさを証明するものだ。

SUPERIOR TASTE AWARDが何なのかは分からないが、☆を3つも与えられているということは相当な評価を与えられている証拠だ。きっとミシュランと同じノリなのだろう。

しかし、そんなことはどうでもいい。この受賞があろうとなかろうとMOWの美味しさは変わらない。私が本当に注目して欲しいポイントはMOWのパッケージそのものだ。

私がMOWに惹かれる要因の一つは、このパッケージにある。この世にバニラアイスは幾つもあるが、この紙製のパッケージはMOWだけだろう。

MOWを食べるには、まず紙製のパッケージの下部にある『OPEN』から、ミシン目に沿ってパッケージを開封する必要がある。一見面倒くさい工程に思えるが、私はここに魅力を感じている。

他のアイスには無い、ミシン目をぺりぺりと捲るという動作。そこに高級感や特別感を感じることができる。あの高級アイスの代名詞『ハーゲンダッツ』でさえ開封する時は一瞬だ。確かにハーゲンダッツも美味しいバニラアイスではあるが、パッケージのエンタメ性においてはMOWに軍配が上がる。ハーゲンダッツは高級だが、それだけだ。『高級』と『高級感』は違う。

MOWのパッケージをぺりぺりと捲る動作は、他にはない高級感を感じることができると同時に、「私はこれからMOWを食べるんだ」という気持ちにさせてくれる。これがMOWにあって他のバニラアイスにはないエンタメ性だ。

私の言っている意味が分からない人は、少し敷居の高いレストランを想像してみて欲しい。そういった類のレストランは必ずと言っていいほど入り口が二重になっているはずだ。しかし、人はあの二重の扉に煩わしさを感じることはなく、むしろ「高級感があって良い」「格式の高い場所に来たんだという感じがする」と思うはずだ。

MOWのパッケージにもそれと同等の効果がある。

話が長くなった。MOWが溶けてしまう前に食べなければならない。

パッケージを開けよう。


ぺりぺり……っと

嗚呼、なんという快感。MOWのパッケージには人を惹きつける魔法がかかっている。そう思えるような魅力がある。

しかし、惹きつけられるからといって決して乱雑には扱わない。丁寧に、優しく、ぺりぺりするのである。お気に入りのマグカップを持つ時、生まれたばかりの赤ん坊を抱く時、初めて女性の下着を外す時。それと同じように愛情を持って開封を行う。

「商品・動画・キャンペーン情報などはこちら!」と書かれたQRコードがプリントされているが、今はQRコードを読み込む余裕なんてない。

MOWのパッケージをぺりぺりと捲った後の私はもうMOWのことしか考えられない。肉を求めるハイエナ、オアシスを求める遭難者、それらと同じように、今の私は飢えている。MOWをぺりぺりとした瞬間、私は人間からMOWを求める狂戦士へと変貌するのである。

紙製のパッケージを開けた後は、他のバニラアイスと変わらない。蓋を開け、中のアイスとご対面だ。


中身とご対面

パッケージと蓋を突破したその先には、純白のアイスが隙間なく詰め込まれている。たった1色だけにも関わらずここまで美味しそうな食べ物が他にあるだろうか。蓋を開けた瞬間に広がるバニラとミルクの豊潤な香り、暑い夏に誰もが求める冷たさ、見た目からは想像できないほどの情報量が、この白1色に詰め込まれている。

MOWを開封したこの時、この場所が私にとっての天国エデンであり、聖域サンクチュアリであり、理想郷シャングリラであり、目指すべき場所ザイオンなのである。

では、食べていこう。


モグ……

美味い。当たり前だが、美味い。先ほどまで鼻腔で感じていたバニラやミルクの味を今は舌で感じている。バニラの香りは豊潤でミルクの味は濃厚だ。これぞバニラミルクの完成系、私はそう思っている。

さて、バニラアイスの味を構成する要素は主にバニラの香りとミルクの味だと思っているのだが、それはMOW以外のバニラアイスにも存在する。では、何故私がMOWを好むのか。それはMOWのバランスの良さだ。パッケージの特別感と味のバランス。これが完璧だからこそ、MOWが1番のバニラアイスなのだ。それを説明するために他のバニラアイスと比較していきたいと思う。

私がMOW以外で人気で売れ筋だと思っているバニラアイスは、スーパーカップ牧場しぼりハーゲンダッツの3つだ。今回はこの3つとMOWを比較していきたい。

まず初めにスーパーカップ。これに関しては他の3商品と目指す場所が違うように思う。スーパーカップは『質より量』という信念を貫き通している。スーパーカップも確かに美味しいアイスではあるのだが、他の商品と比較するとどうしてもチープさが目立ってしまう。バニラの香りもミルクの味も物足りない。しかし、量が多い。私も中学生くらいまでは量が多いスーパーカップを好んで食べていたが、段々と物事に質を求めるようになってしまった。そんな強欲で愚かな私にとって、スーパーカップのチープなバニラはイマイチ物足りないものになってしまった。あと、単純に量が多くて途中で飽きる。

次に牧場しぼりだ。正直言って、牧場しぼりとMOWは甲乙つけがたい。パッケージでは完全にMOWに軍配が上がるが、味に関してはどちらも同じくらい美味しい。そして、この二者は目指すところが同じのように感じる。先ほどのスーパーカップが『質より量』ならば、こちらは『量より質』だろう。どちらも牧場で食べるようなミルクの味を全面に押し出したアイスクリームを目指しているように思える。そういう意味では、MOWの方が濃厚で、牧場で食べるアイスに近いような気がする。正直これは個人によって意見が違いそうではあるところだ。しかし、牧場しぼりはMOWより量が少ない。先ほどのスーパーカップは飽きるほど量が多いが、逆にこちらは少し物足りない量だ。牧場で食べるような濃厚なバニラアイスをより多く食べられるという点でMOWの方が好ましい。

次にハーゲンダッツ。こいつは異端だ。ステージが違い過ぎる。確かにハーゲンダッツは美味しい。MOWを凌ぐほど美味しい。しかし、高い。
「MOWより美味しいならハーゲンダッツを食べればいい」
というのは、
「パンが無ければケーキを食べればいい」
と言ってるのと同じだ。ハーゲンダッツは確かに十二分に美味いが、高い上に量が少ない。味ではMOWを上回るかもしれないが、バランスという点においては劣っている。高く少ないアイスは、庶民が日常的に食べるのには向いていない。

MOW以外の商品と比較したところで、MOWを振り返ってみよう。MOWは、牧場で食べるような濃厚アイスを再現できており、暑い夏にゆっくり食べて満足のいく量がある。さらに、パッケージのエンタメ性によって消費者の期待を膨らませてくれるのである。ここまでバランスの整ったアイスは他にあるだろうか。いや、無い。

MOWは全てにおいて丁度よく、申し分ないのである。

そう、MOWだけに、MOWし分ない(もうしぶんない)、って。

おあとがよろしいようで。



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『藻野菜/@Moroheiya0225』

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