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ぽぽら春日部モヤモヤカフェ(2022年11月)

11月20日(日)に、ぽぽら春日部でモヤモヤカフェを開催しました!

 肌寒い日が増えてきましたね。町中の木々についた葉っぱがひらひらと舞い散る11月の中旬に、ぽぽら春日部でモヤモヤカフェを開催しました。今回は珍しく(土曜日ではなく)日曜日の開催で、会場の雰囲気も少しだけ違う気がするのは気のせいでしょうか?
 皆さんは、日常生活のなかではじめて会う方と雑談することってどれぐらいありますか?偶然その場に居合わせた人とおしゃべりする機会なんてなかなかないのではないでしょうか。でも、私たちは誰でも、そんなちょっとしたおしゃべりの機会に飢えている気がしています。わざわざ出かけるのは正直ちょっとめんどくさいけど、行ってみたら面白かった。モヤモヤカフェはそんな場になったらいいなと思います。
 今回ご紹介するゲストの皆さんのお話しも、どこかのカフェや公園でたまたま隣に居合わせたシーンを想像しながら読んでみてください。読んだ後に自分も少ししゃべりたくなったら、ぜひ近くにいる誰かとおしゃべりを楽しんでみてください。きっと素敵な時間になりますよ!


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『お友達以上、お役所未満の話し相手になりたい』

1.世界一周モヤモヤ
  【モヤ友】信田和也さん(人生を楽しもう!の伝道師)

 私は個人(事業)で、人柄や思いにフォーカスするPRの仕事をしています。ただ、それとは別に人生のテーマにしていることがありまして、「みんなもっと人生を楽しんだらいいじゃん!」ということを普及していく活動をしています。仕事は仕事でやりつつ、「人生の中で“やりたいことリスト”を作り、どれだけ実現していけるか」ということが私のライフスタイルになっていて、もっと人生を楽しもうとみんなに伝えています。ただ、人生というと話が大きくなりすぎてしまうので、アフター5や休日等、お仕事以外のオフの時間をもうちょっと楽しむということを伝えています。別にいきなり起業とかそういうことではなくて、今ある時間とお金でやれることから始めてみると、日常がちょっと楽しくなると思っています。
 自分の例をお話しすると、今年は漫才をやるようになりました。去年は年間100回ぐらいサウナに入ってみたり、その前の年はソロキャンプを始めて下手くそなりにソロキャンプをするようになりました。少し前の話になりますが、私は旅が好きで、東京から九州までヒッチハイクをしたこともあります。周りで興味を持ってくれた友人がいたので「ヒッチハイク選手権」みたいなイベントを開催したこともありました。と、今までやってきたことのお話をしましたが、やりたいことをやってみようという考え方になったきっかけは、私の場合は世界一周の旅でした。
 大学を卒業した年にピースボートで南半球を中心に世界一周の旅に出ました。アフリカや南米、オセアニアの辺りをまわり、日本では見られないようないろいろなものを見てきました。赤道直下ぐらいのところを船で進んでいるときに見た一面の星空や、海の上から見る日の出、アフリカのサファリパークではシマウマや象、キリンなど野生の動物たちを間近で見ることができました。アジアのスラム街では貧しいエリアの子どもたちも見てきました。世界を一周してみて「日本人はラッキーな民族」ということに気づきました。日本人は基本的に「目指せば、目指せる(環境にある)民族」ということが分かりました。ユニセフのCMで見るような今日明日の生き死にで闘っている子どもたちと、日本の同じぐらいの年齢の子どもたち。仮にそれぞれが「将来は、お医者さんになりたい」と願ったとします。30年後にお医者さんになれる確率を考えた場合、断然日本人の方が高いだろうなと私は単純に思いました。もちろん世界の状態はだいぶ変わっているし、日本と世界の関係も当時とは変わっているかもしれないですけど、「やりたい」と思ったことに挑戦していくことに関していえば、日本は目指せる(環境にある)国なんじゃないかなと思っています。それで、「じゃあ自分は何がやりたいんだ?」と思ったときに、私には特に憧れの職業がありませんでした。ただ、日本人はいろいろ挑戦はできると思っていたし、自分はやってみたいことがたくさんあったので、それを実現していこうと考え、先ほどお話ししたようなことをやっていきました。
 旅行が好きなのでその後も海外には度々行きましたけど、“旅行好きあるある”で、「海外のことは知ったようになるけど、国内のことは意外と知らない」ということがあったりします。それから日本のことを調べるようになって、田舎暮らしや移住みたいなものに憧れるようになりました。自分が興味を持った地方に行ってみて、行政の方にお話しを聞いてみたりしていると、日本にも素敵なところがたくさんあるし、素敵な取り組みをしている人もたくさんいることが分かりました。
 でも、自分の地元はノーマークでした。私は春日部市と越谷市の市境に住んでいるのですが、地元のことを知らないので今度は地元を知ろうと思いました。コロナになってしばらくお休みしていたのですが、4、5年ぐらい前に地域のお店や地域で活動する人のことを毎日ツイッターで半年以上発信し続けていました。最近また再開し始めています。
 私のやっていることは、一見とっ散らかっているように思われがちなんですが、基本は「自分のやりたいと思ったことをやる」という軸を持って動いているつもりです。私が偉そうに言えることは特にないのですが、たぶん皆さんにもモヤモヤしていることがあると思うんです。それがお家のことなのか仕事のことなのか何のことなのか分かりませんが、みんな何かしらのストレスを抱えながら暮らしていますよね。「私ってこういうことをしたかったんだっけ?」「自分の人生ってこんな感じでいいんだったっけ?」と立ち止まったときに、モヤモヤを発散できるような場所がないと思いませんか。ご近所のお友達に話せればそれはそれで良いのですが、わざわざお茶しに行って「ちょっと聞いてよ」みたいなことはなかなかやりにくい(苦笑)。地域の中に話を聞いてもらえる場所、お友達以上お役所未満のようなところとして、話しに来てもらえるような場所に、自分がなれたら良いなと思っています。私の周りにいる面白い活動をしている人たちを紹介することで、「そんな生き方もあるんだ」と何か皆さんのお役に立てたらいいなと思っています。



『人とつながり、人をつなげる人生に』

2.みんなと繋がりたいモヤモヤ
  【モヤ友】深井幸子さん(柔道整復師*占い師)

 私は春日部で生まれ育ち、その後各地で仕事を転々としてまた春日部に戻ってきました。本職は鍼灸の接骨院なので、毎日ひたすら仕事をしています。怪我をしたり具合の悪い人は、怪我をしようと思ってするわけではないので大体休みの日も仕事をしています。私が小学5年生のときに父親が病気で仕事ができなくなってしまったので、そこからは、アルバイトから始まりずっと仕事ばかりしてきました。元々は人が好きではなくて、生きにくいと思っていたのですが、今は人が好きじゃないとできない仕事をしていますし、常に人を理解することに集中しています。
 私は占いもしているのですが、占いも当たる当たらないというよりは、見えないものから「人」を知るための一つの手段として使っています。人相や手相、誕生日占いもそうですが、この人はこういう(傾向の)人かなと思うと、それに対して気持ちを持ちやすかったりしますよね。怪我をするときも、病気になるときも何かその人の中に「種」があって、整骨院も占いもその「種」を見つける仕事だと思っています。
 整骨院は開業してからもう26、27年目ぐらいになります。長いことやっていると、はじめは家族で来ていたお客様でも、子どもが独立したり、ご主人あるいは奥さまが亡くなったりして、独居になってしまう方がけっこういます。長くお付き合いしているお客様はそれなりの信頼関係があるので、家に行って洗濯物を干したり、仕事とはいえないようなことを実際にはやったこともあります。お金がある人はお金を払ってサポートしてもらうことができますけど、やはり出せない方もいるし、医療でも(お金がなくて)入院できない方もいます。今までは私も若かったので何でもサポートできていたのですが、最近は私にもできないことが増えてきました。そんなときに、人と繋がっていたら「こんな人がいますよ」と誰かに頼むこともできます。最近は自分ひとりでできる限界というものを強く感じています。そんなこともあって、私が自分一人でサポートするのではなく、紹介したり繋げることによって、その方の生活がなんとかなっていくようなつながりの形を望んでいます。
 最近もつながりについて考えさせられる例がありました。その方は96歳で一人で住んでいたのですが、心筋梗塞を起こして入院しました。昔の人なので自分のことは自分でやるという方だったのですが、当然年齢もあり(自宅には)戻れないので、福祉関係の人が間に入って、施設に入居することになりました。でも、その方から電話がかかってきて、「どうしても施設を出たい」と私に言うんです。それで私も相談にいったら「虐待などの事件性がないかぎり入り込めない」みたいなことを言われ、他人なのにしょっちゅう電話をかけていると“おカネ目当て”みたいな見方もされました。結果、「施設にはもういない」ことだけを知らされ、私はもうその方がどこにいるのか分かりません。その方はお酒を飲むのが大好きな方で、お店にいって飲み仲間と話して帰るのが唯一の楽しみだったんです。だからせめてその楽しみを奪いたくなくて、なんとかできなかったのかなと今でも思います。
 今日、こうやって話をしながら、人とつながるのは楽しいなと思っていて、今後の自分の人生を考えたときに、もっといろいろな人と知り合いたいなと感じています。ただひたすら自分の枠の中で何ができるかを精一杯やってきた人生だったので、今回知人からモヤモヤカフェに紹介してもらうまで人と繋がるなんていうことも知りませんでした。これをきっかけにいろいろな人と繋がらせてもらって、何か自分にもできることを探しながら楽しい自分をつくっていきたいなと思います。



『学校でつながるおやじたちのコミュニティ』

3.コロナによる活動制限と新規加入者の減少でモヤモヤ
  【モヤ友】萩原誠さん(上沖小学校おやじの会 副代表)

 私は2008年に春日部市に引っ越してきました。仕事は都内のITサービス業で、毎日春日部から東京まで通勤しています。子どもは男の子が二人で、現在、高校生と小学生です。長男が小学校に入学したときには、小学校でお父さんたちが何か活動しているんだなぁと入学式の際にもらったお手紙を見て知っていたのですが、特に気に留めることはありませんでした。長男が5年生の時の、小学校の焼き芋イベントで、既におやじの会に入会して、その日活動していた近所のお父さんに勧誘されて「上沖小学校おやじの会」に入会しました。 現在はおやじの会の副代表兼広報担当で、ブログの記載も担当しています。今日は代表の西野さんにも来ていただいています。
 おやじの会のモットーは「家庭と仕事を優先し、無理なく頑張る」というもので、設立は1999年(平成11年)です。 元々の活動目的は、PTA活動にはお父さんの活躍の場がないので、お父さんたちも学校に関われる場所を提供しよう、子育てについて語れる場を作っていきましょうということで始まったそうです。上沖小PTAのサポート役として月に1回土曜日の午前中を中心に活動しています。 保護者や先生方とともに、子どもたちに役立つ学校の設備や施設の修繕活動をやっています。校門の扉や遊具などのペンキ塗りをしたり、構内の竹の伐採や竹トンボを作ったり、運動会終了後には先生方とテントの撤収のお手伝いや、学校の外周に張ってあるネットの修繕、夏休み中の学区内外のパトロールをやらせてもらっています。あと、某テレビ番組をまねて、ピアノ池という小学校内の池の清掃をしたり、小学校で開催される親子祭りで、焼きそばを作ったりもします。ここ数年は新型コロナの影響で開催できていませんが、NPO法人ハンズオン埼玉さんとコラボさせてもらって毎年12月に焼き芋イベント「おとうさんのヤキイモタイム」をおやじの会主催で開催しています。

 コロナ禍で、親子祭りや運動会、焼き芋イベント、懇親会も全て中止となっています。 活動が減ってくると、「一緒に活動しよう」とお父さんを誘う機会も減ってくるわけで、ホームページや入学式に配布されるお手紙などで随時おやじの会の募集はしていますが、なかなか新規加入者は増えていません。ここ2年は保護者同伴の大きなイベントは全部中止となり、勧誘もできなかったので、1,2年生のお父さんが非常に少ないです。 直接勧誘できないモヤモヤです。 
 おやじの会では、「自分の子どもが卒業すると、おやじも一緒に卒業」という卒業制度があり代表も副代表もそろそろ卒業の時期が近づいているのですけど、後任の方々が少なくなっていると思うとだんだん焦りを感じてきます。 そこで、今年から「おやじの卒業しばらく廃止。おやじは留年!」と変えちゃいました(苦笑)。OBも、引き続き手伝いに参加でとりあえず継続していきます。でも現役のお父さんたちにこそ小学校で先生方との交流をしてもらいたいので、新しいお父さんたちが仲間に入ってくれたらいいなと思っています。 私も都内に通勤しているため、おやじの会に入る前は、なかなか春日部市内でご近所のお父さんとつながれる機会はありませんでしたが、今では、いろんな業種のお父さんとネットワークができています。 今回、モヤモヤカフェを紹介してくれたコープみらいの矢島さんとのつながりは数年前に開催した防災食イベントがきっかけです。コープみらいさんでやっている「防災食のレシピ」企画で勉強させてもらって、おやじの会で実践してみました。災害時は電気もなく水も貴重ですので、極力洗い物をなくすというコンセプトで、ビニール袋でお米を湯煎して炊いてみたり、火がない場合を想定して、カップラーメンを水で作る方法など実践しました。(1時間ほどで食べられます。冷たいですが硬さや味は普通です。) 
 おやじの会は、いつでも入会できますし、いつでも退会できます。月1の土曜日に活動していますが、当然仕事や家庭の都合で来れない方も多いです。手伝える時に参加してもらえればいいですし、同じような子育ての悩みを持っているお父さんたちともつながれます。 おやじの会のLINEグループがあるのですが、学校からもらってきた手紙についての情報交換に使ったりもしています。うちの息子はだいたい手紙を出さないので、LINEで別のお父さんから「こんな手紙来てたよ」とLINEで先に情報が入ってくることが多いです(苦笑)。お母さんが学校のコミュニティに入るのが苦手という方もいるので、その場合はお父さんがおやじの会に入っていただければいいなと思っています。 先生と普通にお話しもできるので実際に学校で起こっていることがわかりますし、お父さん同士で子育てのちょっとした悩みを共有するには本当に良くて、私は入ってとても良かったと思っていま す。 “上沖小学校の(現役の)保護者のお父さん”という制約でなかなか難しいかもしれませんが、もし、お子さんが上沖小学校に通われているお知り合いのお父さんがいましたら、是非上沖小学校で「おやじの会」ってのがあるよ、お勧めしてもらいたいです。 


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モヤモヤカフェは、暮らしのなかで感じるちょっとした疑問や悩み、ワクワクするアイデアを、コーヒーなどの飲み物を片手におしゃべりをする場所です。これからも春日部で活動する個人個人の思いを紡いでいきたいと思います。

 次回のモヤモヤカフェもぜひ楽しみにしていてください。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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