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氷室さんのフィルムコンサートに行ってきました2024 ~そう、これがやりたかった!~

お久しぶりです。
今回は氷室京介さんのイベントレポでございます。

昨年に引き続き、氷室さんのフィルムライブが開催されることに。(ご本人は2016年のライブを最後に活動を休止しています)
今回もチケットを申し込み、参加してきました。

ライブタイトルは『KYOSUKE HIMURO 35th Anniversary Film & Lighting Concert “DECADE from NAKED”

氷室さんのソロデビュー35周年として、10年前のライブツアー『25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-』の映像をスクリーンで上映するフィルムライブです。

前年のリベンジマッチ


今回のフィルムライブ、氷室さんのライブを音響と照明つきで楽しみたいのはもちろんのこと、私個人としては「リベンジ」の気持ちがありました。

氷室さんが活動を休止した後かつコロナ禍で彼のファンになった自分にとって、「氷室さんのライブを体験したい」という並々ならぬ思いがありました。コロナも5類に移行し、さあいよいよライブを体験できる!とワクワクしながら参加した昨年のフィルムライブでしたが、想像していたライブとはちょっと違っていたのです。

映像は素晴らしかったけど、ちょっと心残りがあった昨年のフィルムコンサート。詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。

何がモヤモヤしたって、盛り上がりきれなかった悔しさはもちろん、公式のアナウンスがはっきりしなかったことなんですよね。
ライブ映像の鑑賞についての公式のアナウンスは、以下の一文のみでした。

ご来場の皆様、存分に盛り上がってお楽しみください。(以下略)

HIMURO.COM 2023年7月20日公式Xより

ライブに関して「盛り上がっていい」とは書いてあったものの、コロナが5類に移行してあまり日が空いていなかったこともあり、声を出していいのかいけないのか、はたまたマスク着用なら声を出していいのか、拍手していいのか席を立っていいのか、私個人としてはもう少し詳細を明記してほしかったです。
当日も会場のスタッフさんからもその辺りの説明が一切なく始まってしまい、結局私が参加した東京会場の初回は誰も立たず声を出さず、拍手さえもまばらという、ロックライブの空間としてはあまりにも寂しい光景でした。
おそらくですが、この会場に来ていたファンも声出しして盛り上がるつもりだった方は少なからずいたと思います。しかし明確なアナウンスがなく、感染症対策的にもまだ解禁されたばかりで人によってはデリケートな時期。「万が一立ち上がり&声出しが迷惑になったらまずい」と、お互い周りの様子を見ながら探り探りになった結果、静かに映像を鑑賞する状態になったのだと思います。
ところがどっこい、当時のレポにも書きましたが、大阪会場の後半では立ち上がり声出しもできたと聞いた時は、「やっぱり盛り上がって良かったんかい!」と羨ましさで悶えました(苦笑)

なので今回は「絶対に立ち上がって声出して、思いっきりヒムロックを楽しむぞー!」と意気込んでチケットを購入しました。

いざ横浜へ。物販の様子は……


昨年の雪辱を果たすべく、いざ会場へ。今回のフィルムライブは7月13日が山口県周南市、7月21日が神奈川県関内市での開催となっており、それぞれ昼夜2公演ずつとなっていました。ちなみに、山口県から神奈川県という日程は10年前の実際のライブで氷室さんがツアーで回った順番と同じになっています。10年前は横浜スタジアムでの公演が千秋楽で、今回上映されるフィルムライブの映像も、この横浜での千秋楽ライブを2時間に編集したものだそうです。

私が参加したのは7月21日の横浜関内ホール。場所こそ違いますが同じ横浜。何度もDVDで観たヒムロックの歌声とパフォーマンスを特別な会場で見られると思うとワクワクが止まりません。

会場の関内ホール。0のモニュメントが目印です。

さて、辿り着いたらまずは物販へ。そのままこの関内ホールに入って階段を上ったところに物販レジがありました。
これも昨年の記事に書きましたが、昨年は午前中から販売開始で、ライブチケットを持っていない人でもグッズを買えることになっていたのですが、イベント当日時点で通販があるかどうかはわからない状態かつ自分は1回目の公演だったため、12時からの開演に間に合うか不安、しかしグッズは欲しい……とヒヤヒヤしながら並びました。なので事前に通販のアナウンスがあればいいなと思っていたのですが……

通販アナウンスは今回もなし。やはり午前中(11時)から物販開始で、チケットなしでも購入可能の、昨年と同じシステムでした。
ただ、横浜公演に関しては物販の在庫は昨年よりも多かったのかなと感じました。今回は18時公演だったこともあり、物販で早くから無理して並ぶのはやめようと思っていたため私が会場に到着したのは15時前でしたが、数あるグッズの中で売り切れになっていたのはミニポーチのみ(このポーチはかなり欲しかったのでちょっと残念ではあるのですが汗)。物販の列も2,3人ほどしか並んでいなかったため、今年は非常にスムーズに買うことができました。

とはいえ、14時開演の1回目の公演に参加した人で物販列に並ぶのを諦めたという声も見かけました。特に今年は自由席の人が多かったため(自由席は開演30分前に集合し整理番号順に入場する)、ギリギリまで物販に並ぶことができない面もあったと思います。

昨年はライブ後に事後通販のアナウンスがあったので今年も通販はあるのではないかとは思うのですが、やはり物販は事前に通販のアナウンスがあった方が安心してイベントに臨めると感じました。

ライブスタート!待ち望んだ大歓声!!


物販のあとはホテルに大きな荷物を置いて、再びライブ会場へ。
今回はライブ中の鑑賞に関して、ホームページとX(旧Twitter)上で公式から事前アナウンスがありました。

両会場ともに、1階自由席は立って自由に盛り上がっていただけます。照明演出もありますので是非たくさん盛り上がってください!2階着席指定席は起立はできませんが、それぞれの思いで盛り上がって楽しんでいただけたら幸いです。

HIMURO.COM  2024年6月19日公式Xより

立って自由に盛り上がってOK!!!!(ここ重要)

このアナウンスを待っていました。
これを読んだ上で自由席のチケットを購入していた私は、整理番号順に入場し、1階席の中では真ん中の方の列で、空いていた右端の席に座りました。

待機中、モニターに映し出されていた今回のライブのロゴマーク

着席から10分ほどで開演時間を迎え、真ん中のモニターの画面が10年前の横浜スタジアムの映像に切り替わります。まだ氷室さんは出てきませんが、すでにこの時点で前方のファンの方々が立ち上がり、「氷室―!」と歓声を上げていました。

まるでライブ会場。そうだ、この雰囲気だ……!

ほどなくしてバンドメンバーが登場、そして氷室さんがステージに上がると、画面の向こうの横浜はもちろん、我ら2024横浜ファンからも大歓声が沸き起こります。私も今度は堂々と立ち上がり思いっきり拍手。

さあ、ライブスタートです!

これだ、これがやりたかったんだ!


結論から言いますと、リベンジ達成!
声出して腕振り上げて、大いに盛り上がることができました!

大画面いっぱいの氷室さんのパフォーマンスはそれはもうカッコ良すぎましたし、氷室さんの煽りに対して歓声やコールで応えられる空間がもう幸せすぎました。もちろん本人を前にした実際のライブに行ってみたいという夢はありますが、ヒムロックに酔いしれて4年、ライブでファンの皆さんと大盛り上がりするという一つの目標に到達できたことが嬉しくてなりませんでした。
照明も当時のライブをかなり意識しているのがわかる色合いと当て方になっていました。特にバラード曲ではステージの正面に一つスポットを作る形でライトが当てられ、「そこに氷室さんが立っている」ように感じられる演出になっていたのには感動しました。

後半では銀テープが飛ぶ演出もあり、映像のライブだけれどもさながら氷室さんのライブに参加しているという感覚を味わえるライブ体験ができました。振り上げた腕や立ち続けた足はかなり疲れましたが、それも含めてヒムロックを浴びることができた2時間で、めちゃくちゃ楽しかったです。

骨折と雷と、命がけのANGEL


今回映像で流された横浜公演は、氷室さんのラストライブになるかもしれなかったライブでした。
2000年代半ばから耳の不調を抱えていた氷室さんは、このライブツアーを持って活動を終えるつもりだと、7月13日の周南のライブMCで話していました。
「これが最後のライブかもしれない」
そう思って横浜の千秋楽に臨むファンでしたが、ライブ前、氷室さんはふたつのアクシデントに見舞われていました。

ひとつ目は、転倒による骨折。
千秋楽の前日、氷室さんはリハーサル中に足を滑らせ転倒。肋骨付近3か所の骨に骨折とヒビが入った状態で、千秋楽前日の公演はそのままライブに臨みました。
ちなみにその千秋楽前日のライブDVDは私も持っていて何度も見たのですが、氷室さんはいきいきとライブを楽しんでおり、言われても本当に骨折しているのかわからないくらいでした。
しかし、そのライブで無理をしたためヒビが入っていた箇所も折れてしまい、千秋楽は3か所骨折した状態でライブに臨むことに。氷室さんが骨折しているとファンが知ることになるのはライブの終盤(氷室さんのMCにて)なのですが、千秋楽の映像は言われてみると中盤あたりから氷室さんが脇腹を庇って歌っているのがわかるのです。今回のフィルムライブでも、いつもは右手でマイクを持つのに左手に持ち替えて、骨折した部分を庇うため体をくねらせながら歌う姿が大スクリーンに映し出されていました。

そしてもうひとつのアクシデントが、雷。
ライブ中盤あたりから空が暗くなり始め、スタジアムの上空では時折花火が上がっていたのですが、その直後に激しい稲光、そしてゴロゴロと地響きのような音が響き出します。千秋楽の日は会場付近に雷雲が接近しており、後半になるとスタジアムの観客から声が出るほどの稲光となり、雨も強くなっていきました。
そして氷室さんが1回目のアンコールを2曲歌い上げたところでライブは中断。今回のフィルムライブでも、中断のアナウンスと共にスタッフの誘導で観客が順番にスタジアムの中に避難する様子が映し出されていました。

結局1時間経ってライブは再開したものの(フィルムライブでは待機時間は省略されています)、骨折と雨による体の冷えで満身創痍の氷室さんは代表曲である『ANGEL』を1曲歌ったのみでライブは締めくくられることとなります。
骨折箇所を庇いながら、それでも雨の中待っていたファンのために、ステージを走り回りながら全力で歌う氷室さんの姿。ファンから『命がけのANGEL』と呼ばれたパフォーマンスを始めて見た私は、心が震えました。命をかけて歌い、そのアーティストに届くよう全力で腕を振り上げ声を出す画面の向こうのファン達。改めて伝説のライブだったことを体感することができました。そして、今回のフィルムライブのおかげで、画面越しでもこの伝説のライブの一部に自分が溶け込めたことがまた、嬉しかったです。
曲が終わる瞬間、「Thank you,Thank you, Thank you……!」とファンに向けて連呼する氷室さんに、私も「氷室ーーーーー!」と叫んでいました。

ANGELを歌い上げた後、「もうこれ以上歌えないけど、リベンジをさせてほしい」とファンに伝えた氷室さん。これが、2年後のラストライブ(LAST GIGS)に繋がるのですが、フィルムライブのラストに一瞬、このLAST GIGSの氷室さんの声と歓声が聞こえる演出がありました。これはLAST GIGSのフィルムコンサートも期待していいという事でしょうか…?わくわく。

夢の銀テープ!


そして今回嬉しかった演出の一つが、銀テープ!
なんと後半で会場内にテープが発射され、現実のライブさながらにキャッチして大盛り上がりすることができました。

といっても、テープが飛んでくるのは主に1階の前方から真ん中くらいの位置で、私の席からは自力で掴むことはできず内心諦めかけていたのですが、なんと隣の席のお兄さんが端にいたスタッフさんからテープをもらって、私の分もくださったのです。本当にありがとうございます…!

他の席でも同様に、取れなかった人にテープを渡している様子が見られ、ファンの皆さんの優しさを感じました。
さらに会場の出口には銀テープお譲りBOXが設けられており、2階席の人も銀テープを持ち帰れるよう素敵な配慮がなされていました。

今回のライブのロゴ入り銀テープ。取ってくれたお兄さんありがとうございました…!


氷室さん、スタッフの皆さんありがとうございました!


コロナ渦を挟み厳しい状況の中でも、こうして氷室さんのパフォーマンスを近くで感じられるイベントを企画・実現してくださったスタッフの皆さんには感謝しかありません。
そして、活動を休止した後もイベントを通じてファンと繋がってくれている氷室さんに、ファンの喜びの声が一つ残らず届くことを願うばかりです。
いつのライブを見ても心が震える歌声とパフォーマンスを届けてくれるヒムロックを聴きながら、自分の生き様を証明できるよう生きていこうと改めて思いました。

というわけで、長くなってしまいましたがこれにてレポを終わりたいと思います。
ではまた次の記事で。氷室さん、ありがとう!


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