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「この指とめよう」の問題点を考えるのだ

ドーモ、織田牛奈(noteのすがた)(@butakichi3hide)ですゥ☆三(ゝω・)vキャピ

今日も今日とてTwitterをしていると大変なニュースが流れてきました。


誹謗中傷対策界隈希望の星、社団法人「この指とめよう」の公式サイトとTwitterアカウントが消滅しました。

https://yubitome.or.jp/

画像1

https://twitter.com/yubitome

無題

ワァ…なんだコレはたまげたなぁ。



まあアーカイブ残ってるんですけどね。



toggetterまとめまで作られてしまってますね。色んな意味で注目度だけは高かったので仕方ないかと思います。

果たしてコレは逃走なのかどこかと合併して更に凶悪…もとい強大になるのかは分かりませんが、これを機に「この指とめようの問題点は何だったのか」を考えていきたい。


ただ「一部参加メンバーのヘイト蓄積値が極限MAX状態だったのがまずかった」だけでは味気ないですからね。頑張って掘り下げていきましょう。


良ければお付き合いくださいませ。


勝手に誹謗中傷認定してくる


公式サイト(アーカイブ)によると社団法人「この指とめよう」では下記のような活動をする予定だったようで。

SNS炎上や誹謗中傷の発生を監視し、リアルタイムにバナー広告をTwitter上に掲出します。パートナー企業として、6000社を超える企業に風評被害・誹謗中傷対策を提供し、警察庁サイバーパトロール業務の受託も行なってきたシエンプレ社と提携。監視チームでSNS誹謗中傷が多く発生していると判断した場合には、上記画像のような啓発広告を配信します。この場合のSNS誹謗中傷とは、差別一般(レイシズム・セクシズム・ルッキズム・エイジズム・障害者差別等)を主に想定しており、その中に含まれない誹謗中傷に類される事案については運営メンバー・アドバイザリーボードによる協議の上で定性的に最終判断を行います。

要は「炎上しとるところへバナー張り付けるで」のようです。


…これ効果ありますかね?私としてはフォロワーたちに「ここで炎上が発生してますよ」と皆に知らせて回る「炎上お知らせ害悪通知マン」になるだけな気がしますが。


当時も問題視されていましたが誹謗中傷の定義がされてないが故に「そもそも誹謗中傷とは?」問題にぶち当たるんですよね。上記だけ読むと「ウチらが誹謗中傷だと思ったから誹謗中傷」ってするのではと思われてもやむなしかと。
そして一部メンバーがこの仕組みを悪用して「ハイ!このバナーが貼られたって事は誹謗中傷ですねwwコイツ俺に誹謗中傷してきました~ww」と被害者ぶるのに利用するだけなのでは?という意見もありましたね。私もそうお思います。


弁護士ですら「これは誹謗中傷です」と言い切れる事案は数えるほどしかないのに、誰がどうやって判断するのか?と言うか一法人が勝手に「簡易裁判所」のような行為をすること自体不快感を抱くのも無理ないかと。
一応そういった企業と連携すると書いてはありますが…だとしても結局は「その会社の基準=誹謗中傷の基準」とは限らない訳で。

まずは社団法人として上記対応をしたいのなら「誹謗中傷とは○○と定義します」とするべきだったと思います。


まあ定義したところで国がガイドライン作成してない時点で結局はマイルールにすぎないので役に立たなさそうですが。



火消しと撤退が下手


代表の小竹氏が過去に誹謗中傷と取られかねないツイートをしていたとして炎上しました。


まあ「アタイ…誹謗中傷許せへん…!!この世の中から駆逐してやるッ!!」って法人の代表が誹謗中傷してたら本末転倒どころか存在意義まで危ぶまれるところです。実際消滅の憂き目に遭ったわけですが。


「○○○ね」のワードが燃えたのですが、当時のインターネットミームだったので正直悪ノリだったんだろうなと推測します。
しかし私としては当時のミームに乗っかっただけで数年後に「コイツ誹謗中傷してるぞ!!」とシバかれるってのも中々残酷なのではと思いますね。いや、あの発言が倫理的に良いか悪いかで言えば良くは無いのですけれども。


ぶっちゃけこのくらいがアウトになると私も5年後くらいに淫夢ネタ使用罪で燃やされそうですね…。悲しいなあ。


その後Twitterアカウントに鍵かけたりその間にツイート削除したりがありまして小竹氏から謝罪文が公式サイトとTwitterアカウントに掲載されました。画像で。画像で。(大事な事なので二回言いました)

いやまあ綺麗に地雷を踏み抜いたものです。確かに長文をTwitterに載せるのはリプをいくつも繋げる必要があるので、画像一枚で済むなら発信者も受信者もそっちの方が楽ですよね。分かる分かる。

しかしながら画像だとですね、検索に引っかからないんですよ。「こんなことしちゃいました〜」ってのが後から探されにくくなるんですよね。
後はコピペ出来ないので拡散されにくい効果もあります。

要は謝罪する気があるのか?とまた反感を買う羽目になったのです。

まあ小竹氏が途中でTwitterアカウントに鍵をかけて他者の意見を拒絶したように見えた事とか謝罪文の掲載が5月30日だったのに何故か謝罪文の日付が5月29日になってたとかで更に燃えたけどな。ついでに8月19日に謝罪ツイート消したのも追加燃料になりましたね。

もう過去の出来事なのでなんだかんだ叫んだってやりたいことやるべきで~す♪…じゃなくてたらればにしかならないのですが、誹謗中傷を判断する外部組織だけじゃなくて謝罪の専門業者とも連携すべきだったのかもしれません。今回だけではなくこの手の話題はいつ火が付くか分かりませんしね。


コレは小竹氏の対応なので直接「この指とめよう」には関係ないのですが、法人団体の代表者が対応を誤ると結局団体全体が悪く見られてしまうんですよね。


団体の目的と一部メンバーの言動が乖離してた


指一本で、
人は人を追い込むことができる。
だから、指一本で、
人を救うこともできるはずだ。

上記は「この指とめよう」のサイトトップに掲載されている文章の頭部分です。無駄に読点が多い気がしますが、キャッチコピーとしては素晴らしいと思います。

そして法人の目的はこの通り。

一般社団法人この指とめようは、SNS誹謗中傷の半減を目標とした民間の非営利団体です。

いや流石です。実際には半減させる前に本人が消滅したのですが。
もしかしたら既に半減したのかもしれませんが…私の観測上は何も変わってないどころか皇室結婚騒動でむしろ増えたまであるような気がします。


しかしながら一部メンバーを見ていると「どの面下げてこんな理念語ってるのか?」となってしまうのもまた事実。
特に「不特定多数の人間が不快になるような発言をして注目を集める」「ネトウヨなど差別用語を利用する」等、メンバーによっては「誹謗中傷を誘発しかねない言動を繰り返す」人もいらっしゃる。いや、勿論それに乗っかる人が悪いと言われればそうなんだろうけども。


この体たらくで「誹謗中傷はダメだよ!!」って言われても私なら笑うわ。


他人にどうこう言う前にまずはメンバーが「言いたいことは山ほどあるけど、誹謗中傷を誘発しかねないので我慢しますゥ!!」ってするところから始めないといけなかったのではないのか?と思うのですよね。


…多分「言いたいこと言えんのやったらこんな案件受けへんわ!!あほくさ」ってなる予感がしますが。いや、コレは邪推ですわね。
メンバーの皆さんはきっと喜んで我慢してくれるはずです。え?我慢してますよね?



誹謗中傷は無くせる?


私は性悪説論者ですので「人間がいる限り誹謗中傷は無くならない」と思ってます。

現実世界でも誹謗中傷なんぞ撲滅・半減出来てないのに、なんでインターネット上では撲滅・半減できると思っとんねん!!夢見る夢子ちゃんか!


誹謗中傷は国がガイドラインを作らないので現状では各々が基準を持っています。そして人によってはその基準が物凄く低い人がいるんですよね。

意図してなのか無意識なのかはさておき「私が不愉快だと思った発言は全て誹謗中傷」としてしまう人が出てくるのですよ。
こうなるともう「自分の気持ち次第で誹謗中傷加害者を生み出し続ける被害者?」の増殖と「私が不快と思ったから誹謗中傷な→誹謗中傷って言われたことが不快だから誹謗中傷な→誹謗中傷って言われ…」の無限ループです。地獄かな?


この状況下で「誹謗中傷を撲滅しようor少なくしよう」を目指すには「全SNSに監視の目を入れて言論の自由を奪いましょう」「人類を滅亡させよう」くらいしかないのではないでしょうかね?


むしろ「誹謗中傷は無くせるはず」ではなく「誹謗中傷は無くせないからどう自衛するか」に舵を切るべきだと思うのですよ。
その点でも今回の「この指とめよう」は最初からかなり難しかったのではなかろうかとも考えてしまうのです。

私個人としては「心が傷つきやすい方or嫌な事を言われたくない方はインターネットの使用を控えて下さい」しかないと思っております。逆を返せば「インターネットを使用する際はどこからミサイルが飛んでくるか分かりませんので覚悟してご利用下さい」になるかと。



問題をまとめるんだよ!あくしろよ!


まとめですが「誹謗中傷認定基準が示されていない・勝手に誹謗中傷扱いされる可能性」+「一部メンバーが仕組みを悪用する可能性」+「ネットでの誹謗中傷を誘発させる言動or扇動しやすい言動をする人物が参画メンバーにいた」(+「小竹氏の火消し・撤退戦が滅茶苦茶下手だった」)が問題点だったかと。


…これ殆ど一部メンバーの責任なのでは…。


しかし私は一抹の不安を抱えております。サイトやTwitterアカウントは消えたものの団体代表から何の声明も出ていないんですよね。

つまり今後「社団法人「お前の指をとめよう」」や「社団法人「訴えた方が早い」」とかにパワーアップ・リニューアルして帰ってくる可能性がある訳ですよ…!最初にも書きましたが女性(と言うかフェミニスト)に特化した団体と魔合体する恐れもあります。


と書いていたところに参画メンバーの佐々木俊尚氏から説明がありました。

連投なのでここに頭のツイートだけ張り付けますので各自で読んでいただければと思います。
(とりあえず私が書いたことは起こらなさそう…起こらないよね?)

しかし現在(11/7 19:00時点)では佐々木氏しか言及しておらず、何かしらの薄ら寒さを感じております。まあ触れば爆発・延焼するのは目に見えてますからみんな触りたくないんでしょう。気持ちはわかる。

しかしながら関わったメンバーの方々は何かしら言及してほしいものですね。


それではまた('ω')ノシ


※2023年7月13日追記


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