2022年映画振り返り特集
め~め~。
「ムービーメーメー」をご覧いただきありがとうございます。
なんだかんだと新作映画が配信でみれるようになったりしていまして、映画館にいかなくても、なんとかなる時代になったというのは、よいことでもあり、映画館でしか味わえないものもあるという事実もある為、悩ましいところでもあります。
年の瀬ということもありまして、当noteにおいて本年公開された作品を簡単に振り返っていきたいと思います。
地球外少年少女
「電脳コイル」の監督である磯光雄監督の最新作。
電脳コイルにおいても、電脳メガネが世の中に浸透した世界を描いており、「地球外少年少女」においても、未来的なアイテムが違和感なく生活の一部になっているところがたまらない作品となっています。
人工知能による人間の補助や、「2001年宇宙の旅」を下地にしたような物語の方向性含めて、楽しむことができるポイントが多くあります。
また、キャラクターの紹介の中で、フォロワーの数がでてきたりするところも、現代社会からの延長線な感じがする一方で、SF的な面白さも満載となっています。
ロスト・ドーター
2021年の12月公開作品ではありますが、年末ぎりぎりでしたので、一応振り返りにいれて紹介します。
オリヴィア・コールマン演じる主人公が、一人で避暑地にいって、帰ろうとするまでの話を描いています。
見ている我々が、気まずくてしょうがない気分を満喫することのできる作品となっています。
全編にわたって醸し出される嫌な雰囲気。
静かなビーチを楽しみたいのに、イケイケな集団がやってきてはしゃぐ中、主人公はかたくなに自分の意思を貫こうとして、女性同士のマウントの取り合いや、親という役割に縛られたくない主人公の逃避行を描いています。
一度見始めると、最後までみないと気分が落ち着かなくなりますので、ご注意願います。
アニメ バブル
「進撃の巨人」や「甲鉄城のカバネリ」といった作品でお馴染みの荒木哲郎監督。
脚本には、「まどかマギカ」でお馴染みの虚淵玄、キャラクターデザインには、「バクマン」や「ヒカルの碁」の作画で圧倒的な画力を見せる小畑健。
実力のあるクリエイターを集めに集めた結果できた作品「バブル」。
漫画も連載し、メディアミックスも十分な鳴り物入りの作品でした。
人魚姫をモチーフにしつつ、エクストリームスポーツを取り入れた作品として、アニメーションとしての動きもよかったのですが、ちょっと盛り込みすぎた感があったのか、賛否両論ある作品となっています。
グレイマン
「ラ・ラ・ランド」で主演し、世界で2番目にセクシーな男でもあったライアン・ゴズリングですが、アクションもバリバリこなせるところがたまりません。
グレイマンは、いわゆる足抜けをした主人公が、バッタバッタと敵を倒しまくる爽快アクション映画となっています。
とにかく予算がかかっている感じが伝わってきまして、車は何台も何台も壊れますし、電車が壊れていくシーンは、口がふさがらなくなるほど手が込んでいます。
アクション映画というのは、戦いすぎて飽きてきてしまったりすることも多いものですが、グレイマンのアクションシーンは、飽きる暇はありません。
7Days to end with You
これは、アニメや映画ではなく、ゲームとなっています。
言語がわからない異世界で、プレイヤー自身が、その言語を解読していくという、今までにないゲーム設計となっているのが特徴です。
普通の異世界ものであれば、言語でつまずくことはほとんどないでしょうが、何を言っているのかまったくわからないところから、相手の反応を見て、自分がどういう立ち位置にいるのか。何をするべきなのかを探っていくゲームとなっています。
言語を探っていくというのは、他では味合うことのできない面白さがあります。
それは、あたかも自分が未開の部族の言語を習得しにいくような気分を疑似体験できるものとなっておりまして、自分の発想というのはいかに乏しいものかも教えられる思いでした。
訳がわからないながらも、赤い髪の女性が何を言おうとしているのかがわかってきて、話が通じるようになってきたときの喜びは一押しです。
良くも悪くも、たったの一度しか楽しめないゲームとなっていますので、じっくり楽しみながらやってみてもらいたい作品となっています。
サイバーパンク:エッジランナーズ
ゲーム「サイバーパンク」の売り上げが一気に増えたということもあって、アニメの可能性含め、様々な楽しみ方ができる作品でした。
アニメーションの素晴らしさもさることながら、今石監督の精神性もいかんなく発揮されており、滅びの美学が全開の作品となっています。
特に、ヒロインのルーシーが2話で見せるミステリアス且つ、暴力的なまでの魅力は圧倒的です。
物語の1話の出来も素晴らしく、ゲーム内において伝説の人物とされるデイヴィット・マルチネスを描いているというところもポイントです。
サイバーパンクの世界の残酷なまでの日常と、主人公の冴えない日々。
どん底の生活から、主人公が文字通りヒーロー(伝説)になっていく姿をみたら、原作ゲームもついついやってしまいたくなること請け合いです。
LOU/ルー
老人なのにめちゃくちゃ強い。
そんなジャンルがあるかわかりませんが、その手の作品が好きな人であれば、満足できるだろう作品です。
自殺しようとしていたら、突然、自分の娘が誘拐された、という女性が入り込んできて、ムキムキの男たち相手に老女が無双する話となっています。
戦い方をレクチャーする老人に、「どこで覚えたの」と聞いたら、「ガールスカウトよ」と答えるアメリカっぷりに、しびれます。
スティル・ウォーター
マッド・デイモン主演による、ヒューマンドラマ。
なんだかんだと天才とかを演じることの多かったマッド・デイモンが、アメリカの田舎のおっさんを演じています。
野球帽をかぶり、ネルシャツをジーンズの中にタックイン。
そんな田舎のお父さんが、フランスで投獄されている娘を助けるために、フランス人の女性と同棲してみたり、異文化で戸惑いながらも、娘のことも理解しようと頑張る物語となっています。
人間の成長が見事に描かれる作品となっていますので、自分の居場所がないと思ってしまう人は、是非、本作品で渇を入れてもらいたいと思います。
ゴーストバスターズ アフターライフ
ゴーストバスターズといえば、かつては、一世を風靡した作品であり、いまだにカラオケなんかで歌われる機会もあったりする作品です。
そんな中で、次世代へとつなげるべく作り出された「ゴーストバスターズ アフターライフ」は、CGで復活したハロルド・ライミスを見ることができます。
かつてのメンバーがでてくる、というところも見ものですが、とにかく、ゴーストバスターズが2022年に見られるというのは、ファンにとっては嬉しいものではないでしょうか。
ブレッド・トレイン
間違った日本の未来といった世界観を、新幹線が駆け抜ける作品となっています。
ブラット・ピット主演ですが、原作は伊坂幸太郎「マリアビートル」となっており、かなり魔改造された感がありながらも、非常にスピード感のあって、一瞬たりとも飽きさせないつくりです。
高級にしたB級映画といったところでしょうか。
運の悪い殺し屋が、困ったことに巻き込まれていくというドタバタものとなっており、キャラクターの魅力さと掛け合いの面白さが特徴です。
ウェンズデー
言わずとしれた「アダムスファミリー」の長女、ウェンズデーのスピンオフ作品となっています。
チェロは弾く、フェンシングで戦い、創作ダンスまで披露する。
アダムス一家の芸達者っぷりをこれでもかと発揮する本作品は、ゴメズとモーフィアスの学園生活にかかわる秘密をさぐる中で、事件がおきるミステリー&サスペンスものとなっています。
ただし、華麗な推理で解くようなものではなく、とにかく、力業でウェンズデーが解決していくあたりの、意思の強さというか、頑固さが面白くなっていきます。
シン・ウルトラマン
ウルトラマンがなぜ、地球人を守るのか。
地球をめぐる異星人たちのやり取りが、そこらへんの居酒屋で行われていたり、地球人同士のしょうもないやり取りが繰り広げられていたりと、シン・ゴジラの時と似たアプローチが行われています。
また、「シン・ゴジラ」の時にも使われていた、俳優たちの早口による演技が、実にテンポよく、特に物語の前半のやり取りは面白く、早見あかりや、長澤まさみの演技力が違和感なく物語に溶け込んでいます。
かなり駆け足で2022年を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。
ゲームもアニメも気になれば何でも紹介していますが、これからも、気になる作品があれば積極的に取り上げていきたいと思いますので、気にいった方は、是非、これからも読んでいただければと思います。
それでは、来年も、メ~メ~。
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