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オススメ海外ドラマ Netflex配信「クイーンズギャンビット」の魅力

め~め~。

ということで、映画の解説や感想を書くことを中心にしているムービーメーメーですが、今回は、オススメのドラマを紹介してみたいと思います。

海外ドラマは面白いけれど、どれを見ればいいのかわからない

また、気にはなっているけれど、自分に合うかどうかわからない、という人が見るときの基準になるよう紹介してみたいと思いますので、よろしくお願いします。

海外ドラマといえば

海外ドラマといえば、「24 トゥエンティンフォー」あたりから、一気に一般的な広がりをみせたところで、記憶にまだ残っている人もいるのではないでしょうか。

映画というのはだいたい2時間前後に話がまとめられておりますが、海外ドラマにいたっては、おおむね12話前後で話が一区切りつき、シーズン2、3と人気の度合いにしたがって増えていくのがよくあるパターンとなっています。

HBOといったアメリカのケーブルテレビが作っているドラマシリーズは、なんとなくでも聞いたことがある作品が並ぶところです。
ちなみに、HBOといえば、「セックスアンドザシティ」や「ゲームオブズローンズ」でお馴染みですね。


さて、今回は、そんな海外ドラマの中にあって、Netflexオリジナルで配信されている「クイーンズ・ギャンビット」について、紹介していきたいと思います。


冒頭でも書いたように、ムービーメーメーは感想や解説めいたものが多い中で、純粋に本作品を紹介していきたいと思いますので、これをみて、興味をもっていただけると幸いです。


チェス映画はお好きですか

映画といえば、ドンパチやったり、派手なアクションが合ったほうがいい、という人も多いと思いますが、「クイーンズ・ギャンビット」は、チェスドラマです。

チェスというテーブルゲームをつかって、女性が生きるのが厳しい時代の中でありながら、頭脳バトルともいうべきチェスをつかって、成り上がっていくのが本作品となっています。

1960年前後の世界が描かれているのですが、この時代は女性が一人で生きるには、職業の選択も限られているのが実情でした。

そんな時代において、チェス一つで成り上がる女性の物語、というだけでも燃えるところです。

もちろん、ただ天才的なチェスプレイヤーがのし上がるというだけでは、ドラマとしての面白さを演出するには足りません。
本作品は、典型的なビルディングスロマンとなっており、主人公のエリザベス・ハーモンが、人間的になっていくという物語でもあります。

依存症との戦い

本作品が紹介されるとき、依存症云々という話で紹介されることが多々あります。

母親が事故で亡くなってしまったことにより、孤児院に入ることになった主人公が、当時栄養剤の一種として与えられていた薬の依存症になってしまう、というところから、物語は始まります。

薬のおかげで、主人公は、超人的な集中力を手に入れることができ、チェスの試合のときも力を発揮することができた一方で、本当の実力が必要になってきた段階では、かえって、薬やアルコールといった依存度の強いものの影響によって、逆にパフォーマンスを発揮できなくなってしまう、という皮肉も描かれるところです。

物語の前半はそうでもないのですが、酒がいたるところにおいてあったりして、依存症の人が立ち直るっていうのが、いかに難しいのかがよくわかる作品になっているところもおもしろいところです。


孤独な少女が成長する。

エリザベス・ハーモン演じるアニャ・テイラー=ジョイは、目の大きな女性です。

とにかく、その立ち姿や行動は素晴らしく、自分のチェスの実力が圧倒的であることを知っている彼女は、ツン、としており、物語の前半は孤高の存在として描かれます。

そんな彼女が、バリバリの男社会のチェス業界の中で、次々と男たちを打ち負かしていきます。

そしてチャーミングな彼女の魅力に何人かの男たちはまいってしまうわけですが、主人公のハーモンは、男性によりかかるような真似はしません。

この物語の中の世界の感覚は、比較的現代寄りに設定されておりまして、女性蔑視の時代でありながら、特に主人公のベス・ハーモンは、男女とかを気にしていません

これは、チェスが映画の中で重要なモチーフであることも関係しているのですが、女性だろうと、男性だろうと、チェス盤の上においては、等しく平等なのです。

ルールに基づいた中で戦い、腕力などが関係ない以上、純粋に頭脳による戦いとなるためです。

かつて盤上で戦っていた敵が、仲間になっていくところは、少年漫画的な面白さがあったりします。


チェスの向こう側に何を見るのか。

今回は、「クイーンズ・ギャンビット」をオススメすることにメインにしておりますので、感想や解説については、別記事にて書いてみたいと思いますが、本作品は、単なるチェスドラマではないことだけは、改めて強調しておきたいところだったりします。

別記事で紹介した「ボビーフィッシャーを探して」では、少し書いておりますが、アメリカにおけるチェス業界において、外せない人物がいます。

誰しもが憧れ畏怖する人物。

実は、クイーンズ・ギャンビットでは、その人物の名前が一度もでてきません。

「クイーンズ・ギャンビット」は、創作された世界、ということでもあるのですが(つまり、実在の人物がでる必要はないですし、架空の名前が使われるのも当たり前といったところ)、本作品は、いわばチェス業界の主人公ともいえる、ボビー・フィッシャー不在の物語となっているのが面白いところです。

もちろん、ボビーフィッシャーの女性版が主人公のエリザベス・ハーモンということではあるのですが、我々の知る1960年ではないIF の物語としてみると、わくわくしてしまうところです。

ボビー・フィッシャーの分身であるベス・ハーモンは、物語の中で、何を最後に見出すのか。

現実世界のボビー・フィッシャーは、失踪してみたり、日本にきて晩年を過ごしてみたりと、知らない人からすれば奇行に走っているようにみえる人生を過ごしています。

現実世界との違いも含めて気になるのが「クイーンズ・ギャンビット」となっているので、ぜひ、興味をもったかたは見ていただきたいと思います。

また、本記事をみて興味を持ってくださった方向けに、改めて「クイーンズ・ギャンビット」の感想&解説も書いていきたいと思いますので、併せて見ていただければと思います。


以上、オススメ海外ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」でした!


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