耳をすませて逃げろ「クワイエット・プレイス」
公 開:2018年
監 督: ジョン・クラシンスキー
上映時間:90分
ジャンル:ホラー/スリラー
見どころ:絶対踏みたくないクギ
音を立てると命がなくなってしまう、という映画は色々あります
近年でいえば「ドント・ブリーズ」なんかは、盗みに入った家の住人が盲目の元軍人で、泥棒側が大変な目にあう、なんてものがありました。
映画「クワイエット・プレイス」は、怪物パニックホラーものでそれをやっていまして、物語の始まりの方は、なぜこんなにも静かなのか状況がつかめません。
音を立てるとヤバそうだ、ということがわかるにつれて、小さな音に過敏になっていくのがわかります。
見ている我々もまた、音に反応するようになっていくのが面白いところです。
実際に聴覚に障害がある女優ミリセント・シモンズがいい味を出していまして、長女というのは、あらゆるところで阻害されやすいのだとつい勘ぐってしまいます。
雰囲気としては、ゾンビものと同じようなポスト・アポカリプトものとなっているのも特徴です。
ゾンビものですと、かまれてしまってゾンビになってしまってみたり、グロテスクな表現などにも目が引かれてしまうところですが、「クワイエット・プレイス」は、音に反応するものが襲ってくる、という形に特化しているところがポイントです。
この手の映画では、見つかったら終わり、という状況を楽しむのがポイントとなっていますが、逆に、攻略のポイントがみつかるとゲームチェンジが起こり、どうやって戦っていくのか、というところに面白さが移りかわっていくところも、見どころです。
ムービーメーメー的には、2の冒頭を少しだけみて、また1に戻ると、最後まで面白く見ることができます。
ゾンビ映画の有名作品で「28日後」というのがあったりで、事件からの日数をカウントするような映画もあったりします。
その手の映画に限ったことではないですが、時系列を日数で見せていくような作品がある中で、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」は、2なのに事件当日を描くというのが面白く、1は、いきなり400日以上経過しているところに、思い切った面白さがあります。
3も予定されている本作品。
見た後は、音に敏感に、なってしまうかもしれません。
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