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ちょっとだけ、でもgreat
映画「マン・フロム・トロント」
6月くらいのことだったか、「#山P一瞬」だか「#ほんのちょっと山P」だか、そんなような用語がトレンド入りしていました。要は山Pこと山下智久くんが「マン・フロム・トロント」で念願のハリウッドデビューをしたものの、いざ公開されてみたら、登場シーンが非常に短かったという話題でした。この一瞬のために事務所を退所して渡米したの? というような意見もありました。
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わたしは、この話題を知って、テレビドラマ「ビバリーヒルズ高校(青春)白書」のディラン役を降板し、映画「フィフス・エレメント」に出演したルーク・ペリーのことを思い出しました。「フィフス・エレメント」でのルークの登場シーンもほんの一瞬で、あれでビバヒルをやめたの? と残念がるファンが日本にも大勢いました。
でも、わたしは、こういうチャレンジをする人がとても好きです。ほんの一瞬の端役でも抜擢されるためには演技やセリフの勉強を積み、肉体を鍛え、オーディションを繰り返し、多大な努力が必要です。わたしの業界で例えれば、USヴォーグにほんの200Wほどの記事が掲載されるようなものですが、それって本当にすごいことなんです。かのクリント・イーストウッドだって、テレビドラマ「ローハイド」で人気を得てからも、映画俳優として成功するまで、どれだけのオーディションに挑んだか、計り知れません。
まあ、ルーク・ペリーの場合は結局、ビバヒルに戻ってきたのですが。
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肝心の作品ですが、コメディアン俳優のケビン・ハート主演で、昔のエディー・マーフィーの映画みたいな感じでした。山下くんの出演シーンは後半に入ってからで、前知識でほんの一瞬と頭にあったので、もしかして見逃したのかなと思った頃に登場しました。マン・フロム・トウキョウというエージェント役で、ケビン・ハートやウディ・ハレルソンと共演を果たしています。ケビン・ハートをくわしく知らなかったのですが、自身の名を冠した番組が多数ある、大人気タレントなんですね。知ったついでに「ミー・タイム」を見ましたが、ちょっと引くくらいシモネタなコメディーでした(笑)
ルーク・ペリーは2019年に、52歳で亡くなりました。映画の遺作は「ワンス・アポンナタイム・イン・ハリウッド」。それこそ出番の短い脇役だったにもかかわらず、クレジットが大きく扱われていました。テレビドラマ「リバーデイル」においては高校生の父親役としてレギュラー出演のさなかの訃報で、交通事故で急逝する筋書きがとられ、ビバヒルで交際相手役だったシャナン・ドハーティーがゲスト出演する追悼エピソードが制作されました。
現場でも、とても愛されていた人だったのだと思います。
見出し画像はマン・フロム・トウキョウに敬意を表し、夏の夜の都庁です。