見出し画像

movel的【Z世代】トレンド調査|Z世代が美術館の常識を変えた?!そして次変わるのは…

こんにちは!
Z世代クリエイターのAMです🕺

毎月15日はZ世代トレンドを事例を交えて分解していきたいと思います。
あくまでもイチZ世代の見解ですので、あたたかく見守っていただけると嬉しいです。

毎月1日に「最近のSNSトレンド」
毎月15日に「Z世代トレンド」を発信するのでお楽しみに____。

🏆【SNSトレンド】Z世代目線で大解説〜2023年6月 より


✏︎..|今月のテーマ

Z世代が、長く日本に根付いていた「美術館の常識」を変えた?!


日本では従来、展覧会は美術館と同様に‘写真撮影禁止’が当たり前で、お客さんはお金を払って鑑賞しに来るため、写真を撮って拡散することは来場していない人まで無料で見ることができてしまうタブーな行為とされていました。

しかし、SNSの普及によって‘写真OK’を謳う美術館/展覧会も増えています。


✏︎..|美術館市場の変化


写真OKを掲げる美術館の先駆けである『金沢21世紀美術館』はどこを撮ってもフォトジェニックな空間として、SNSをきっかけにブームになり、2015年度の入場者数は『国立新美術館』を抜いて全国1位になったそうです。これは、北陸新幹線の開業も理由の一つではありますが、かつての美術館とコンセプトが大きく異なることが挙げられます。

従来の美術館は、お金や時間、気持ちに余裕のある中高年をターゲットに、閉鎖的な空間で作品をじっくり眺められるよう造られていました。
しかし、金沢21世紀美術館は、家族やこどもをターゲットにしており、ガラス張りのオープンな設計のため、誰もが立ち入りやすいような施設になっています。

また、鑑賞だけではなく「体験」をキーとしたインスタレーション展示も多くされており、来場者が写真を撮って作品の一部になれるような仕掛けがたくさん施されています。
これによって、非日常感のある1枚をSNSに投稿することが好きなZ世代が自身のSNSにアップし、来場者が自ら施設を宣伝/拡散してくれるようになりました。今までの美術館市場にはない集客のカタチです。

これをきっかけに‘写真OK’を掲げる展覧会/企画展が増え、ほかの美術館などでもインスタレーション展示を行うところが続出しています。


✏︎..|まとめ


「写真OK」な美術館が増えた背景には、SNSの普及によって非日常感のある写真をアップしたいというZ世代の嗜好があり、アートの概念が「鑑賞するもの」から「体験するもの」=インスタレーション型が主流になりつつあるのではないかと考えられます。

私自身、美術館のイメージはお堅く(どちらかというと歴史に近いものであり)近づき難かったのですが、数年前に『金沢21世紀美術館』に行ったことがきっかけで美術館の印象が大きく変わり、今ではイベントを探すような感覚で月に2-3回は美術館の展覧会や企画展に行くようになりました。


✏︎..|おまけ:Z世代によってこれから変わるのではないか?と思うコト


美術館や展覧会は、海外では割りと今までも写真撮影OKのところが多く、‘撮影NG’は日本独特のルールでしたが、同じようなルールがあるものには、アーティストのライブが挙げられます。(同一アーティストでも、国によって撮影可否を変えている)
SNSの普及により海外のライブをも手軽に見られるようになりました。それをきっかけに、近い将来日本でもこういった規制の緩和もされるのではないかと思っています。


つまり美術館もライブも、お金を払った人しか見れない「限定型コンテンツ」から、SNSで作品の一部を見て知り、実際に足を運びたいと思わせる「ティザー型コンテンツ」へと変化しているのではないでしょうか。




なお、『金沢21世紀美術館』が成功した理由については、こちらのサイトでわかりやすくまとまっているので、興味がある方はチェックしてみてください!(私もすごく勉強になりました…🫨)