デブは転生しても生きづらい#18
国王と〇〇は話をしている途中だった
〇〇:王様、あなたにいくつか聞きたいことがある
王:な、なんだ?
〇〇:なぜ召喚した勇者達に人間と魔物の間にある共存の誓いを教えなかった?
王:そ、それは
〇〇:どうせ神ヴィーナスの御信託とか言うんだろ?
王:なぜそれを?
〇〇:あらかた予想はついてたよ
王:くっ...
〇〇:俺が教えてやる、神ヴィーナスは人間のお前らを利用して、魔物達を滅ぼそうとしているんだ
王:でも先に仕掛けてきたのはそっちじゃないか!
〇〇:証拠は?
王:神ヴィーナス様が御信託で言っていたんだ、魔物が人間の村を襲っているって...
〇〇:自分の目で確かめたか?
王:そ、それは...
〇〇:もう分かっただろ、神様とやらはお前をこき使っているだけなんだ
王:そんな、だとしたら俺は魔物達になんて酷いことを…
美波:まだお前にそんな心があるとはな
〇〇:美波出てきたのか
美波:まあ、少し気になってな
王:魔王美波か...?
美波:ふっ、覚えていたか
王:俺はお主らに大変なことをしてしまったみたいだな
美波:やっと気づいたか
王:この俺が犯した罪の償いはする、だが最後に俺のわがまま聞いてくれないか?
美波:はぁ?
王:娘とこの国の民は殺さないでくれ!死んで償うのは俺だけで十分だ
美波:ふっ、甘いな
王:頼む!この通りだ
王は地面に頭をつけた
兵士:王よ!そんな事しなくても!
王:黙れ!
兵士:申し訳ございません。
美波:我は別にお前の死なんか望んじゃいない
王:なんだと?!
美波:我はお前の死より、この国の技術力や物資が欲しい
王:なんだと?そんなもので良いのか?
美波:そんなものとは、なんだ我の欲しいものだぞ?
王:すまん、その条件で本当によければ嬉しい限りじゃ
美波:じゃあ交渉成立だ
〇〇:良いのかお前らの仲間殺されてるんだぞ?
美波:まあ、良いこの王は神ヴィーナスに騙されていた側だからな
〇〇:そうか
〇〇:王よ、この状況が分かったならば、今すぐ魔物の村を襲わせてる勇者に連絡を入れて退却の命令を出してくれ
王:わかった、すぐに取り掛かろう
遥香:これで無事作戦成功したのかな
〇〇:多分成功だな
その時だった…
??:〇〇君、僕の楽しい遊びを邪魔しないでよ?
〇〇:君は確か呪村くん
呪村:覚えててくれたんだね、昔はあいつらにすごいいじめられてたよな
〇〇:そうだね、でもこれでだいぶ平和になるよ!
呪村:僕はそんな世界望んじゃいなんだ!!!!
呪村:この世界は僕のものにする、そのためにはまず黒林君、君を殺さなきゃだね?
〇〇:話が通じなそうだね呪村君
呪村:通じないに決まってんじゃん、黒林くん達にはこの子を使わないとな…
呪村はポケットから小さい小瓶を取り出した
その中には小さな蟲がいた
美波:まさか魔神蟲か?
呪村:さすが魔王様と言ったところかな?
〇〇:美波、魔神蟲ってなんだ?
美波:魔神蟲とは生贄になった人間に寄生しその人間を高確率で魔神化させる蟲だ
〇〇:魔神は強いのか?
美波:おそらく私と互角あるいはそれ以上だ
〇〇:まじか
呪村:お話は終わったかい?
呪村:生贄どうしよっかな〜、あっ生贄みっけ!
呪村は王に近づき魔神蟲を放った
グチュ…
魔神蟲は音ともに王の体内に入って行った
王:やめろ…やめ..ろ..ヤメロ!!!!!
王は魔神蟲に完全に体を乗っ取られてしまった
美波:やるしかなさそうだな
〇〇:だな
呪村:あっ、僕もいるから忘れないでね?
〇〇:美波、魔神を任せれるか?
美波:ギリギリだが行けなくはない
遥香:私も手伝う!
〇〇:良いのか遥香?
遥香:うん、もちろん
美波:これは楽に勝てるかもしれないぞ(笑)
〇〇:よし、魔神は頼んだ
呪村:なんか余裕そうだね、腹立つから各地に配置しているジャイアントゴーレム動かそうっと
遥香:わかったありがとう!
〇〇:どうした遥香?
遥香:ここが南門なんだけど、北門、西門、東門でジャイアントゴーレムが暴れてるって、今クラスのみんなが相手してるけどすごい苦戦してるみたい
〇〇:マジかこのままだと国の人々が…
美波:聞いたか四魔天!
四魔天:はい!各地に行って勇者のサポートします!
美波:うむ、頼む!
美波:そして魔王軍の皆に次ぐ!この国の民を絶対守り抜け!
魔王軍:オー!!!!!!
呪村:くっ、めんどくさい奴を味方につけたな黒林!
〇〇:それはどうも!じゃあこれで心置きなく戦えるな!
呪村:そうだね!
〇〇:行くぞ!呪村!
呪村:呪い殺してやるよ!!
魔神(王):うがぁあ!!
美波:行くぞ遥香!
遥香:うん!
こうして戦いの火蓋が切られた
to be continued…。
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