【#85】長野県・箕輪町議会議員選挙選挙レポート(2023.4.23)
統一地方選の後半戦からお届けするレポート第一弾は「長野県・箕輪町議選」です。
・・・はい、もっと重要な選挙は “いくらでも” ありますよ。 それでもココの選挙を最初に選んだのは、皆様も「統一地方選」を追ってお疲れのコトと思いますので、軽く読めて軽く笑えるものを持ってきたワケです。
まぁ、私も書くのがラクですからね(汗)
それでは、最後の1議席をめぐり、とんでもない三つ巴の争いが展開された選挙を、レポートします。
◆概要
面積:85.91㎢(長野県 第47/77位)
人口:24,602人(長野県 第19位)※2023年4月1日現在
人口密度:286.3人/㎢(長野県 第11位)※2023年4月1日現在
平均年齢:46.5歳(長野県 第7位)※2018年9月1日現在(若い順)
町長:白鳥政徳(3期目)氏
衆議院は長野5区に属し、宮下一郎(自民 6期)氏を選出
◆立候補者(定数15/17名)
◆前回(2019年)の選挙結果
前回は無投票で、現職8名、元職3名、新人4名が当選しました。
◆POINT ポスターの見方(市町村議員選挙編)
突然ですがココで、私が取材で現地を訪れた際のポスターの見方を教えます。
私が市町村議会選のポスター掲示板をチェックする際、まずチェックするのは、ポスターの「最後」(要は「ケツ」)。
基本的に候補者は一分一秒でも早く選挙運動をしたいので受付開始(8:30)前には受付場所に並びます。 基本的に届け出は先着順ですが、複数の候補が並んでいた場合は公平を期すために「くじ引き」で決めるのは御存知かと思います。 大部分の方はポスター掲示板を「端」から見るコトでしょうから、もしくじ引きで「1番」を引けたならラッキーですよね。
一方、組織の支援が無い候補や、ただ出たダケのような「アレ」な候補は、他候補同様に受付開始前に並んで届け出が中盤の番号に埋もれてしまったら更に目立たなくなってしまいます。 そのため、そのような候補は他の候補と受付時間をずらして受付終了時間(17:00)間際に届け出て、ポスター掲示板の「端」を狙うというコトが往々にしてあります。
例えばコチラは昨年9月に行われた山梨県・市川三郷町議選のポスター。
手元に有る資料は候補者名簿のみ。 “定数プラス1” という選挙であるコトを把握している中でこのポスター掲示板を見ると、
最後に届け出た候補のポスターがありません。 それを受けて手元の候補者名簿を見ると、その候補者が「28歳 リズムギター講師」という弱めの経歴で、それらの情報をまとめると「ヤル気の無い候補」の可能性が高く、「あぁ、落選するのはこの人だな」と判断。 実際その通りになりました。
一方コチラは「長野県・須坂市議選」のポスター掲示板。 やはり届け出順の最後から見ていくと、
明らかに異質なポスターが載っています。 しかし作りはしっかりしているので「この候補はヤル気がある候補かも?」と思い手元の候補者名簿を見ると「箱根駅伝出場経験のあるスポーツトレーナー」というコトが分かり、更に選挙公報を見ると現在の職業に基づき「健康寿命の底上げを」と訴えており、こういった候補はポスターが端で目立つコトにより浮動票を取り込むのではないかと見立てるコトができまして、実際この方は当選しました。
と、いったように、届け出順が最後辺りの候補で、
候補はまずヤル気が無い候補で落選の可能性が高いと見立て、
な候補は年齢や経歴を見て、ヤル気が感じられれば注目候補として票を集める可能性が有り、経歴が弱いが若かったり、逆に明らかに高齢な場合は「想い出作り候補」として捉え落選の可能性が高いと見立てるのが、ガンヂ流です。
・・・ここまでを踏まえ、前置きが長くなりましたが「長野県・箕輪町議選」です。 前述の立候補紹介で、いつものようにポスター掲示板の写真を載せなかったのはメインテーマの “ネタバレ” になってしまうからでありまして。
それでは、見ていただきますか。
のうち一人は(落選2人なので)必ず当選するという、ズンドコな選挙戦を。
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