【#106】長野県・南箕輪村議会議員選挙レポート(2023 4.23)
南箕輪村は長野県南部に住む私の家から近く、後述する村長選の取材で唯一開票の取材をした選挙です。
私にとって想い出深い選挙、自治体なのですが、統一地方選に合わせて行われた村議選は一転して “定数プラス1” の低調な選挙となってしまいました。 村議会の問題が浮き彫りとなる中、取材は「地方自治体の議員」の在り方について考えさせられるものとなりました。
“長野イチ若い自治体” で行われた “年寄りが多く立候補した” 村議選を、レポートします。
※サムネイルは南箕輪村のマスコット、“日本一人気のないキャラクター” こと、まっくんです。
◆南箕輪(みなみみのわ)村 概要
面積:40.99㎢(長野県 第71位/77市町村)
人口:16,063人(第25位)※2023年10月1日現在
人口密度:391.87人/㎢(第7位)※2023年10月1日現在
平均年齢:43.85歳(若い順 第1位)※2020年10月1日現在
村長:藤城栄文(1期)
「地域おこし協力隊」として移住し、村議を経て現職の引退に伴う村長選に立候補し当選
衆議院は長野5区に属し、宮下一郎
ホタテマン農水相(自民 6期)を選出
◆立候補者(定数10/11名)
現職8名、元職1名、新人2名が立候補し、政党別では公明共産が1名ずつ立て、女性候補が3名出ている村議選です。
◆前回(2019年)の選挙結果(定数10/12名)
前回は現職8名、新人2名が当選し、公明共産が立てた各1名も当選。 女性候補は2名当選1名落選となりました。
その後、村議の藤城氏と小坂氏が村長選に立候補したコトに伴う村議補選が行われます。
◆村議補選(2021年)の選挙結果
村議補選は2019年の本選に落選した元職2名と新人1名が立候補し、女性の元職1名と新人が当選しました。 このうち、登内氏は1期限りで退任。 現職の唐澤氏と元職の大熊氏が今回も立候補しています。
◆POINT 若い村長と、若くない村議
前述の通り藤城村長は現在44歳で、地域おこし協力隊から村長まで “成り上がった” 人物。 その若さと経歴は、唐木前村長の時代から子育てにチカラを入れた結果、口コミが広がりに広がり新婚家庭が「子育ては南箕輪で」と家を建てる世帯が増え、県内で最も住民の平均年齢が若い自治体となった南箕輪村を象徴する人物だといえます。
ただ、一方で村議は改選前時点の議員平均年齢が62.1歳。 10人中7人が還暦越えとなっており、住民の若さに対して高齢化の傾向が見えます。 それは引っ越してきた若い世帯が村政に対する関心が低いコトが要因のひとつで、実際、2021年の村長選は「新人同士の一騎打ち」で「16年ぶりの村長選」にもかかわらず投票率が53.08%と、周辺自治体の選挙と比べて低いのが現状です。
村民が村政や村の活動に関心を持ち、参加するようにするコトが村の課題となっており、今回の村議選がそのキッカケになれば良かったのですが、フタを開ければ新人候補が2名で平均年齢は68歳と、高齢化が更に進んでしまいました。 結果にかかわらず村の課題は残りそうです。
それでは、候補者紹介に移ります。 最も注目された候補に取材出来たのですが、その時にカメラが “謎の不調“ で撮影が出来ておらず、候補者の写真が有りません。 大変申し訳なく思っていますが、その分、価格を地方議員選挙の最低価格「¥100」で販売させていただいておりますので御容赦いただきたく。 また内容も「地方議員の役割」について書いていますので、お気軽にご購入いただきたく存じます。
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