選挙結果振り返り(2023 10.29投票)
昨日は地味な選挙が多い日でしたが、議員選挙で “あの党” がやらかしていたり、“選挙ゴロ” が初めての●●を喰らったりと多様な結果が楽しめます。 もし宜しければ読んで下さい。
◎北海道・白老町議会議員選挙(定数14/16人)
現職10人、元職1人、新人5人が立候補し、政党別では公明と共産が2人ずつ立てている選挙は、現職2人が落選し、政党別では公明2人共産1人が当選。 女性候補2人は当選しました。
前回の町議選で9位10位だった共産党は現職2人が立候補していますが、10位の方は72歳で13期目を狙う超ベテラン。 果たして、その方が落選してしまいました。 新人候補が全員50代以下という構図の中で勝ち抜くのは厳しかったようです。
◎茨城県・高萩市議会議員選挙(定数14/18人)
現職12人、新人7人が立候補し、政党別では公明、共産、国民民主が1人ずつ立てている選挙は、現職2人新人2人が落選。 女性候補1人は当選しました。
国民民主は現職が昨年の県議選に出馬(当選)したため、手放した議席を取り戻すべく新人を立てた結果トップ当選。 県議にたった方の票をしっかり引き継げたようです。 国民民主は永田町でこそぱっとしませんが地方では着実に議席を伸ばしています。
一方、共産は前回776票の10位でしたが、今回は約3割も得票を減らしたため次点で落選となりました。
そして、「しがらみなしの元自衛隊幹部」という矛盾しか感じられないワードを掲げ、公報では黒バックに白文字の明朝体というドン引きなレイアウトにした候補は最下位で落選となりました。 まぁ、そうですよね。
◎滋賀県・豊郷町議会議員選挙(定数12/13人)
現職10人、元職1人、新人2人が立候補し、政党別では共産が3人立てている選挙は、現職1人が落選し女性候補2人は当選しました。
前回は9位11位12位と下位だったのに今回も3人立てで挑んだ共産。 結果は8位9位12位と同様の順位で3人当選。 選挙公報等の資料がネット上に無いため詳しいコトは分かりませんが、最下位落選の方が12位当選者の3分の1しか票を獲れていないので、現地ではある程度当落が見えていた選挙なのかもしれません。
◎広島県・廿日市市議会議員補欠選挙(定数1/5人)
広島市の西となり、あの厳島神社が建つ市で行われた選挙。 同日投票予定だった市長選が無投票でしたが市議選は、いずれも無所属の5人(!)が立候補してきた結果、唯一の女性候補が当選しました。
選挙公報(PDF)を見るとその候補以外も「会いに行ける政治家」「車いすからの目線で」「若い人たちへ 選挙に行こう」というワードが並び、それぞれの立場の方が立候補している面白そうな選挙を制した女性候補はポスターも「オレンジ」で仕事も「スピ系」でしたが、どうやら参政党との繋がりは無さそうです。 多分。
そして最も驚きなのは、投票率が脅威の19.61%! もう投票率自体に最低ラインを設定しなきゃイケないと私は思ったりします。 この投票率で選ばれた議員を他議員と同様に扱って良いものか、、、
◎長崎県・大村市長選挙
3期目を目指す現職に自公推薦を受けた前県議と元市職員の新人2人が挑む選挙は現職が3選を果たしました。
この選挙を先週紹介した際、大事な情報を載せ忘れてました!
自公推薦を受けたのに落選した候補ですが、前県議でしたが4月の県議選(定数4/5人)に自民公認で落選しています。 そして、その原因になったのが、
昨年12月に「電車で懸垂していた」と動画で拡散され謝罪した議員。 それが今回の自公推薦候補でした。 そりゃ現職に大差つけられて落選しますわ。 むしろ何故自公はこの候補を推薦したのか。 落として息の根を止めるつもりだったか??
◎長崎県・時津町長選挙
3期務めた現職が引退し、新人3人で争う、16年ぶりの選挙は町議を7期務め議長経験もある候補が同じく6期務めた候補に競り勝ち初当選しました。
それよりも何よりも注目だったのは、今年6度目、且つ今月3度目の出馬となる “選挙ゴロ” ですが、6度目にして初めて供託金没収の大惨敗となりました。
他の選挙ウォッチャーさんの取材によりN党バリの選挙ビジネスをしている疑いも出てきた選挙ゴロ。 めでたく供託金が返ってこなくなり大損こいたワケですが、何故この選挙に出てきたのか、それが分からないのです。
他の2候補が立候補を発表したのは6月と8月。 なので数か月前から2候補が立候補する構図は明らかであり、今まで無投票の可能性が高い首長選を見つけて立候補してきた彼にしては、かなり杜撰な計画で有り、もしココでも得票率10%超えると思ったのなら、選挙を見る目が無い方だと言わざるを得ません。
さっきから私が選挙ゴロの立場に立っているように見えていたら申し訳ないですが、いつもの「無投票の公算が高い首長選」が無さそうなら次を待てばイイはずなのに、何故それが出来なかったのか。 矢継ぎ早に選挙に出なければならない理由でもあるのでしょうか、、、?
◎大分県・中津市長選挙
3期目を目指す現職に共産党推薦の新人が挑む一騎打ちです。
実は先ほど触れた “選挙ゴロ” 、告示前はココに出馬してくるというウワサが有りました。 が、フタを開ければ大分ではなく長崎に。
正直、構図を見ればココの方が票を獲れるように見えますが、それでも長崎に行ったのは、もしかすると市長選の供託金100万円が出せなくて、供託金50万円の町長選に狙いを変えたのかなと思えます。
あっ、相変わらず中津市長選について殆ど触れていませんでしたが、構図や候補者(新人が現職より5歳上)を見てば、トリプルスコア以上の差がつくのも納得ですよね。
◎鹿児島県・屋久島町長選挙
4期目を目指す自民推薦の現職に、元町議と会社経営の方と電気利用組合長の新人3人が挑む選挙は現職が4選を果たしました。
36歳の元町議が健闘しましたが、やはり新人が3人出て現職批判票が分散したのが大きかったようです。 立候補は勿論各々の自由ですが、「現職を倒す」というコトが共通の目的ならばまとまるコトも大事ですよね。
という話は、来たるべき衆院選でも同じなのですが・・・
◎鹿児島県・奄美市議会議員選挙
現職13人、新人11人が立候補し、政党別では自民が5人、公明が4人、共産が1人立てた選挙は無所属新人の2人が落選し女性候補2人は当選しました。
共産は改選前の2人から1人に減らして選挙に挑んだ結果、3位当選となりました。 得票数を二分割しても、もう一人当選できそうなのに。 誰もいなかったのでしょうね。
ちなみに、新人候補の中に限りなく主張や配色が「オレンジ」に近い候補がいますが、公認ではないし調べた限り「オレンジ」関係の方が選挙運動を手伝ったりしている様子は無かったので、今のところは無関係としておきます。
↑ と、先週書いたのですが、選挙が進むにつれ参政党鹿児島支部関係の方が応援に入ったり本人がオレンジのTシャツ着てたり、指を三本立てた「参政党サイン」で写真に写っていたりするので、現在は党員では無さそうですが、この実績を以て党員入りすると思われるので、
と認定し、チェックシートに記入しました。
と、いうワケで、ブービー当選を果たしましたが、コレは参政党のニオイを発して選挙運動したコトがプラスにもマイナスにも働かず、島の有名なバーのオーナーとして一定の知名度を持つ候補個人が獲った票だと私には見えます。
コレで「8.30事変」以降の参政党の成績は10勝3敗となり、依然として高い当選率を維持しています。
以上となります。
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