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コンカフェとは何か?-コンカフェと経営

みなさんはコンカフェという言葉をご存じでしょうか。コンカフェ=コンセプトカフェ。独自のコンセプトや世界観を持ったカフェのことです。メイドカフェもコンセプトカフェの一部だと私は思いますが、専門家ではないのでここでは断言しません。

私が最初にコンセプトカフェに触れたのが大宮のアフィリアブルジュールというお店で、5年前のことです。魔法学園というコンセプトでキャストの女の子は後輩、お客さんは先輩、キッチンの男の人は先生という設定のお店でした。オープンしたばかりで上下関係がなく、キャスト同士でプライベートで遊びに行ったりと本当に仲が良いので、お客さんも同級生のような気持になって眺めてることができて、居心地の良い空間でした。様々な個性を持ったキャストがいて、楽しかったです。そのうち、推しのキャストが卒業していき、私も引っ越して疎遠になったので、アフィリアブルジュールにはあまり行かなくなりました。

様々な場所に異動になって、コンカフェに行くこともあったけど、そこまでハマらないで時が過ぎていきました。

ある日、5chの書き込みを見ていると、近くの街にコンカフェができることを知りました。私は興味本位で出かけることにしました。そして再びハマってしまったのです。やはり私はオープンしたばかりの上下関係のない和気あいあいとした雰囲気が好きなのです。昔のブルジュールを思い出した気がして通い始めました。そしてコンカフェには日本の未来があると思うようになりました。5年の間に経営を勉強したり様々なマーケティングの本を読んだことで、それがわかったのでした。

ガールズバーやキャバクラ、一部のコンカフェはビラを配って集客しなくてはいけません。でも人気のあるコンカフェはビラ巻きや勧誘をしません。何が違うのでしょうか。

SNSや動画配信を有効に使いこなしているということと、スタッフが主体的に働くということで、外に出てビラを配ったり勧誘をしないで済むということです。コンカフェのキャストにはツイッターアカウントが与えられています。それぞれのキャストがお給仕を始めると「おきゅいん」終わったら「おきゅおわ」などとつぶやいています。それについて客がツイッターで反応して、結局次の来店のアポを取らされたりします。店に客がいないときはツイキャスで宣伝と集客を行います。ツイキャスを見て駆けつける客もいることでしょう。

とはいえ、SNSや動画配信を使用するだけでは集客には結びつかないでしょう。たとえば、キャバクラなどでSNSや配信をしろと言ってもキャストに主体性がなければすぐに面倒になって辞めてしまうのではないでしょうか。コンカフェではキャストが主体的に動いています。キャストが主体的になる仕組みがあるからです。

コンカフェではキャストの誕生日にイベントを行います。とはいえ、イベントをしないのも自由です。イベントでは誕生日のキャストが中心になり、イベント用の特別メニューを決めます。ラーメンが好きなキャストは二郎系のメニューを入れたり、酒豪のキャストは好きな日本酒をメニューに入れたりします。プロのカメラマンに撮ってもらったブロマイドを特別メニューの特典にしたりします。

それにしても我々が会社のなかで自分の内面を生かして仕事をすることがあるでしょうか。自分のブロマイドをお客さんにあげることがあるでしょうか。コンカフェならキャストでありながら自分が主役になれるのです。主体的に働かざるえないでしょう。一般企業でも、社員ひとりひとりの内面を生かして仕事をし、たまには社員ひとりひとりが主役になる、そんなときがあってもいいはずです。

それが、私はコンカフェに学んだことの一つです。【続く】






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