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こんにちは。山小屋サンです

Twitterの方ではすでに1年以上散発的につぶやいていますが、僕は八ヶ岳の山麓に住むアラフォーで、クライミングを楽しむ生活をしています。Twitterでおなじみの皆さんには周知のことかもしれませんが、第一話は自己紹介のかわりに僕のクライミングの指向性(けっこう偏っている)について書いておこうと思います。


ショートルートやボルダリングはやらない

特にすごいこだわりがあるわけでもなく、もちろん時間や人間関係にもっと余裕があれば興味はあるのですが、今よりも手を広げて忙しく登って楽しめる自信がありません。もともと人と関わることに渇望がない割に対人的な仕事に就いてしまったので、休みにまで積極的に人と関わりたくもないのです(字にするとなかなか迫力ある陰キャぶりで自分でもビビりますね)
 もう一つは、やはり自分は山登りが好きなのだということがあります。その昔は「本チャン」という言葉もありましたが、僕の中ではやはりクライミングとは山に登ることの一要素であり、ショートルートに対してはやはり「ゲレンデ練習」という認識になります。
 しかしその「ゲレンデ練習」をないがしろにしている代償は大きく、結構登っている割には僕は一度だけ好調なときにジムで11aをOSしたことがあるものの、基本は5.8位までしか登りませんしそもそもショートルートは基本登らないので自分の最高RPグレードを知らない、というレベルの意識の低さです。
 最近はフリークライミング能力の高い非常に優秀なアルパインクライマーも多くて僕のようなクライマーは肩身が狭いものです。技術が上がればもっと難しいルートに行けるじゃん!!というのも分かるのですが、僕は易しくてもいいから、とりあえず本チャン!なのです。

ソロクライミングしかやらない

僕は山岳会に所属してクライミングをしたこともありませんし、クライミングを人から学んだことがほぼありません。本やネットで学んだ知識をもとに、自分一人で山に入りクライミングをします。まあ言ってみれば真性のソロクライマーです。
クライミングは本質的に危険なもので、単独で行うソロクライミングはよりいっそう危険なものです。しかも煩雑な操作や労力が格段に増え、パーティーなら簡単であろうルートもしばしば大奮闘になります。
 外形的な話をすればソロクライミングをやって良いことはほぼないのですが、じゃあこれからパーティーを組んでもっと難しいルートにトライしたいか?と言われるとまあ当分はNOです。僕にとってはソロクライミングは大変でも報われるものですし、それだけの魅力があるのです。その辺のお話はおいおい(共感いただけるかはわかりませんが・・・)

(あやしい)プロテクションが好きである

クライミングの器具は非常に洗練されてきており、軽量で使いやすいカムやアイススクリューの存在はアルパインクライミングの成否にも大いに影響するものです。そしてまた、その器具としての物理的な機能美の構造も見ているだけで楽しい気分にさせてくれます(すくなくとも僕はそうですが・・・?)
 さてそんな時代ですが、僕の使っているプロテクションはといえば、多くはいわゆるパッシブプロテクションで、すっかり使う人を見ないヘキセントリック、あるいはもっと古いタイプのプロテクションも毎回のようにクライミングに持って行きます。今でも僕のギアラックにはキャメロットのフルセットはそろっていません。
単なるオールドギアコレクター趣味ということなのですが、古いプロテクションには以下のような特有の魅力があると思っています。
・昔の貧弱なギアで登っていた人たちの精神性を追体験できる
・状況がハマればかえって信頼性が高い
・だいたい安いので、使用感を比較しながら楽しむ嗜みとしての面白さがある。
・いざとなれば心置きなく残置して敗退できる(でも結局情が移ってできないのですが)
 皆さんもたまにはメルカリで怪しい古いプロテクションをポチって興味深いオールドプロテクションの世界へどうですか?安全責任はとれませんが・・・


・・・以上見てもらっただけで、あまり一般的でないクライマーであることがおわかりかと思います。でもこんな登り方で、飽きもせずに登っているヤツが居るというのはもしかすると覚えておいて損はないかもしれません。パートナーに恵まれなくなったとき、グレードが上がらなくてモティべーションが下がってきたとき、など、少しクライミングとのつきあい方を変えることで豊かな世界が広がるかもしれませんよ。では今日はこのへんで!!



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