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桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019 感想

 こんにちは。りょうです。

 タイトルの通り、「桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019」というコラム集を読んだので、感想でも書きます。念のためこの本についてざっくり説明すると、主にスマブラのディレクターなどでご活躍されている桜井氏がゲームを作ったり遊んだりする中で思ったことが綴られているコラム集です。

 いま何を書くか考えながら執筆していますが、今回は正直難しいです。。。コラム集は著者の考え方・哲学面を覗くことができるので面白いんですけど、テーマがその都度その都度バラバラだからか、まとまった感想・要点を書こうと思うと難しいです。なので今回の記事はあまり内容に統一感はないです。気に入った回をピックアップしつつ思ったことを雑多に書くだけの記事になると思います。なので気楽に流し読みする感覚で読んでいただければなぁと思います。


注意点・留意点
・この本を既に読んだことがある人をターゲットとして想定しています。

・あくまで僕個人の感想ということでお願いします。




vol.489 関わりあいで残るもの
 この回は2015年度の"日本ゲーム大賞"の授賞式で桜井さんが述べたコメントについて書かれています。僕はあまり詳しくないのですが、日本ゲーム大賞とはその年の優れたコンシューマーゲーム作品に賞を授与するもののようですね。桜井さんはこの年スマブラfor3DS、同WiiUが経済産業大臣賞というものに選ばれたのでこの賞を受け取ったようです。

 実際に話した内容についてはここでは伏せますが、かかわった人すべてへの感謝の気持ちが込められているのが印象的でした。この賞は個人としての賞だそうですが、スマブラの完成の背景には多くの人が関わっていること、この賞は関わり合いを持ったすべての方々でいただいた賞であることを話していました。

 この回だけでなく、関わるすべての人々への感謝の思いが他の様々な回でもにじみ出ているなと僕は感じています。



vol.495 批判は自由。だけど、くじけないこと。
 この回では、何かしら作品を作る才能を持った人が他者からの批判により潰れてしまうことについて述べられています。

 桜井さんはこの問題に対し、他者から批判はいろいろ出てくるものの、その人なりの価値観に正直であればいい、というスタンスでいるそうです。桜井さんはこの回でスターウォーズが好きだとおっしゃっていますが、そんな桜井さんですらスターウォーズに対し不満の1つや2つはあるそうなので。
 ただここからがおっと思ったのですが、でもそれ以上に様々な世界を見せてくれて楽しませてくれていることにとっても感謝していると述べています。このスタンスはステキだなと感じました。批判や意見が出ることは消費者としての権利だと思っているのでそこにブレーキをかける必要はないものの、声を上げた先には苦労してゲームを作った製作者がいることを想像する必要はあると思いました。彼らのことを思い浮かべながらSNSなりファンメールなり使って製作者に声を届けることができるようになりたいなぁと思います。

 あと直接的には表現してないですけど、僕はこの本を読んで、ゲーム制作者側の苦労はユーザー側(消費者側)からしたら知ったこっちゃない、自分含め製作者側はユーザーの期待に応え続けるしかないという苦悩がこの回だけでなくこの著書のあちらこちらから垣間見えました。ゲームに限った話ではないですけど、生産者側の苦悩について少しでも理解のある消費者になりたいなぁと思いました。



vol.508 その作品だけが持つ美点
 この回では、誰かが書いたゲームのレビューを読むことでその作品を買うのを敬遠してしまうことに対し警笛を鳴らしています。

 この回でも書かれてますけど、ゲームの魅力、おもしろさって正直言語化するのが難しかったり、感覚とかスリルみたいな理屈では表現しきれないところに魅力があることが多いんですよね。これは僕も以前から感じていたものです。僕はいま執筆時点でこのnoteに2,3つほどゲームの記事を投稿したことがあるんですけど、あくまで「個人の感想」を書いているつもりで、「レビュー」を書くつもりは一切ありません。ゲームをレビュー、というか点数付けをしようとすると、ロード時間とかやりこみ要素の多さとか決まりきった項目をそれぞれ採点するような書き方になってしまい、その作品本来の魅力を語ることができないと思ったからです。あとはやっぱりそのレビューを読むことで「ここの評価が微妙だから買わなくてもいいや」と読者に思ってほしくないからですね。

 ちなみに桜井さんは、自分の好みではないソフトだとしても、そのソフトにしかない美点を見つけるためにそのゲームをプレイすることもあるそうです。自分が好きじゃなくても、他の人は自分には感じ取れなかった魅力を感じている可能性があるという点は頭の片隅に入れておきたいなぁと思いました。



 今回はこんな感じです。また次読む機会があったら書き足そうかと思います。読んでいただきありがとうございました!


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