米韓の合同軍事演習

米韓が合同軍事演習を行うと、北朝鮮はミサイルの発射実験や核実験予告で応酬する。この“脅しあい”はなんの意味があるのだろうか?これは戦争の抑止になるというのだろうか?私には双方が無駄なことのために大砲に札束を詰め込んで撒き散らしているように思えて不思議である。ましてこれに日本が参加するなどは愚かなことである。

そもそも北朝鮮と韓国は統一を望んでいるのだろうか?考えられるのは1)相手に統一されるとの恐怖を抱えている、2)政府だけが統一を希望している。

国民が望んでいるのは両国の国民の往来が可能になることだけではないだろうか?であれば統一を前提とした脅し合いは止めて、往来の方法論を考えれば良いのではないか。

北朝鮮は国民が韓国を訪問する機会を利用して脱北することを一番恐れているだろう。反面では韓国からの人の訪問で外貨を獲得するという利点も考えられる。家族の交流ということであれば、とりあえずは北から南への訪問は少数に限定し、南から北への訪問を大幅に認めるところから始めるというのも一つの方法だろう。両国の国体を維持しながら、無駄な防衛費を削減することが国民にとっての利益ではないだろうか?

韓国に配備した米軍は北朝鮮を攻撃するためのものではなく、韓国を北朝鮮の攻撃から守るためのものだろう。南北の緊張が和らげば米軍の駐留は削減し米国の負担を減らす事もできる。

北朝鮮もここまで核、ミサイルの開発が進めば米国に相手にしてもらうために膨大な軍事費を費やす必要もないのでは?

“脅しあい”から“話し合い”へ方向転換することを期待する。