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前橋汀子ヴァイオリンリサイタル

今日は宗次ホールへ行きました。
ヴァイオリンのレジェンドである前橋汀子さんのヴァイオリンリサイタルがありました。

今日はオールベートーヴェンのヴァイオリンソナタです。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタで有名なのは第5番の春、第9番のクロイツェルソナタ、ハ短調の第7番、この3曲が有名です。

今日は第2番、第3番、第6番、第10番で、マイナーな曲にはなりますが、非常においしい曲ばかりです。

ヴァイオリンソナタというジャンルがモーツァルトのときは伴奏だったのが、ベートーヴェンは対等にやりとりするようになってきます。
今日はモーツァルトの延長の第2番からベートーヴェンの後期の入り口の第10番までの4曲が聴けるのが楽しみです。

前橋汀子さんの演奏は昨年春に前橋汀子カルテットの演奏で聴きましたが、まだまだ健在ですばらしい演奏します。
前橋汀子さんのヴァイオリンを聴くのが楽しみです。
またアルメニア出身のマルディロシアンさんのピアノ演奏は初めて聴くので、楽しみです。

今日は久しぶりに2階から聴きました。
2階と言っても小ホールなので、舞台との距離感は近いです。

今日はサイン会があるとのことで、CDを購入しました。
メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。


■ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第2番
■ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第3番

前半はベートーヴェンの初期の2曲です。
20代のときの作品で、ベートーヴェンがまだ耳が聴こえたときの作品になると思います。

第2番も第3番もモーツァルトのヴァイオリンソナタの延長上にある曲で非常に楽しいです。

個人的に第3番の第1楽章が大好きで、第2番に比べて規模が大きいです。
ヴァイオリンとピアノの楽器のやりとりがいいですね。楽器の会話は室内楽の醍醐味ですね。

CDではクレーメルのヴァイオリンで聴いていますが、前橋さんのヴァイオリンの演奏は温かみがある音色で歌うような感じで全然違います。

■ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第6番

ハイリゲンシュタットの遺書を書いたときにハイリゲンシュタットで作曲した曲です。

やさしくて温厚なベートーヴェンで第6番はベートーヴェンのヴァイオリンソナタの中でも特別に好きな曲でもあります。

第3楽章の変奏曲はすばらしいです。
一説によると第9番のクロイツェルソナタの第3楽章が第6番の第3楽章だったみたいですが、新たに第3楽章を作曲して置き換えたみたいです。
第6番の第3楽章の方がいいですね。
第1楽章からのつながりもいいと思います。

第6番の演奏、すばらしかったです。

■ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第10番

第10番もすばらしい演奏でした。
第6番、第10番を聴けて良かったし、感動でした。

第10番はオーケストラ曲だとピアノ協奏曲第4番のようなわびさびの世界ですね。
円熟味のある美しい第10番が聴けました。

第2楽章の美しい緩徐楽章からアタッカーで第3楽章のスケルツォ。この部分が好きです。
またスケルツォがベートーヴェンのスケルツォの中でも絶品だと思っています。

■アンコール

ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女
ブラームスのハンガリー舞曲第1番

ベートーヴェンの硬派な大作のソナタの後は
小品を楽しみました。

■サイン会

前橋汀子さんにサインもらいました。
マルディロシアンさんにもサインもらいました。
うれしいです。
ありがとうございます。

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