カルテットSAYの第5回演奏会
千種駅近くのHITOMIホールへ行きました。
カルテットSAYの演奏会です。
カルテットSAYはブラームス室内楽企画で聴いたことがありますが、定期の演奏会は初めて聴きました。
今日はバルトークの弦楽四重奏曲があるということで聴きに行きました。バルトークの弦楽四重奏曲は今まで音楽ホールで幾度と聴いていますが、第1番だけ音楽ホールでは聴いたことが無かったので、今日でバルトーク弦楽四重奏曲コンプリートです。
自分の場合、室内楽アンサンブルを聴くのが好きなので、クラシック音楽の中でも弦楽四重奏曲とピアノ三重奏曲は特に好きなジャンルになります。
HITOMIホールは演奏者との距離感が近いホールで、何度かお世話になっています。コンタクトレンズのメニコンのビルにあり、ホールの名前も目にちなんで瞳という名前になっています。
カルテットSAYのメンバーは中部フィルのコンサートマスターの平光さんが第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンが鳥居さん、チェロが野村さん、ヴィオラが百武さんで、冒頭で少し述べたブラームス室内楽企画で結成した弦楽四重奏団です。
■ヴォルフ/イタリアンセレナーデ
弦楽四重奏曲の小品として有名な曲で、弦楽四重奏の演奏会でオープニングの曲として演奏される曲です。
イタリアンの明るさを持った曲で、楽しい曲です。
■ハイドン弦楽四重奏曲第76番「五度」
ハイドンの最後の弦楽四重奏曲の6曲セットであるエルデーディセットの唯一の短調の曲です。
ニ短調と二長調が行ったり来たりして悲壮感もあるけど楽しさもあり、飽きない構成になっています。
第3楽章のメヌエット大好きです。
中間のトリオの部分がニ短調から二長調に転調になるメロディーが大好きです。
第4楽章がまたいいんですね。
第1主題のじれったいところから突っ走るところがいいですね。
ハイドン、楽しかったです。
個人的にハイドンの弦楽四重奏曲、大好きです。
同時期に活躍したモーツァルトやベートーヴェンの大御所に隠れがちですが、ハイドンの活き活きとした楽しい音楽と充実度が高い音楽は自分はレパートリーになっています。
■バルトーク弦楽四重奏曲第1番
今日のお目当ての曲です。
バルトークの弦楽四重奏曲って中毒性があり、強烈な毒と美しさがあって病みつきになりますね。
第1番から前衛的な曲ではあります。
第1楽章は美しい楽章で、ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲を継承するぐらいの人類の宝物のひとつと言っても過言じゃないですね。
鳥肌が立つぐらいに美しいです。
音楽ホールで聴くと一段と美しいです。
そして強烈なのが第3楽章。
バルトークリズムですね。
渾身の演奏にまたも鳥肌が立ちました。
演奏する方もバルトークの弦楽四重奏曲って体力を使うなというのを感じました。
演奏が終わったときには出し切ったというぐらいの表情でした。
バルトークの弦楽四重奏曲第1番、すばらしかったです。
アンコールにさらにバルトーク。
ピアノ曲を弦楽四重奏に編曲した曲でしたが、ジプシーの音楽です。
バルトークはハンガリー出身でハンガリーの民俗音楽をたくさん作曲しています。
平光さんのバルトークのジプシー音楽の演奏がすばらしかったです。
大好きなハイドン、バルトークということで充実度の高い演奏会でした。
機会あれば、また聴きに行きたいと思います。
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