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シューマン室内楽全曲演奏会第1回

サッカー東海リーグの会場からクラシック音楽の演奏会へのはしごです。

電気文化会館です。名古屋市地下鉄の伏見駅にあります。
クラシック音楽で室内楽というジャンルが好きで電気文化会館は30年ぐらい前から室内楽コンサートで何度もお世話になっています。

昨シーズンでフォーレの室内楽全曲演奏会が完結しました。
今シーズンからシューマンの室内楽全曲演奏会が始まります。

フォーレもシューマンも室内楽にはすばらしい曲はたくさんありますが、マイナーな曲は演奏される機会は少ないです。したがって全曲演奏会の企画に乗っかってフォーレは全出席しました。

今日の曲で弦楽四重奏曲第1番とピアノ四重奏曲はホールで聴くのは初めてで楽しみです。

⬛️ヴァイオリンソナタ第1番

ヴァイオリンはだれが弾くのか当日までわかりませんでしたが、大澤愛衣子さんでした。偶然にも先月に宗次ホールのランチタイムコンサートで大澤さんの演奏は聴いていました。

シューマンのヴァイオリンソナタの第1番と第2番は同じ年に作曲されたのは知りませんでした。
第1番は第3楽章で終わるが、第2番は第4楽章まであり壮大です。
第1番は第4楽章があるんじゃないかという余韻を残したまま終わるので、完結編は第2番なのかなと思います。

第1番もすばらしくて個人的には大好きです。
素敵なヴァイオリンソナタ第1番でした。

⬛️弦楽四重奏曲第1番

先のヴァイオリンソナタ第1番と同様にイ短調の曲です。
シューマンのイ短調の曲は有名なピアノ協奏曲やチェロ協奏曲などいくつかありますね。

第1楽章の冒頭の第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが会話した後にヴィオラ、チェロと入っていく美しいメロディーにめろめろになりますね。

ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲に影響を受けた曲だなと思います。第1楽章は大フーガを思い起こすリズムですね。

難解なところはあるので一般受けする曲ではありませんが、かなりすばらしい曲であり、ホールで聴くのは貴重です。
すばらしくて感動しました。

⬛️ピアノ四重奏曲

ヴァイオリンソナタ第1番、弦楽四重奏曲第1番は内省的ですが、ピアノ四重奏曲はこれらよりベクトルは外向きです。

実はピアノ四重奏曲は大ファンでシューマンの曲の中でも昔から1番好きな曲です。
ピアノ五重奏曲はホールで何度か聴いていますが、ピアノ四重奏曲は実はホールで聴くのは初めてです。

第3楽章の夢見るロマンから情熱が爆発する第4楽章が好きです。
第3楽章の最後の数小節に第4楽章の主題が隠れているのが、第4楽章で情熱が爆発するのは生の演奏で聴くと臨場感がありますね。

ピアノ四重奏曲、満喫しました。

次回はヴァイオリンソナタ第2番とピアノ三重奏曲第3番があり、さらにブラームスのヴァイオリンソナタ第1番があり、楽しみです。
シューマンのピアノ三重奏曲第3番はベートーヴェンやメンデルスゾーンよりはブラームスに近い感じがするので次の演奏会ではブラームスの存在というのが意識したものになるのかなとは思っています。



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