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山崎伸子さんのチェロリサイタル

今日は宗次ホールへ行きました。
山崎伸子さんのチェロリサイタルです。オールメンデルスゾーンというおいしい曲目です。

メンデルスゾーンのチェロソナタは最近はかなり評価されてきたなと思います。自分はメンデルスゾーンのチェロソナタ第1番が昔からかなりのファンです。

山崎伸子さんのチェロは数年前に名古屋フィルの定期演奏会でドヴォルザークのチェロ協奏曲を聴いています。30年ぐらい前にも名古屋フィルとの共演でチャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲を聴いているかな。かなりうろ覚えになっています。
今回が3回めになります。

ピアノが津田裕也さんになります。メンデルスゾーンのチェロソナタはピアノパートの見せ場がたくさんありますので、津田さんの演奏も楽しみです。

⬛️メンデルスゾーン/協奏的変奏曲

この曲は初めて聴きました。
最初の主題は平凡でしたが、次々と変奏してどんどん魅力的なフレーズが出てきて、さすがはメンデルスゾーンですね。10分ぐらいの曲ですが、満喫しました。

⬛️メンデルスゾーン/チェロソナタ第1番

この曲は先に述べたように好きな曲です。ベートーヴェンのチェロソナタにメンデルスゾーンのエッセンスが乗っかっている感じです。シューマンが賞賛した曲です。

第1楽章は特にすばらしいですね。ベートーヴェンのチェロソナタのようにピアノとチェロの激しい格闘にしびれます。山崎さんのチェロもすばらしかったですが、津田さんのピアノもすばらしかったので、この曲のすばらしさが際立ちました。
第2楽章、第3楽章もこの曲はすばらしく、満喫しました。

世間一般的にはメンデルスゾーンは穏やかな作曲家と思われているみたいですが、自分はそのようには思っていません。

⬛️メンデルスゾーン/チェロソナタ第2番

メンデルスゾーンのチェロソナタはあまり有名ではありませんが、どちらかといえば第2番の方が多少取り上げられる曲ですね。

第1番は器楽的な魅力があり、ベートーヴェンに近いイメージですが、第2番は歌心がたっぷりのロマン派の音楽だなとは思います。

この曲は第3楽章のアダージョ。聴いていて涙が出るぐらいすばらしいです。自分はメンデルスゾーンの緩徐楽章の中でもベスト3に入れるぐらいの楽章です。
そして第4楽章へはアタッカーでつながり激しく前進し、ポジティブに前進します。かっこいいです。

チェロソナタ第1番、チェロソナタ第2番、すばらしい演奏でした。

今日のコンサートはその後に3曲アンコールなどが演奏されましてメンデルスゾーンづくしでした。1曲めの協奏的変奏曲はもう1回演奏されました。

・無言歌作品109
・協奏的変奏曲
・歌の翼に

メンデルスゾーン、満喫です。
山崎さんのチェロ、津田さんのピアノ、すばらしい演奏でした。

CDを売っていましたので買いました。
2011年の東京でのチェロリサイタルのCDで
ベートーヴェンのチェロソナタ第3番
メンデルスゾーンのチェロソナタ第2番
などが収録されています。アンコールまで入っています。

あとでゆっくり聴いてみたいと思います。


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