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シューマン室内楽全曲演奏会第3回

今日は電気文化会館へ行きました。
シューマンの室内楽全曲演奏会の第3回です。
今日はメンデルスゾーン1843という副題がついています。
シューマンはメンデルスゾーンは1歳違いで親友同士の関係です。シューマンはメンデルスゾーンの室内楽のピアノ三重奏曲第1番やチェロソナタ第1番など数々の室内楽を賞賛しており、メンデルスゾーンに影響を受けて室内楽を作曲したと言っても過言ではありません。

そんな中でシューマンのピアノ三重奏曲第1番、メンデルスゾーンのチェロソナタ第2番が本日のプログラムとしてあり、興味がそそられます。

■シューマン/ピアノ三重奏曲第1番

シューマンが賞賛したと言われるメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番と同じ調性のニ短調の曲です。
しかもメンデルスゾーンが亡くなる直前に作曲されましたので、メンデルスゾーンがこの曲を聴いていたかどうかは自分は知らないです。元気だったら一緒に演奏していたと思います。

ピアノが桑野さん、チェロが高木さんとレーベインムジークお馴染みのメンバーです。
ヴァイオリンがセントラル愛知交響楽団の西村洋美さんです。

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番と同様に第1楽章の冒頭の部分は胸にぐさりと来ますね。
第1楽章の情熱、すばらしいんです。
引き込まれますね。

第3楽章の緩徐楽章がシューマンらしい美しい曲なんですね。交響曲第2番のような美しさがありますね。
アタッカーで第4楽章。暗い雰囲気のものを吹き飛ばす勢いもあり、暗い雰囲気のところもあり、いろいろな葛藤で進んでいくのはシューマンらしいです。

すばらしい演奏でした。
シューマンの情熱をいっぱいもらいました。

■ブラームス/クラリネット三重奏曲

引き続きピアノが桑野さん、チェロが高木さんが弾きます。
クラリネットが高間健悟さんが弾きます。

ブラームスは晩年にミュールフェルトさんというクラリネット奏者に出会ってクラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲、クラリネットソナタの2曲と大傑作を作曲しました。
自分はブラームスのクラリネット室内楽、全部大好きです。この時期に聴くと涼しいですね。
ミュールフェルトさんに感謝です。

ブラームスにはホルン三重奏曲がありますが、ホルン、ヴァイオリン、ピアノですが、クラリネット三重奏曲だとヴァイオリンではなくてチェロなんですね。この楽器編成の違いは音域とかのバランスですかね。

第1楽章の冒頭にチェロがメロディーを弾いてそのメロディーをクラリネットが引き継ぐところは鳥肌が立ちますね。
そして3つの楽器が合わさるとまた感動します。

ブラームスのクラリネット三重奏曲、すばらしいです。

■メンデルスゾーン/チェロソナタ第2番

メンデルスゾーンの弟にチェロ奏者がいたんだったかな。
メンデルスゾーンにはチェロソナタ第1番、第2番、協奏的変奏曲などすばらしいチェロの楽器のための曲があります。

シューマンにはチェロソナタが無いんですね。
アダージョとアレグロという作品がチェロとピアノでよく演奏されますね。
シューマンの弟子のブラームスには2曲のチェロソナタがあります。
第1番が3楽章構成、第2番が4楽章構成であるのがメンデルスゾーンとブラームスのチェロソナタの共通ですね。

メンデルスゾーンのチェロソナタ、第1番も第2番も大好きです。

ピアノが桑野さん、チェロが高木さんで3曲ともフル回転です。

第2楽章の後半の盛り上がるところが大好きです。そして第3楽章のコラールの部分ですね。心が洗われる感じで祈りの音楽という感じです。

高木さん、桑野さんのデュオ、フォーレやベートーヴェンでも聴きましたが、メンデルスゾーンも心に残る演奏になりました。

■アンコール

メンデルスゾーンの「歌の翼に」でした。
歌の翼にが来るかなというのはかなり予想はしていました。

今日の出演者4人でのアンサンブルでした。
チェロとクラリネットとピアノ、それにヴァイオリンが加わったアンサンブル、楽しめました。

8月に第4回があります。
シューマンの弦楽四重奏曲第2番はかなりすばらしい曲だと思いますので、楽しみです。








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