思えば・・思わず・・なんとなく

ベランダで夫婦ふたり・・
お互い無言だけど・・
こんな時間はひさしぶり・・
真っ赤な夕日・・きれい。

思えば・・
わたしのラッキーカラーは“赤”だった
思えば・・この人とは・・

電車、揺れたはずみでヒールで足を踏んでしまう
思わず　「ごめんなさい！」
しかし、違う人に謝っていた・・　　
「あ、ごめんなさい！」とまた謝る
顔は真っ赤だ
後ろで「あ、ぼ、ぼくです・・あはは」
と済まなそうに頬を赤らめるサラリーマン
そして、また謝る
降りる駅が同じであらためて謝り、別れたが
ふと振り返ると少し足をひきずる彼。
「家までご一緒しますので・・」
「いえ、すぐそこなので大丈夫ですから・・」
「でも、痛そうなので・・」
と、押し問答
しかし、家はホントに近く約２分
お互い“ばつ”が悪く顔が赤い・・。
「じゃ、じゃあ・・あはは」
「はい・・。」

数日後、声をかけられ振り向くと、あのサラリーマン
「やっと見つけました笑　いや、これあの時落とされたので・・」
と、見覚えのある赤いハンカチ。わたしのだ。
ベタな展開ね・・
「あ、ありがとうございます。わざわざ・・」
「いえいえ笑　では。」

思わず・・なんとなく・・

「あの・・　お時間ありますか？」
「え、ま、まぁ・・」

近くのカフェへ

高校の後輩だったことが分かり、盛り上がる。
別れ際

思わず・・なんとなく・・

「あの・・また会うって・・いいですか？」
「は、はい・・笑」

頬を赤く染めながら、うなずく彼。
そして、再び数日後・・
待ち合わせ場所に顔を“真っ赤”にした彼が歩いてきた
バラを顔の前に掲げてたからか・・笑
ベタなことするのね・・
と、思ったけど嬉しいもの・・ふふ
赤の他人だった彼との始まり
思えば・・
彼の足の指を踏んで・・　そこから始まったんだ。
わたしの　赤い糸　は足の小指にあったのかな・・笑
振り返ると寝息をたててる　赤ちゃん・・

「ん？」
「笑・・なんでもない・・」

夕日で真っ赤に染まる彼の顔を見て思い出したあの頃・・。

曲『もうかり“真っ赤？』ぼちぼちでんなーズ

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