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レトロゲーム遍歴AVG編その4

この頃になるとPS2でもギャルゲーが移植されてたくさん発売されるようになっていました。
後の泣きゲーブームが到来するちょい前のあたりです。
ちなみに「CLANNAD」とかの泣きゲーは人からすすめられて借りて途中まで頑張ってプレイしたけど放置してます。
感動するとか泣けるとか系のゲームは作業的に感じるのと最後に泣いてもらうための伏線なんだからつまらなくても我慢してシナリオを消化してねってのが正直いってキツい…途中で飽きてしまう私。

伏線部分にあってほしいのは「笑い」と「考察したくなる謎」と「魅力的なキャラクター」が必須だと思う!

そんな私がおすすめするのはこちらです。

紹介したい作品のOP動画をYouTubeで見つけたので共有しつつ紹介していきますね。
ギャルゲーつながりでインフィニティシリーズをこの頃プレイしていました。

「Never7」

一番古い作品らしいですが私が一番最後にプレイした作品でして、あまりきちんとはプレイしてません。
シリーズとおして世界観や設定が共通しているため補完としてプレイしました。
インフィニティシリーズお約束のループもんの話です。

「Ever17」

インフィニティシリーズで一番最初にプレイした作品で一番大好きな名作です。
シリーズで一番有名であり知る人ぞ知る名作です。

作品の内容は海洋テーマパークLeMUで事故が起きてしまいテーマパークに遊びに来てきたいた主人公はLeMUに閉じ込められてしまいます。
主人公が二人いて大学生の倉成武と記憶をなくしてしまった少年です。
どちらかを選びプレイするゲームスタイル。
二人の主人公の視点から2つの物語を楽しめます。
LeMUに取り残されてしまった他のキャラ達と協力しながら脱出&サバイバルする話なのだけれども──

完璧なシナリオに魅力的なキャラクターとそれぞれの悲しい結末…そしてLeMUからもループからも脱出できるのかという話になっています。
所々に散りばめられた伏線がラストに一気に回収されていく部分は圧巻としか言いようがありません。
プレイしてない方で興味がある方はネタバレなしで予備知識を入れずに最後までプレイしていただきたい。
必ず満足する事ができる作品です。
ガチ名作です。
私が約束します。

AVGで自分がプレイした中では一番の名作ですね私にとって一番影響受けたゲームでありギャルゲーに対しての見方がこれ以降変わりました。

Ever17はアニメ化できないのです。
映像化ができない作品なのでゲームで体験するしかないのです。
また最後までプレイして満足できなかった人を今までひとりも見たことがありません。
満足度が高いこともあって名作と言われています。
安心しておすすめできる名作AVG作品です。

「Remember11」

男女の主人公がいて二人の人格が入れ替わりを繰り返しながら時空も場所も超越しながら2つの視点でシナリオが展開します。
女性の方の主人公ココロは乗っていた飛行機が墜落し雪山に不時着。
ココロを含めて生存者は4名──吹雪の中で山小屋を発見し救助を待つ事に…そこで自分達の死亡を伝える未来の新聞記事を発見する。
これは、いったいどういうことなのか…
そんな時に突然人格転移しサトルの体へ
いったい何が起きているのか
再び雪山へ転移するココロ…
いくら待っても救助は来ない…
ココロ達は無事に生還出来るのか

もうひとりの男性の方の主人公サトルは閉ざされた島の時計台の上から転落するところから物語が始まります。
転落後に目覚めたら記憶喪失になっていて
自分が誰なのか分からない
何が起きているのか分からない
誰を信じればよいのか分からない
謎の人格転移が起きる
転移先の自分は女性の身で死にかけている…
人格転移先のココロをサトルは救う事ができるのか

というサスペンスミステリーなんです。

主人公のサトルを子安武人さんが演じてるので個人的には「EVE」を彷彿とさせる気がして好きでした。

この作品は最後は投げやりな感じで終わるため問題作とされているし評価がとても悪いです。
多くの方が真相はどうなのかとか解釈はこうじゃないかとか当時は考察している人がたくさんいました。
ゲームで考察するようになったきっかけの作品でもありました。
私もたくさんの人の考察を調べましたし製作サイドである公式の意見も調べつくしました。
どうやら公式的には「ココまで」想定して制作したようなのです。
意味が分かりますか?
そういうことなのです。

どういうことなのかのヒント ↓
興味ある人のみ解読して下さい ↓

「Ever17」が有名な某アニメ映画でいうところの「君の名は。」にあたります。
あまりにもヒットした。
次回作への期待値や圧がすごい。
制作サイドのプレッシャーはハンパなかったはず〜
それでいうと「Remember11」が「天気の子」にあたります。
みんな解答編である幻の第3ルートを探しまくった。
結局のところ犯人は誰だったのかプレイヤーはこの物語の中で誰に裏切られたんだと思いますか?
もう分かりますよね。
多分それが本当の答えだったんだろうなと私は思ってます。

どうでもいいけど「君の名は。」の○海監督はインフィニティシリーズが大好きだよね?絶対にプレイしてるよね?設定や話展開が超絶似てるんだけど…ずっと前から気になってたんだよね〜似てるのは偶然じゃないと思ったのは私だけかな?

ここから紹介トークにもどります。

終わり方が消化不良気味であり問題作なのでおすすめ出来ないけれど私は好きでした。

このあとはインフィニティシリーズを制作したゲームクリエイターの「中澤工」さんと「打越鋼太郎」さんの二人が制作に関わったゲームを主にプレイしていきました。

余談ですが──
その1で触れた「ZERO ESCAPEシリーズ」はその関係でプレイしたのです。
作ってる人が同じだから仕方ないけどインフィニティシリーズとZERO ESCAPEシリーズは共通してる設定があります〜片方のシリーズだけプレイしてると「謎のままの部分」がそれぞれにあります。
両方のシリーズをプレイすると謎の部分が少し理解できます。
おそらく両方のシリーズで起きている人格転移の原因は同じ設定であり同じ世界観っぽい…ただ過去の出来事なのか未来の出来事なのか…時間軸が違うだけの話なんだろうと思います。

打越さんは「EVE」シリーズの続編「EVE new generation」でも脚本を担当していてそちらの作品の内容にやや似ていた部分がある作品がこちらになります。

「12Riven」

新しくintegralシリーズとして始まった新作ですが今でも続編はでていません。
でもインフィニティシリーズの延長線上的なシリーズなので線引が曖昧です。
そのためか中澤さんや打越さんも制作に携わっていてインフィニティシリーズと共通の制作スタッフが多いです。
この作品も主人公が二人いまして高校生の男の子と女性刑事の二人の視点から事件が展開する話です。
少しだけ展開が「EVE gene〜」っぽい気がかませんか?
閉鎖空間だとかループするというインフィニティっぽい展開はないのですが2012年ということでマヤの暦での世界の終末だったり日蝕のタイミングが重要なキーワードになっていてSF的な要素がかなり入っていました。

「I/O」

YouTube上でOP動画を今回初めて発見して感動しました。
中澤さんが作った作品となります。
マイナーなので知らない人がほとんどだと思いますが好きな作品です。

2032年4月、月が赤く染まり皆既月蝕が起こるその時──
物語が交差する。
同じ人が作ったためインフィニティシリーズに設定や世界観が似ています。
4人の主人公による各ルートがあり未来の話で月が重要で虚構と現実が交差しながら話を進めていくゲームです。
マトリックスっぽい内容でした。
今見ると古い作品だから作中の携帯が全てガラケーだったんだなぁとあらためて思いましたよ。

キャラクターは月の女神をモチーフにしたであろうのイシュタルが私は好きでした。
音楽がとてもきれいだったのと月がテーマなのもあり世界観や雰囲気がとても好きでした。

最後に紹介するのはみんな知っているこの作品です。

「STEINS;GATE」

アニメが有名なので知らない人はいないと思いますがシュタインズゲートはゲームが原作です。

シュタインズゲートという作品はとても難産だったと志倉千代丸さんご自身が劇場版「STEINS;GATE負荷領域のデジャブ」のパンフレットの中で話していたと思うのですが〜その内容を今からお話します。

インフィニティ&インテグラルシリーズで楽曲を提供していた志倉千代丸さんですが〜ご自身もインフィニティシリーズの大ファンで毎回ご自身もプレイヤーとしてをゲームを楽しんでいたんだそうです。

「12Riven」の前の頃に志倉さんは良いアイデアがあるから次の新作の中で案のひとつとして部分的でもいいからどこかで使ってほしいと制作スタッフに持ちかけたのが「シュタインズゲート」だったそうです。
ところがゲーム会社のKIDが倒産。
要するにスタッフ達は全員クビです。
その事もあって志倉さんは当時会社と少し揉めたんだそうです。
ちなみに志倉さんは部外者でありKIDの事情とは無関係の立場なのについついアツくなってしまったようなのです。
KIDなきあと「12Riven」が完成した時に某会社に行く機会ができた志倉さんは気になっていた疑問を全部ぶつけてみたんだそうです。
次のシリーズ新作の予定は〜どうなっているのか?
自分のアイデアは結局使ってもらえるのか?
残ったスタッフ達はこれからどうなるのかを尋ねたんだそうです。
某制作側から言われたのは「志倉さん…いくら待っていてもこの状態じゃ新作は無理だから」「悪いけどもう完全に全て(新作もスタッフも)あきらめて下さい」「どうしてもアイデアをゲームにしたいなら自分で作った方が早いんじゃないかなぁ〜」と言われたそうです。
そこで少しカッとなってアツくなった志倉さんは「分かりました!もういいです!じゃあ自分で作りますよ!作りますから!」と啖呵を切ってしまったそうです。
そう言った手前イチからゲーム会社を作ることにしたそうです。
志倉さんはゲーム制作に関してはド素人だったそうで正直言って「作りますよ!」と勢いで言ってしまったことを後で強く後悔したそうです。
とにかくゲーム会社を起ち上げるというのが壮絶に大変だったとのこと。
あの会社を起ち上げたのは「STEINS;GATE」を作るためだけだったそうです。
志倉さんは「こうなったら何が何でもシュタインズゲートを発売してやる」って思って血のにじむ思いで必死に努力して会社を起ち上げたと聞きました。
そんな志倉さんに協力した人も多く〜そのながれで倒産し行き場を失ったKIDのスタッフ達を志倉さんは全て引き受けることにしたそうです。
「STEINS;GATE」が完成したあと周りから言われたのは〜たったひとつのゲームソフトを出すためだけに作って終わる会社なんてもったいない他にも新しい作品を作って今後も作品を発表していくべきだって言われたそうです。
志倉千代丸さんは当初シュタインズゲートを作り終えたら💦こんなに大変なゲーム制作なんて二度とやりたくないし絶対にやらないと心に決めていたそうです。
それが周りから説得されたらしく考え方を変えたんだそうです。

シュタインズゲートシリーズだけでなく他にもたくさんのゲームをあの会社では今でも作ってますよね。

それで現在があるんだと思います。

「STEINS;GATE」が名作で10年経っても人気のあるシリーズでたくさんの人から愛されている理由はここにあるんだと思います。
志倉さんは実際に「シュタインズゲート」が完成してもゲームを宣伝することも出来ないくらい当時は苦しい経営状況だったそうですが不思議と「シュタインズゲート」をプレイした人の評判が良くて宣伝しなくても自然と口コミだけで人気が広がりはじめたんだそうです。
当時の事を思うとプレイしてくれるだけで感謝だったしありがたかったって志倉さんは言ってました。
それなのにプレイした人が周りに宣伝までしてくれるのがとても嬉しかったって大変だったけど頑張って作って良かったって…

私のところにもその評判は届きました。
そこでPSPに移植された時に私はプレイしました。
確かに良い作品でした✨

これがAVGの私のゲーム遍歴です。

私が推す作品は後で人気が出る説の秘密がここにあります。

シンプルに良いものは良い。
熱意があって作っているものは受取り手にもその心が伝わります。
そこを見極めるのが受取り側の役目だし限りある時間は良いものに使うべきですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

そして私の記事に大切な時間を使っていただいたことに心からの感謝を───

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