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月姫の琥珀さんを萌え語る④翡翠√~人形と人間、双子だけど個人

こんにちはーーーーめっちゃ久々ですね!!!
なんとな~くですが、自分のために始めたこの企画、
楽しみにしてくれてる人も一定数いるような気がしてきました!!!笑
ありがとうございます\(*^o^*)/感謝です!

今回は!
これこそが!!!書きたくって夜も寝れるほど仕方がなかった琥珀が最も輝くメイン√、琥珀ルートのHシーンにフューチャーして解説&萌え語りをしていこうと・・思っていましたが、それ単体だとなんか燃えないやる気出ないぞー!!ってわけで、それ以前の双子の関係に切り込んでいきます!題して、「翡翠と琥珀~両鏡のような二人 人形——」
ヒスコハと言われるこの2人の双子は本当はどのような関係性だったのか?

個人的には苦手なテーマなので(まだ深い理解までたどり着いてないから)
翡翠ルート見直しながらやっていきます!

今回もめっちゃ長いと思いますがどうぞよろしく!


☟いつもの案内&注意書き☟

ようこそ!!
こんな辺境までようこそいらっしゃいました!!!

こちらは、今や一世を風靡しているゲームメーカー、TYPE-MOONが
2000年同人時代に発売したビジュアルノベルゲーム「月姫」サブヒロイン、「琥珀」さんの萌えに倒れ、萌えを叫ばんとする人の発声所?笑です。

とても個人的な感想&解説を羅列していきますが、
まあぼちぼちゆっくりしていってください(*´꒳`*)♡

琥珀さんはとってもかわいいのですが、どうにも月姫本編をクリアした人にもその理解への差が見られることが私の観察によってわかりました!笑w
是非とも真ヒロインとの声も名高い琥珀さんの真のかわいさを伝えたい!!
ってわけで、
誤解されがち&少しわかりにくい本編における謎の行動/描写を解説し、
みなさんを真の琥珀さん萌えへと導きたいと思います……!✨✨

最終的には、FGOなどで一躍有名になったTYPE-MOONの原点である
シナリオ担当(脚本・文書く人)の奈須きのこと、
絵担当(キャラデザ・立ち絵など)の武内崇の
凄さともの凄さも伝えられたら
と思っています✨

どうぞよろしく(*^ω^*)

推奨/対象は「月姫プレイ済みの大人の人」です
 月姫知らないと置いてきぼり感しかありません

18禁です、未成年やエロが苦手な方BACKプリーズ
 後悔しても知りません

月姫・TYPE-MOON関連のネタバレしかない

※……本当にネタバレしかないので、
 月姫リメイクを楽しみにしている月姫未プレイ者もBACKプリーズ

もしくは月姫/月箱をプレイしてからプリーズCOME-BACK
(ネ タ バ レ く ら っ て ア ー ー ッ て な っ て も 責 任 は 取 ら ん ぞ !!!!!わしゃ知らんからな~~~)

でも月姫は本当に面白いのでプレイしてください
 Win10でも動きます

シリアスな「月姫」本編を主に見ていくガチな
 シリアス系考察萌え語りシリーズだと知りなさ~い✋

 飛び琥珀やマジカルアンバー・マジカルステッキなどはいません
 でもホウキ少女はいます(それは元々)


本当にめっちゃ長い(笑)
 愛はあるので、コーヒー片手にでもどうぞ☕️☆

意見、こういう視点もあるよなどコメントお待ちしております!!!
 特に自分Hシーンと口調/心情以外は弱いもので えへ

文章抽出おすすめだぞ

なお、深い話しかしないので、

月姫をお持ちの方はこちらで文章抽出しながら以下の文を読んでいくと理解が深まると思われます - リンク
☝こちらで抽出した物をコピペ別名保存しておくと、自分用の考察/読み直しが捗ります (月姫本編の弱点として、「アーカイブ機能がない」という点が挙げられますので…)
☟文章抽出して読んでみてほしいよって文

あとこれは私の個人的な意見ですが、、
シナリオ担当である奈須きのこの緻密に練られた文章を楽しむためにはまず「文章だけを楽しんで想像する」ということも必要かと思います

そもそもですが、「奈須きのこが文章を伝えたいこと」というのはとっても奥が深い上に癖も強いです。
正直な話、さらっと読み飛ばすだけではその真髄に辿り着けません。

(ギャグとの振り幅ももの凄いので、それで騙されそうになるのは内緒。笑)

他の作家がそこまでやっているか検証していないのでよくわかりませんが、
奈須きのこは、「…」(てんてんてん)の数や文章で表現する息ひとつに関しても、それぞれ感情と生きているという実感を文章上で演じて込めて描いているのを感じます。
ですので、奈須きのこの文章は「じっくり読む。」というのがその王道かなと思うわけです。こちら側も感じ入って、入りきって読むのが一番かと思われます。

そんな奈須きのこの親友だった武内崇に『こいつの文は世に出さなきゃならん』と強く感じさせた文章ですが、月姫本編ではなんと惜しいことに一部のシーン(琥珀ルート真H:初めの脱ぐところ)で絵が文章より先に出てしまった関係で「本当にきのこが伝えたかった描写」が上手く伝わっていないということもあります。
しかもこのシーンは”あの”琥珀との初めての愛のあるHシーンであるが故に
、「先に」おっぱいが「絵で」出てしまったが故に、もうそこで満足してまだそこに辿り着いてすらいない、”遅い”文章を読み飛ばして、該当シーンまで飛んでしまった...。
...絵で出た「おっぱい」にまず満足してしまったが故に、せっかくのHシーンの真髄すら楽しめきれていない。ということに気付いてすらいない紳士も多いのではないでしょうか。私は正直、多いと思います。なぜなら、私がそうだったからです。(ヴェルタースオリジナル風)

なんというか、これは、文章を楽しみたい人間としては、とてももったいないことではないでしょうか???
絵というのはとても大きいもので、それだけである程度の感情などは伝わってくるものですが、その舞台設定・感情をもっと大きくまず伝えようとするのはその文章・字の文・会話文とかの雰囲気だと思うのです。

絵というのは本当に重要で、それがあるから世界にリアリティと奥行きが出るものですが、でもその前にそれを形作るのは「言葉/それが伝える雰囲気」だと思うのです。ですので、その順序が逆になっている——
「絵に先行されて、そのシチュエーション/文章を以って本当に伝えたかった尊さ・テーマなど」がないがしろにされて終わる、というのは本当にもったいないことだと思うのです。

...どんな時も絵に惑わされず文章(事実、)をまず基本骨子として楽しめる方は良いと思いますが、如何せん、人間は基本絵(イメージ・映像)に左右されてしまいます^^;
そこに惑わされず、奈須きのこと文章上で話したうえで出来た自分の中の確固とした「イメージ」をお友達として話せる方ならいいのですが。そんな方は割とまれかと思われますので・・(いたらすごい)

なにが言いたいかというと、とりあえず文章抽出/もしくは文章をじっくり読んでみてください。

そして、このように順序立てて文章を楽しむことをおすすめしています

①まず奈須きのこの文章をじっくり読み、楽しむ・想像も含めて自分の中でイメージを組み立てつつ遊ぶ
(それが終わったら・・・)
→②『絵担当の武内崇がその文に対してどう解釈し、絵(スチル・CG)を描いたのか』を理解する(頭で冷静に感じてみる)
→③全部含めて月姫本編をじっくりと楽しむ

まぁこれ本当に全部やったらめっちゃ時間かかりますけど、基本的には
「奈須きのこの文章が世界線の上でも基本」というのを忘れずに読んでいけば問題ないかと思われます(私が気にしてるのは上のシーンだけだし)

こっから本編 今回もよろしくでーす

琥珀ルート激萌え

琥珀ルートのどこが胸キュン?ハッキリ言って全部。

そもそも、琥珀という人物にまつわるお話からしてもう少女漫画なんですよ。救済の物語。でもこれだけは言わなければならない。
きのこは(書いた人)最初この話を書くつもりはなかった。
正直、私はきのこでも何でもないし、ここら辺はもうちょっと察し力高い人とかに考察してもらいたいしそれを読みたい。

翡翠ルート語りたい~琥珀と翡翠/合わせ鏡のようで2人

翡翠のその物語は琥珀の死、を以て話は終わった。だがしかし
琥珀ルートは、最初は(きのこ的には)想定さえされていなかったということを。青本、という月姫設定集的な本でもこう言っています。

引用>青本「用語解説」:琥珀
(中略) ※わかりやすいように(きのこ)(武内崇)入れときました

.........シナリオ担当(きのこ)としては翡翠と琥珀はセットだから、個別のシナリオなんて無理だよー、とか、おいおい、秋葉も翡翠もシナリオプログラムとかイベント画の塗りが終わってないじゃん、冬コミまであと三ヶ月程度なんだぜ、とか思いましたが、原画担当(武内崇)が「この流れに沿って死のう」と金と銀ばりに言ってくるので無理しました。ちゃんちゃん。

別のどこかで見て忘れちゃいましたが、
『原画担当の武内崇がシナリオ担当の奈須きのこに「琥珀ルート書いてくれ」とミスド?で説得してその時は渋々きのこも承諾したんだけど、「やっぱりやめたい」帰った後に電話があった』
という話もあります。どんだけ作りたくなかったんだ。(笑)。って、琥珀のプロのみなさんは知ってますかね(;^▽^)

なので「翡翠ルート」がきのこ的に想定されし、元々の「翡翠ルート(琥珀ルート)=二人のルート」なんです。
「琥珀ルートを専用で作る」ということはきのこ的には想定外だった、ということです。ですから、ある種、琥珀の内面というのは翡翠ルートだけで完結しているのかもしれません。(それが全てとは言いませんが)
そしてこれは制作側のTYPEMOON(当時は7人だけで制作していた)としても予想外だったらしいです笑。

まぁ確かに、翡翠に化けた琥珀さんに感応してもらったり、歓迎パーリィ前二人のお手伝いをしたり、となにかと琥珀とも距離が近いルートではある。
で、面白いのが、琥珀ルートは翡翠ルート無しには語れないというところ。
みなさん、お覚えでしょうか。琥珀ルートは、ある種翡翠ルートのカウンターとして存在していることを。
これは、私的には、「個人としての解放」を意味しているのかなと思っている。

なぜ「翡翠ルート」で「琥珀」とも距離が近くなる?

簡潔に言ってしまえば
「もう一人の自分(=双子である翡翠…自分と極めて近い”if”の存在=ある種・自分)が志貴(”個”である自分として無意識に(?)好意と信頼を抱いている人間)と近づいたから」
気になって、心配して、翡翠の恋心の後押しをしようと思って、

更に言うならば、
自覚しているにしろいないにしろ「好意」を抱いている志貴と
もう一人の”ifの自分の、その(ある種の)成功例”である翡翠が恋に落ちている。「わたし」であるところの琥珀はある時から別の私である翡翠を意識して演じていたわけで。
同一視をしないとしても、自分と似た感情を持つ双子が同じ人に同じ感情(=恋)を持っていて、それが志貴からも恋を翡翠に持っていて、それが叶う。
これは距離が同じ兄弟としては気になるんじゃないでしょーか!
(志貴→琥珀に恋(というよりあれは愛…)は別の平行世界の話:琥珀ルート)

なんというか、これは推測だけど
【個としての分離の意識】⇒嫉妬と祝福感(おめでとう感)

「個としての解放」が琥珀ルート、

琥珀は、琥珀「さん」は、翡翠ルートとかで無理をし過ぎたんです。
どちらにしろ、翡翠ルートでは琥珀は一度”死んで”いますからね。今まで生きてきた「琥珀」としては。琥珀は、たぶん身を捧げすぎた。
「姉」「使用人」に。そして、頑張っても見えて来ない「生きる意味」に。
そうやって、人形になった。でもなりすぎてしまった。

そうやって、でも”琥珀自身が”本当にトキめくことを大事にしていけばよかった。で、
見えてはいたけど、「第一」とはせず見失ったのが翡翠トゥルーエンド。
(本当は大好きな秋葉を(その気持ちを)見えずに死なせてしまう。)
見えてはいたけど、それを信じられずに失ってしまったのが翡翠ノーマルエンド。(気付いていた翡翠の愛を信じ切ることができずに自殺を実行してしまう。)

琥珀が本当に「生きる意味」というのを見出したかったなら、まず”人形”を辞めるところからでしょうね。
…意識してるかはわからんけど、「姉」「使用人」として振る舞ってる時の琥珀は、ある種「個」を捨てている気がする。「個」としての「琥珀」を。
つまり、「わたしはお姉ちゃんだから○○しなきゃ」(翡翠ちゃんに迷惑かけないように)or「使用人なんだから(?)秋葉さまの恋を第一に考えなきゃ」。

前者は槙久のアレから「逃げない」ための言い訳=ある種建前?として使われたし(自分的にはそれ以外の選択肢もあったとおもう)、翡翠ルートの感覚ともちょっと似てると思う。
後者→他ルートでは「使用人として」/「目的のために」を琥珀的に優先するが、琥珀ルートでは琥珀の中の優先度が志貴>秋葉になったため止められる。琥珀が意識していないのがミソだが。

で、琥珀は自覚しているかは知らないけど、(たぶん自覚はあまりしてない)
琥珀は役割を被ることが多い。

「姉」としての琥珀(わたし)、「遠野の使用人」としての琥珀(わたし)、
それも細分化して
”姉として姉らしく(お姉ちゃんらしく。)振る舞わなければならない”
”遠野の使用人として使用人らしく、品を以(も)って当主に仕えなければならない”

上の”遠野の使用人らしく……”ってところには、
琥珀なりの「使用人としての一定ラインの誇り」みたいなのはある気する。
思うんですけど、琥珀って、ぶっちゃけ和服着て所作超美しいのもあって
マジでぱっと見良いところのお嬢様っぽくないですか。華家的な。
正直なところ、琥珀の方がエセお嬢様ぽく見える秋葉より「当主」として向いてるじゃないかと初見時思った。(実際の業務内容は加味(かみ)せずにw)
(秋葉は中身的な意味で凛に近いアクティブなアグレッシブ性を持っているから、あんまり当主とか固いの向いてるように見えないんだよねーという私見)

これが「誇り」なのか、和服を着るようになってから自分とかで覚えた美しい所作なのか、それとも槙久クソ野郎()あたりに仕込まれた使用人として美しい所作なのかは知らんが。

それが”良い”とは、私には思えない……。
なんちゅうか、そうやって「自分=琥珀としての要望や希望を捨てていってる」んだと思う。

【双子的な(?)同一視の意識】から来る、「気になる感覚」
ここも双子、琥珀と翡翠を語る上で忘れちゃいけないところだと思う
というのは、タナトスで出たこの一言
(タナトス詳しくやるのは後の予定だったけどいいや。)

引用>『歌月十夜』、「タナトスの花」より
選択肢:「二人を求める。」後 
※勝手に太字にしてる注意
志貴翡翠に挿入
(中略)

 琥珀の愛撫はそう激しいものではなく、むしろ優しすぎるのではないか、というほどだ。
 壊れ物を大切に扱うように、琥珀は翡翠の体に触れていく。

 同じ性別、同じ身体を持つ二人が密着し、重なり合う姿は四次元の光景のようだ。
 どろどろに溶け合う、という表現は女性と女性にこそ相応しいのかもしれない。
 細くしなやかな肢体は隙間なく密着しあい、なだらかな曲線を滑るように、淫らな曲線が折り重なる。

(中略)

「あ――はあ、あ――! やだ、姉さん、たすけ、て……!」
 容赦なく打ち付けられる事が恐くなったのか、翡翠は姉に助けを求める。
 けれどその姉は、
「……ん……志貴さん、もっと翡翠ちゃんを泣かせて、あげてくださいね……」
 翡翠の涙、快楽に火照る肌をいとおしそうに舐め上げていた。

「ふっ……あ、やだ、姉さん、そんな、トコ――!」
 琥珀の指は翡翠の体の隅々を愛撫していく。
 俺に貫かれている最中も、巧みな指遣いでぷっくりと充血した陰核を、汗と体液で水びたしになった尻の間を、きれいなピンク色のまま勃起した乳首を、絶え間なく刺激していく。

「もっと……もっと壊れて翡翠ちゃん。わたしね、翡翠ちゃんの泣き声、聞きたい」
 翡翠の唇を奪う琥珀。
 舌を絡ませあい、お互いを混じり合わす。
 そうしていれば、いつか二人は入れ替われるのかもしれない。
 どろどろに溶け合って意識と意識がすれ違う。
 ……琥珀が執拗に愛している翡翠は、琥珀なのかもしれない。
 だからこそここまで、一心に双子という片割れを慰めている―――

すごいっすね。エっロいっすね。ヤヴァイっすね。w
「やだ、姉さん、たすけ、て……!」という翡翠。
しかし”姉であるはずの”琥珀は助けず、「もっと……もっと壊れて翡翠ちゃん。わたしね、翡翠ちゃんの泣き声、聞きたい」と翡翠を愛でます。
なにか、感じませんか。

しっかし、、
…… な ぜ こ こ を み ん な 言 わ な い の か !!!
ここ重要デショ!!!!!!この太字部分特に最後の2行!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!見て!!!!!!www

私はね、正直この
「……琥珀が執拗に愛している翡翠は、琥珀なのかもしれない。
 だからこそここまで、一心に双子という片割れを慰めている―――」
説は推せますよ。
何故か。
琥珀は、まず自分を愛したいんだと思います。(本能的に。)
誰だってまずは自分が大切なものです。
琥珀は、自分と似た存在である翡翠を愛でることで自分を満たしています。
ここの「自分の似た存在である」ってところがミソで。
いやむしろ、本当にこの琥珀的には【翡翠=自分】なのかもしれない。
だからこそここまでできる。

しかし「双子である」っていうのは感覚的に本当に大きいと思います。
自分は琥珀でも双子でもないし想像でしかわからないですが、
もしかしたらですけど、歌月十夜じゃない本編の琥珀もどこかで翡翠=自分、という意識は大きかったのかも。

一緒に生まれた双子。最初に生まれた方が兄/姉、という西洋の風習に従って”一応”姉。「姉」の役割を被った琥珀。同じ二人。/でも違う二人。
見た目は似てる二人。中身が違う二人。背も髪の色も同じ二人。瞳の色が正反対な二人。活発な一人。静かな一人。それでもどこか似た二人。
同じ場所に同時に一緒に引き取られた二人。
選ばれた一人。選ばれなかった一人。凌辱を受ける一人。自由を謳歌する一人。外で遊ぶ一人。外に出ることすら許されない一人。それでもどこか似た二人。

圧倒的な違い、すれ違い、行き違い。
語感重視の詩っぽくなってしまったw(゚∀゚)www(笑)。。。
——まぁぶっちゃけ、こういう☝(今の詩(笑))対比構造は面白いですが、これだけが全てではないというのが、怖いわね~わーけわからくなっちゃうわね~~~ん、(;^ω^)www

まぁでも、本当に琥珀的には、翡翠をどこかで「自分だ」と思う意識があったのは本当だと思います。ifというか。パラレルワールドというか。



「志貴に翡翠を大切にしてほしい」。
という意識が琥珀のどこかにずっとある気がする。
これは本編の随所でちょいちょい出てくる。(なんならメルブラ無印でも。(翡翠が怪我したら必要以上に志貴に怒ってる))
詳しくはよくわからないけど、これもどこか似ている。
「志貴に翡翠を大切にしてほしい」。
「志貴に翡翠(=もう一人の自分/影ではない””光だけ”の自分)を大切にしてほしい」。そうすることで、自分は綺麗なままの自分でいられる。
綺麗な自分のまま、志貴さんに(好きな人に)愛されることができる。
いわば理想形。
これじゃないかな。シンプルに。
そして同時に、知られたくなかった。
本当の琥珀の過去も、現在のシキとのアレも、知られたくなかった。

「綺麗な琥珀」のまま、楽しく志貴とお喋り出来てそれで幸せだった。

ただ、今の自分のまま、一部分だけでも楽しく志貴や秋葉、翡翠と楽しくやっていけている今、というのが(つまり本編始まってから)、本当に楽しかったんだと思う。

翡翠になりたかった琥珀。

引用>琥珀ルート終盤:台所にて翡翠と話す志貴、翡翠と琥珀の入れ替わりに気付いてしまう
(中略)

「志貴さま―――どうか姉さんにはこの事は黙っていてあげてください。志貴さまが知られたと知れば、姉さんは行き場をなくしてしまいます」
 不意に。
 翡翠は、そんな事を言ってきた。

(中略)

「そうして、姉さんは仕事ができなくなってしまったわたしの代わりに働くようになったんです。
 以前のわたしのように笑って、以前のわたしのように振る舞う。その代わりに、わたしは以前の姉さんの役割を受け入れました。
 ……わたしにはそれが一番楽でした。同時に、それがただ一つきりの姉さんの望みだったんです

(中略)

……姉さんは、ずっと翡翠になりたかったんです。けどわたしのためにそれをずっと我慢してきました。
 姉さんにとって、わたしの代わりに働く事はただの芝居にすぎないのだと思います。
 姉さんは昔の翡翠に成りきって、姉さん自身の意思を殺している。姉さんは自分の意思ではなく、あくまで“昔の翡翠”として日々を過ごしているだけの、人形なんです


;(26)

「……わたし、そんな姉さんが怖かった。姉さんには自分というものがもう無くなっていて、ただ誰かになりきって過ごしているだけなんだって気づいてしまったんです。
 ……姉さんはきっと、わたしが以前の翡翠に戻ればすぐに以前の、本当の姉さんに戻ってくれると思います。
 ……わたしと姉さんが初めて入れ替わった時、姉さんはこう言いました」

□ 翡翠 : 通常 : 昔の翡翠(色有り)

 大丈夫よ、翡翠ちゃん。
 翡翠ちゃんが元気になるまで、わたしが代わりになってあげるから。
 だからいつでも、翡翠ちゃんが元気になったら翡翠は返してあげるからね。

□ 屋敷 : 屋内 : 屋敷厨房(通常)

;(17)

「――――その言葉が怖くて、わたしは少しでも早く元の自分に戻ろうって自分に言い聞かせました。
 ……でも、そんな時に偶然、庭を楽しそうに歩いている姉さんを見かけたんです。

;(21)

 姉さんは本当に嬉しそうだった。……昔の自分がそんな笑顔で庭を歩いているなんて知らなかったぐらい、姉さんは嬉しそうだったんです。姉さんはただ独りきりで、庭を歩いているだけだったのに」

「姉さんの行為は、すべて“翡翠”という役割を演じているだけだって解っています。けれど、その芝居はあまりにも幸せそうだったんです。
 だから―――姉さん自身が気がついていないだけで、今の琥珀は姉さんがずっと憧れてきた夢なんだって、解ってしまった。
 それを崩すことなんて、わたしにはできませんでした」

;(翡翠・消える)

 ……そうして、翡翠は唇を噛んで、涙を堪えるように黙り込んだ。

;(翡翠・17)

「……志貴さま。姉さんは今の姉さんのままでいさせてあげてください。……そうでなければ、姉さんは自分の居場所を失ってしまうんです」
 ……翡翠の言葉に頷くしかない。
 だけどそれは、決して正しい選択じゃない。
 琥珀さんはいつまでも昔の翡翠を演じて、翡翠はそれを守るために、昔の琥珀を演じなくてはいけないのか。

―――そんな、偽りしか知らない琥珀さんを見て、翡翠はずっと傍にいるという。
 それは―――とても辛い事の筈だ。

翡翠はこう言っているけど、「”翡翠”を演じている琥珀」にしか意味はない的なふうに言ってるけど、志貴はそれは違うと思った。私もそう思った。

なぜなら。

引用>琥珀ルート:真H後、琥珀さんとのピロートークにて
(中略)

「……違うよ。芝居とか作り物とか、そんな事は関係ない。琥珀さんは琥珀さんだ。
 ……誰かに優しくできない人はね、どう芝居をしても優しくはなれないんだ。だから振る舞いがどんなに変わっても、琥珀さんの中身はおんなじだったんだよ」

 ……そう。
 たとえ芝居でも、琥珀さんはあんなにも楽しそうだった。
 ならそれは、その役割を楽しんでいるという事。 琥珀さん自身がそうなりたいって思っていた、本当に、望めばすぐに叶う夢だったんだ。

「……ああ。もし今までの琥珀さんが全部嘘でも、俺は新しい琥珀さんだって好きになれる。きっとだ」
「――――――――――」
 琥珀さんは何も言わず、ただ嬉しそうに頷いた。

「楽しそうな琥珀さん」。それは全部本当に嘘だったのか??
答えはNOだと思う。
芝居の中で笑うしかなかった、と真実を知った時志貴は言った。
でも、その中で本当に楽しそうだった琥珀さん。

だから、それはたとえ与えられた役割であったとしても、嘘じゃない。

思うに、シンプルに楽しい時と、話を流れを作ってうまく誘導したいときがある。琥珀的に。
誤解して、「すべての琥珀さんは演技で嘘だったんやー」と嘆いている人がたまにおる気がするが、”すべてが嘘ではない。”
だが、そうではなく。

琥珀にとって、「普通」は普通じゃなかった。
Hという行為も愛を育む行為じゃなかった。
「普通」を知らなかった。
「普通」がわからなかった。
「普通」は多分、彼女にとって一番遠いところにあった。

何が「普通」で「普通」じゃないのか、なんて人によるけど。
「普通」は——愛に基づくものを求めるのが「普通」なのかな、と。

「琥珀、大丈夫か——?」
「は、はい……琥珀は嬉しいです、志貴、さん———」

☝「大丈夫か?」という問いに対して、大丈夫だ/でないという言葉以上に
「嬉しいです」という言葉が出た琥珀さん。ぐぅかゎいい。

ぎゅっ、とシーツを強く握って、琥珀は潤んだ瞳で見上げてくる。

☝「嬉しいです、志貴、さん———」何よりこれである。そしてこれ(潤んだ瞳で—)やばい。琥珀にとっては”未体験”で感じるどんな感覚よりも、志貴と愛を育んでいるという嬉しさ・喜びが勝ってしょうがない。ぐうかわいい。

知っている琥珀の”未体験”

知っているけど、わからない。
知っているのに、未体験。
……知らないけど、すごく嬉しい。
「琥珀ルート:Hシーン2回目(真H)」は、今まで何回もあった、全体で7回もある琥珀とのHシーンとの中でも、別次元で尊くて素敵なものです。

というのは、この時琥珀とのHシーンは、「琥珀にとって初めてのもの」として描かれています。
琥珀という人物は今まで何回も「H」もしくは性にまつわる体験は(体験のジャンルに偏りがありすぎますが)たくさんしてきました。他のHシーンでも、基本的にはそのように描かれています。

ですが、ここのシーンは違う。琥珀は今まで「知っていたもの」とは別の体験をします。愛に基づくHです。
ただ処理的に身体が求められたり特別な”奉仕”を求められたりするだけの「男>女」の一方的なものではなく、
相互的な、未体験の感覚に包まれながらも「心も身体も含めてただ、愛される」「ただ、愛する」という、目的のない、Hです。

こう考えると、真に「H」と呼べるものは、やはり愛に基づくものをこそ指すのではないかと思いますね。
それ以外の、性欲処理的に事務的に行うものは、真に愛に基づいた「H」とは呼べないと思います。その範疇にも入りません。ただの暴力的な行為、そのものであるとしか言えませんね。

琥珀的には、「今まで知っていたものが全て」だったので、
さぞ未知との遭遇気分だったでしょう。
なにせ「”そういうHがある”ということさえ、知らなかった」のですから。

琥珀がこの時初体験した感情や反応を挙げてみます。
「ドキドキ」「汗」「騎乗位の時でさえ出なかった火が付きそうなほど荒い息」「ただ昂った感情にしたがって一心に触れてくる」「まるで処女のような反応」……etc (あとは自分で読んでみてください)

反応的には、ボイスを読んでみても(心の中での自動再生)、
ここでの反応こそが一番イイし良いと感じます。
個人的にはこの真Hをこそ、「琥珀の、琥珀との初めてのHである」と断定します。
他にも琥珀のHシーンは数多くありますが、どこか惜しかったり(翡翠だと思い込んでる)志貴が疲れてたり(タナトス志貴)とうまい具合に意図と愛を以って「志貴↔琥珀」が成立している場合が非常に少ないです。。
というか、ココしかねぇ。w (前も言ったか?w)
というわけで真に「Hシーン」と呼べるものはまさにこの真Hなのではないか、と後ろでシーンBGMを流しながら思う私なのでした。


琥珀は、教えられた/もしくは自分で得た性の手練手管には自信がありました。ある種、プロだったのです。それらは大抵「男を(物理的に)悦ばせるもの」であり、性とはHとは奉仕とは、「女から男にするもの」という構造が琥珀の中で出来ていました。


琥珀はシンプルに、凌辱云々はイヤだった。
綺麗なままでいたかった。普通にそのままでいたかった。
あんな、痛いのは、怖いのは、イヤだった。
これは、あらゆる願いの、あらゆる感情の、原点だと思う。

「もし、綺麗なままで、いられたのなら。

「もし、普通のままで、いられたのなら。」
「それだったら、外で志貴と一緒に遊べたのかもしれない。」
「あの男の子と一緒に話せたのかもしれない。」
「普通に楽しく過ごすことができたのかもしれない。」
「笑って毎日を過ごすことができたのかもしれない。」

「もし、綺麗なままで、いられたのなら。」

彼女は、翡翠になりたかった。

琥珀は、翡翠が羨ましかった。
琥珀は、翡翠に、なりたかった。

叶わないif。叶わない願い。彼女との落差。目の前の現実。
進める計画、外れる理想との落差。
彼女は翡翠になりたかった。
陰鬱なのはイヤだった。
喜んで「翡翠」と入れ替わった。翡翠になった。
楽しそうな琥珀。本当に楽しんでいる琥珀。楽しそうな琥珀。



皮肉なのは、それさえも琥珀は忘れてしまっていたということ。
彼女の原点は、「痛いのはイヤだ」というところ。
そして多分、「楽しいのが良い」、というところ。(隠しステータスだけど)


痛いのがイヤだった琥珀。
そこでなんとかして逃げれば良かったんだけど、それじゃあ物語は始まりませぇん。
痛いのがイヤだった琥珀は、痛みを我慢することを選ぶ。
痛いのがイヤだった琥珀は、痛みから逃げることもできたはずだけど。
まぁそこは物語として置いといて。
そこの拠り所となった「人形」という概念。

痛いのがイヤだった琥珀は、痛みを「人形になったから痛くないよ」と考える。

引用>翡翠ルート:トゥルーエンド、自死し死にかかってる琥珀、憤り泣く志貴
(中略)

「優しいんですね、志貴さんは。でも気にしないでください。わたしは人形ですから、痛くも怖くもありません
「またそれか―――おまえは、なんでそんな―――」
だってそのほうがすごく楽なんですよ? 人間だといろんな事が辛すぎて、すごく、痛かったんです。でも誰も助けてくれなかった。どこにも出口なんかなかった」
 そう、と小さく息をはいて。
 彼女は、目を瞑って思い出す。

「なんか、思い出してきちゃいました。
 ……子供のころのお話です。
 わたしね、怖くて痛くて、でも死ぬのはもっとイヤだった。
 遠野槙久は大きくて、絵本でみる魔物そのものだった。
 遠野の屋敷は広すぎて、おばけ屋敷みたいだった。
 日々はいつも寒くて、泣き叫ぶのが日課だった。
 けど声をあげるともっとひどい事をされるから、ずっと我慢しているしかなかった」

「なのに、妹は外で楽しそうに遊んでいました。
 わたしがどんなに願っても出る事ができなかった、おばけ屋敷の窓をとびこえて簡単に、お日さまの下で笑っていたんです。
 ……なんだか、みんな悲しい事ばっかりでした。
 だから。
 痛みを感じない、人形になろうと、思ったんだっけ


 出血は止まらない。
 彼女は瞳を閉じたままで、痛みしかなかった揺籃の記憶を懐かしむ。

痛いのはイヤなんです。
 だから、人形になってしまえばいいと



女だからわかるってのはあるけど、確かに、まず「強姦された」っていうのは、身体というよりはまず心に来る。
最初に恐怖。次に恐怖。次に恐怖。痛み、悲鳴、怖い。
そもそも最初は行為の意味も解らない。いや、全ての行為の意味なんて、その人が上書きで付けていくものだけど——。
だから、「わからないのが恐い」んだよね。きっと。
Hというのは、
だから、「———知ってしまったんですね、志貴さん。」って言う。
どちらにしろ、だけど。

琥珀さんおっそろしいのが、この「演技」「芝居」の中でも十分に、
いやむしろ十二分にかわいいから普通に騙されてしまうところなんですよねぇ。

引用>カラパイア「本当の笑顔と作り笑いの見分け方」

「本当に笑っている時や自然な笑い」の時は、頬や目の周りの筋肉を使うため、目の脇の部分に小さなシワができます。
逆に「作り笑い」の時は、口の筋肉しか使わないため、目尻のシワができない(もとからあるシワは除いて)
「心からの笑い」の場合、口が先に笑顔の形になり、その後、目が笑います。
「作り笑い」の場合、目と口が同時に笑顔になります。
他にも、顔や口元の片側だけが笑顔になる、口元が笑っているのに目が笑っていないなど。

個人的には、まだここへの感覚的な理解が及んでいないんですが…( ;∀;)w


とにかく、ここを見てもらえたらもうわかってもらえたと思います。
この「タナトス:二人編」(勝手に命名)では最後にこんなシーンもあります。

引用>『歌月十夜』、「タナトスの花」より
選択肢:「二人を求める。」後
※勝手に太字にしてます

(中略)

「ん、あ―――――――!」
 そうして、二人はその場にくずおれた。
 体の中に走った衝撃と、外に浴びせられた熱さをふるふると耐えている。
「―――――――――――」
 こっちも限界。
 ただでさえ息が上がっていた所に射精の快感だ。
 まともに意識が保てる方がどうかしている。

「――――翡翠」
 声をかける。
「――――琥珀」
 ……手を合わせた二人がどちらなのか判別はつかない。

 合わせ鏡のような二人は、結局―――初めから一人だったのかもしれないなんて、そんな考えが、胡乱な頭の中で跳ねていた――――

本当に面白いんですけど、琥珀と翡翠って完全に別人、別個体なのに
どこか元から一人であるかのように、肝心なところは一緒というより似ているんですよね。

まぁ、でもこれはきのこ的にはおそらく裏テーマなので、
本編にはあまり関係ないところと考えて良いと思います。
ただ気になるのが、2人とも孤児であるから槙久に適当に付けられたという
誕生日。3/12なんですけど、これ、魚座なんですよね。
占星術とかあまり興味ない人向けにざっと言いますと、「相手と同化する」がテーマです。夢のように同化することで相手を理解する「溶け合う」がテーマの星座だと思います。ものすごく優しくって、癒しオーラパないっす。

星座で言ったら双子じゃないんかーいって思うかもですけど、
意外と双子座って自分の中の多重人格ってイメージなので広がりって意味で考えたら魚座があってると思います確かに。あと、相手に同化しすぎて(魚座は相手そのものになれるので優しすぎるんです)なんかトラブルに巻き込まれたりしやすいっていうのも海王星が支配星の魚座によくあることだと聞きます。
他者と自分が分離できていない。水の星座によくある話ですが。
イメージ的には、これはある種この双子によくあるパターンなのかな、と思ったり。(翡翠→琥珀もちょっと背負いすぎだし、琥珀→翡翠も同じ)
「一つになる」がテーマでもありますが、この物理世界で生きていくにはそれだけだと当たり前にあるその「違い」に直面もしますから、どこかで
「自分とは違う人だ」と線引きをする必要もあります。


この他者との分離…これが翡翠の中で完全にできるのが、翡翠トゥルーエンドの、あのリボンを見送ったシーンなのかなと思ったり。
きのこが、『翡翠ルートは双子の(二人の)ルートだ』と言ったのもなるほどな、ってかんじです

では琥珀的には他者との分離はどうだったのか?
これは、面白い話になるんですが、
琥珀的には、それさえも仮面だった。
これはいわゆるヒスコハ派にはちょっとあれな話になるんですが、
琥珀的には、翡翠はもちろん大事だと思います。これは前提。
でも、その前に自分がだいじなんです。だいじにしなきゃいけない。
自分を大切にできないと、他者を本当の意味で愛することなんてできっこないです。琥珀は、いわゆる仮面を脱いでの話をちょいちょいしますが

[…具体的には①翡翠ルートで翡翠化けをしてHする前「志貴さまの好きな子どもの頃の話でもしましょうか」って言った後
②翡翠ルートトゥルーエンド、刃物で自殺した時
③翡翠ルートノーマルエンド、木で志貴と話す時
④琥珀ルートトゥルーエンド、琥珀真H後のベッドで話す時 とかで…]

あそこでの琥珀は、びっくりするほど翡翠の話はしません。
ただ、自分の身の上の話をする。本当の「琥珀」(=わたし)がどう思っていたか、という話をする。
正直に言うと、本当に翡翠(自分以外の、他者)を思えるほどの心の余裕(というより、「生きる理由」)を本編の琥珀はある種失っていたんだと思います。

だから、本当に琥珀に必要なのは「琥珀本人が心から求める「生きる理由」に足るなにか」。
それは、一面では心を開いて仲の良い秋葉と琥珀だったり、心から背負いもなく素直に大切だと思える双子の兄弟の翡翠と琥珀だったり、素直に好きだなぁと思える人間であるところの志貴と琥珀だったりすると思います。

ある種の嫉妬、は、タナトス
ある種タナトス的発想??(ここらへんチョット私の推測が深いとこまでいきすぎてる?から、間違ってる可能性大)」

なんというか、琥珀としては「翡翠」という存在にものすごく複雑かつ愛情をもっているような気がするんす。
これって、実はあんまり詳しく語っている人少ないと思うんす。
だから語るんですけど、ただの双子/ただの兄弟ではないですよね。

自分普通の兄弟ならいますけど、双子はよくわからないうえで語ってしまいますけど。

2人をまず普通の双子=一卵性双生児(似る方の双子)と仮定して、その上に付いてくる条件。
・外見的特徴が似ている
・育った環境が似ている
・自分に近しい存在である(兄弟として、親近感的な)
・似ているから(恐らくだが)間違われたりもする (←これは推測な上に琥珀と翡翠はそもそも幼いころ性格が真逆なのでにありえるか?も?という話)
何が言いたいかというと、
・非常に”自分”と同一視しやすい
と思う。
これは本当に大きな問題で、例えばだけど大きくなったらそれぞれ別の環境に行ったりで「”同じ一卵性双生児”だけど、大きくなって見たら全く似ていない別人に見える」っていうのはよくあるじゃないですか。
ぶっちゃけ、”同じ兄弟”だとしても、それぞれ家から出たら同じ道を行くとは限らない。顔・雰囲気はどこか奥底で似ているとしても、それはやっぱり別人だから。兄弟だろうと双子でいくら似ていても、「個」としては別人だって思うんです。
もちろん、双子とかの似ているっていう共通の感覚にロマンを感じるってのはすっごくわかる話なんですけど、ここでは除外します
ここで話したいのは、琥珀と翡翠は別人だってことです
これは性格的にとかじゃなくって、残念ながら、いくら琥珀は翡翠と似ていたとしても、琥珀が翡翠に憧れて翡翠に一瞬でも”なれる”としても、琥珀と翡翠は別人だってことです

でもたしかに別人だし琥珀もそれをよくわかっていると思うけど、それでも琥珀は翡翠に対して「同一視のようなもの」をしていると思う。

それが翡翠ルートのミソの一つであり、
それでも琥珀本人が「個」として持っている物——「自分というもの」が浮き上がるところだと思う。

琥珀的には、翡翠は「双子の兄弟である」ということ以上に、「同じ場所(屋敷)にいる」「同じ”メイド”という立場である」「槙久関連の事情が(琥珀側と)(罪悪感という点で翡翠に)ある」

…すみません。ここまで書いてたみたいなんですけど、7月の文章なので、このつづきがわからないので、そのままとりあえず公開します。私の考えは変わらないです

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