マガジンのカバー画像

わたしのお気に入り

16
本
運営しているクリエイター
あずきいぬ
Suzuki

Suzuki

“あるがまま”を受け入れる

“あるがまま”を受け入れる

　前回に引き続いて、今週も「森田療法」と呼ばれる精神療法の紹介・解説になります。神経症の当事者としての観点から、先週は「神経症者の性格」「神経症のメカニズム」というトピックを取り上げました。今回はより詳しい内容に、そして森田療法では神経症の症状をどのように受け止め、どうやって治していくのかという話に移りたいと思います。

〈前回〉

〈主要参考文献〉

精神交互作用

Suzuki

Suzuki

神経症のメカニズム

神経症のメカニズム

　みなさんは「森田療法」なるものを聞いたことがありますか？

　詳細を省いてすごくざっくり言うと、フロイトが発明した西欧の「精神分析」に対抗するような形で、ちょうど100年前の日本で生まれたのが、この森田療法と呼ばれる精神療法になります。創始者の「森田正馬」の名前をとって、そのまま「森田療法」です。

　精神分析は、神経症患者（不安障害や強迫性障害、対人恐怖症などを抱えた患者）へのアプローチとして

もっとみる