カルテに書いた本 小学校編
当選したことは以前記事にしました。
この本は何度も何度も読んだなあ。あ〜、なぜこの本のことを忘れていたんだろう。などと自問すること10日間。手帳に思い出すまま書いたら30冊を越えてしまい、迷いながらようやく20冊を選びました。簡単なようで難しい…、けれど私にとって、とても楽しい時間でした。
確か、近所のお姉ちゃんが「図書館っていって、本がたくさんあって、ただで読んだり借りたりできるところがあるんだよ」と教えてくれたのがきっかけで、図書館に行くようになりました。
ジャングルジムやシーソーやブランコがある公園を突っ切って行っていたなあとか、4学年下の妹と一緒に行っていたなあ、とか色々なことが懐かしく思い出されました。
以下、BEST20としてカルテに書いた本を挙げます。
まずは小学生の頃に読んで印象に残っている4冊です。
1冊目『大きい1年生と小さな2年生』 古田足日 偕成社
小さいときからずっと小柄で、「前にならえ!」の時は手を腰に当てていた私。小さいけど気が強かった私は、あきよちゃんに親近感を覚えていました。ホタルブクロの本物は見たことがなかったけれど、想像して楽しんでいました。田んぼを見ながら通った登下校。帰りに田んぼに入ってレンゲの蜜を吸ったこと。シロツメクサで花かんむりを作ったこと。ロープと思って近づいたら蛇でキャーキャー言いながら友達と走って逃げたこと。小学生の通学路のことをいろいろ思い出しました。
2冊目『時計塔の秘密』江戸川乱歩 ポプラ社
小学校の学級文庫に当時の担任の先生が『少年探偵江戸川乱歩全集』を置いてくれていました。当時のクラスでは少年探偵派かルパン派に分かれていました。私は断然、少年探偵派。表紙や挿絵の美しくておどろおどろしい感じや、なんとも言えない妖しい雰囲気が大好きでした。今でも円柱型のポストを見かけると、中に人が隠れているのではないかと思ってしまいます。全巻読みましたが、中でも『時計塔の秘密』がお気に入りでした。これだけ、他と雰囲気が違う気がします。
3冊目『海底2万海里』ジュール・ベルヌ 福音館書店
初めは小学校の図書館にあって、借りて読みました。「こんなに分厚いの1週間で読めるん?」と友達に言われ、むきになって読み切った記憶があります。その後、母が生協のカタログにあって買ってくれて、大人になってからも読み返しました。やっぱり面白いです。当時はSFという言葉も知りませんでしたが、本当にありそうな描写に引き込まれました。父も読んだのか?読んでいたのか?この本の話をした記憶がうっすらあります。
4冊目『モモ』ミヒャエル・エンデ 岩波書店
箱の感じとか、オレンジの鮮やかさとか、ザラッとした手触りとか、本の手にしたときの記憶がどんどん蘇ってきました。映画を先に観たか本を先に読んだか忘れてしまったのですが、モモ役の子がイメージにぴったりで、どちらも楽しめたのを覚えています。大人になってからも何度か読み返していますが、そのたびに人生において大切なことって何だろうと考えさせられます。
まとめ
小学生時代に近所に図書館の分室があったことが、私が本好きになった一番の理由だと思います。毎週のように通っていた私をかわいがってくださった司書さんに感謝しかありません。
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