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アニメログ:シャーマンキング(旧アニメDVD)part2

 Twitter(@Mottsu_orHibana)に書き貯めたログです。
 個人的に印象深い廻を見出しにしています。やや武井ズムへの言及が多くなっている自覚があります笑。


▼ DVDで4周め(2020/6/13-8/10)
 マンキン新アニメ化に荒ぶり、とりあえず手元のDVDを観返すことにしたという経緯です。

第一廻「幽霊と踊る少年」

ごく平凡な(御曹司ではあるものの)まん太が、ごく自然に「異質」な葉くんを受け入れることが、いま観ると無性に泣けるし、とても尊いことだと思う。葉くんが、まん太に「オイラを見ていてくれ」と言ったり、竜さんにまん太を「友達」と紹介するのは、ものすごく勇気が要っただろうに。

第二廻「待つサムライ」
阿弥陀丸と喪助がお互いに寄せる信頼が、あまりにまっすぐで、やっぱり泣ける。最後の「『春雨の奇跡』として、地方紙の片隅にちいさく載った」という言い方がものすごく好きで、このあたりに私は武井イズムを感じます。異論は認める。

第三廻「もう一人のシャーマン」
「オイラに双子の兄弟は居ないぞ!」と言わせるミステイク笑 ツンツン蓮は、愛おしくて痛ましい。赤い月と空がとても似合う······マンキンアニメのこの色彩感覚はすごいと思う。

第四廻「憑依100」
竜さんの心根が垣間見える、病院のシーンがとても好き。阿弥陀丸が力押しではなくて戦略も立てられることが判る、森での戦闘シーンもすごく好き。そして! 最後の!! 女将の登場!!!

第五廻「おシャマなシャーマン」

アンナさまーーー!!! その言動は自分本位に見えて、葉くんを死なせないように心を砕いている。かわいい。とてもかわいい。

第六廻「カンフーマスター」
「葉くんに知ってもらいたいんだ、ぼくの好きなもの」と言うまん太と、その言葉に笑顔で応える葉くんが、とてもいい。そして潤さんの色っぽさが尋常じゃないな······?笑

第七廻「パイロン怒りの一発」

パイロンの悲劇は覆らないけれど、それでもその心を救おうとする葉くん。葉くんの心に応えるまん太。この二人の通じ合いは泣ける。クチヨセを初披露するアンナさまは本当にかっこいい!!!

第八廻「シャーマンライフ」
竜さんがピュアボーイだと判るアニオリエピソード笑 いま観ると外印さんが当て馬で中間管理職でとても切ない······きらいじゃないから余計に······

第九廻「北の国から来た少年」

ホロホロの「これがバランスのとれた姿か!? この鉄の街が!」という台詞がとても好き。彼の、人間として、自然と調和して生きたいという想いが伝わる。コロロ憑依合体inスノボは、付喪神みたいなものだと割り切ればいいかな……?

第十廻「因縁600年」
因縁600年。響きが妙に好き。その意味するところは重くとも。
これまでは霊よりシャーマンのほうが恐かったのが、ここで心底恐い悪霊としてトカゲロウが出てくるのも、第二廻で甦らせた春雨が悪事に使われるのも、さすが……の展開。

第十一廻「春にふる雨」

竜さんが慕われる理由が明かされるのもめちゃくちゃ好きなんですけど、極悪非道のはずのトカゲロウが母親からもらった名前とその意図を大事にしているのもものすごく好き。だからこそ、葉くんの信頼を受け取れたのだろうね。ちゃんと愛を知っていたから。

第十二廻「始まりを告げる星始まりを告げる星」
中の人のイメージもあって、仲の良いおじさんたちのコメディ見ている感がすごい木刀の竜チーム……笑 アニオリ霊的な刀はきっと大人の事情。ミッキー麻倉は初登場からちゃんと胡散臭いなァ!笑

第十三廻「オーバーソウル」

ついにシルバ。ついにオーバーソウル!
以前は、由緒ある麻倉家の生まれなのに葉くんがオーバーソウルを知らないってへんなの、と思っていたけれど、ああそうか、自分で知恵を身に付けるために、あえておしえていなかった……のか。

第十四廻「シャーマンファイト」

アニメ的な展開でホロホロの登場が早まったのだとしても、そのおかげで「親しくなった相手と戦う」葛藤が生まれたのは、とてもいいと思う。後々の「ひとの夢を蹴落とす」ことの重みも、増す。

第十五廻「ボーン・キラーズ」
ファウストは大人の事情がたくさん入る!笑 いま観ると、子安さんとはいえ、とても幼い印象。すぐ激昂することも相まって。

第十六廻「ファウスト・ラブ」

いつも思うのは、最愛の妻エリザを人形扱いして激怒するくせに、ファウストこそ妻を殺人人形扱いして攻撃させているんだよな、という矛盾。心が宿らなければ、妻の肉体であっても、モノとして認識しているのか。

第十七廻「ベストプレイス」
竜さんというか武井さんのサービスエリア論・ベストプレイス論は、年齢を重ねるごとに染みる。初登場のアニオリ・エリミリはかわいいよね!笑

第十八廻「よう」
たまおのいじらしさは、竜さんのロリコン発揮とコンチポンチの品のなさに埋もれる……笑 アンナさまがまん太と竜さんを「葉の友達」と言うところが本当に好き。コンポンを震え上がらせるところもたいへんに好き笑

第十九廻「2人のビッグソウル」
蓮に対する葉くんを観て、先のファウスト戦がいかに「らしくなかった」か、よく判る。蓮のもつ強さは、脆さであったことも、よく判る。

第二十廻「ソウル摩多霊園」
同年代のわちゃわちゃした輪に入った蓮を観て感激する馬孫も、その馬孫にやわらかな目を向けられるようになった蓮も、ものすごく好き。

第二十一廻「ビリーブ」
Bo’zでもぼずでもなく、善良登場! よく考えると初挿入歌は「ちみ・ちみMORYO」!!!笑 見送るアンナさまのいい女ときたら。

第二十二廻「オレたちの必殺技」
あらためて、竜さんの持ち霊としての「居場所」を得たトカゲロウという構図だけで泣ける。貴方はもっと報われていい。潤蓮姉弟のかんじも、いいよね。このあとの潤さんの「もう決めちゃったもん」も含め。

第二十三廻「蘇る娘娘道士」
沙門が一度アンナさまに口寄せされていたので、ずっと、そのあとに道家に魂を呼ばれ縛られキョンシーになったと思っていたけれど……あれは、遺体をいじって五福星隊にしただけで、魂は本人でなかった……のか? それなら豹変にも合点がいくね。

第二十四廻「不死身の道円」
ついに挿入歌「brave heart」!
誇り高き「悪」であることを正義としてきた道家。珍おじいさまの呪いのような言葉は残りつつも、円パパもご先祖さまも、蓮が蓮として生きていくことを認めてくれたことに涙が出る。

第二十五廻「シャーマンの旅へ」
日常との別れを惜しむ余韻は、もの哀しくも好き。でも、いま観ると……ハオさまのみなみさんめちゃくちゃかわいくない???笑 そしてあらためて、葉くんとハオさまの類似性(隠語)よ。

第二十六廻「ビッグ・アメリカ」
このビッグ・アメリカ感が武井イズムのひとつなのだと思う。異論は認める。リーリーファイブのガチャガチャ感はいまならまるっと許せるよ!!!

第二十七廻「ダウジング・エボリューション」
ぶっちぎりで不安定な美少年リゼルグに沢海さんのお声を当てるという罪深さ……(最上級の賛辞)ミリーたんがリゼルグにメロメロになってからがかわいいよね。

第二十八廻「リゼルグ・リベンジャー」
リゼルグが妄執に囚われた姿を、蓮は己に重ねていたのかな。だからこそ、真っ先に助けに行く蓮がうれしい。あと作画すっごいよかった……!

第二十九廻「メラ根性」
ホロホロは生まれたときから自然の恐さ美しさを知っていて、当たり前すぎて、リゼルグの言う「ハオという一個人が自然に成り得る」ことを即座に否定してしまうのだと思う。後天的にシャーマンになった竜さんだからこそ語れる、自然に挑む心意気、ものすごく好き。

第三十廻「うばわれたオラクルベル」
終始息抜きギャグテイストはいまなら観られる笑
でも探偵を目指すリゼルグが、ひと探しと訊いても動こうとしないのは、本当に刹那的な復讐に囚われているのだと体現しているようで、切なくなる。

第三十一廻「精霊の森」

精霊とあそべるシャーマンたち、というこの余裕が、アニオリながら作品のいちばん大事な部分を丁寧に描いてくれていて、とてもうれしくなる。
……だからこそ、その余韻をあえて喰らい尽くし燃やし尽くすハオさまの空気の読めなさときたら!!!

第三十二廻「ホロホロ苦い友の味」
アニオリ改変で少年になったアランくんも好きだよ!笑
ひとが自然の一部であるために、努力をしなければならないという現代の歪さ。あとトカゲロウがぽつりと言う「飢えるってのはつらいもんだよな」がたいへんに刺さる。

第三十三廻「ひみつな麻倉」
サラッと明かされる、「葉くんはハオの子孫」。似ている理由としては充分だもんね。ハオを盲信するアニオリ・アシルくんは、ハオと敵対するX-LAWSを過信するリゼルグと鏡写しだと思う。あまりにあっけない「処刑」が虚しい。

第三十四廻「アメリカ温泉」
ゆるぅぅぅいアメリカ温泉はアニオリだけれど、そこはかとない武井イズムがあると思う。異論は認める。シャーマンの強さは思いの強さ。でも、それは怒りの強さではないと、葉くんたちは知っているけれど。

第三十五廻「吸血鬼伝説」

ブラムロに意志を持たせてくれたから、私はこのアニオリ・ボリス編が好き。
吸血鬼だと追い詰められ吸血鬼を自称するようになったボリスの苦しみは、鬼の子と忌み嫌われた葉くんに届く。正義と思って人殺しを行ったブラムロの悔いは、リゼルグには届かない。

第三十六廻「天使のピストル」

「殺す以上の悪なんてあるか」「お前らのやっていることはハオと同じだ」すでに死したトカゲロウやブラムロすら救おうとする葉くんが、生きている人間が殺されることを否定するのはあまりに当然。X-LAWSにはそれが伝わらなくても、一緒に旅したリゼルグには伝わっているだろうに。

第三十七廻「ジョーダンキング」
放送当時、チョコラブのノリはお腹いっぱいだった笑けれど……戦いじゃなく、笑いの風で世界を救おうとする姿が、いまは泣けてしょうがない。その道は険しく、しかしとても、明るい!

第三十八廻「セミノアの伝承歌」

セミノアの戦士の苦しみも、受け継いだリリララの絶望も、すべて引き受ける葉くんたちの強さと優しさ。死者の無念を生者の希望に変えるのが、きっと、人間とつながるシャーマンの在り方。

第三十九廻「花組」
強い女は美しい。幻の、左!!!
いつも思うけれど、花組だってみんな「人間くさい霊」を持ち霊にしてるんだよね。そしてカナちゃんのくわえタバコに修正が入ったせいでアシュクラフトの伏線が消えている笑

第四十廻「超・占事略決」
人間とシャーマンを分けるハオさまの思想は、きっと化け物と言われ続けたせい。葉くんのように、人間の友達ができてさえいれば。比喩ではなく。人間と自然の調和を保つのが、きっと、自然と一体になれるシャーマンの在り方。

第四十廻「爆れつオーバーソウル」

第四十二廻「スピリットオブソード」
ホロホロがごく当たり前に「双子だって別人だろ」と言うのがとてもいい。そう生まれたことを責めるなんて、シャーマンこそばかげていると知っていそうなものなのに。

第四十三廻「神々の闘い」
まだ本戦ではないけれど、X-1対ナイルズ。この戦いはただの争いで、対話になどなりはしない。まだ天使を与えられていないいまならば、リゼルグは引き返せたのにね。

第四十四廻「もうひとふんばり」
まだ本戦ではないけれど、ふんばり温泉 対ICE-MEN。全力をぶつける戦いを「楽しい」と称するのは、勝者の理論にも思うけれど……そのおかげで目線が未来へ向くのなら、いいよね。

第四十五廻「グレートスピリッツ」

はい、ここからアニオリ満載だよーーー!笑
でも、グレートスピリッツの存在を、まず霊たちが強く感じる描写とか、根底にちゃんと武井イズムがあると思っている。異論は認める。
あと、演出や展開にそこはかとない古臭さがあることも認める。笑

第四十六廻「道の亡霊」
蓮メイン廻。道家に仕えてくれていた人間を、憎しみに囚われたままにしない覚悟。蓮なりの「受け入れる」姿が、葉くんとは違うところがとてもいい。

第四十七廻「メラ純情」
竜さんメイン廻。ハルーンが責めていたのはきっと、物質的に満たされながらなお物質を求めるような俗人だと思う。生きるのに必死にならなくていいからこそ、生き方に悩めるという〈贅沢〉はよく理解できる。ICE MENに通じる、生まれの優劣。彼らが竜さんを信じてくれてよかった。

第四十八廻「ドラゴンの伝道師」
ホロホロメイン廻。あれだけシャーマンが集まった場で、誰かを導こうとするのはおろか、導かれようとする輩が居ることに驚く。これは後のチーム・ダイレードにも通じるけれど。ホロホロたちが単なる子ども扱いされるのは、年齢的には当然だとしても違和感ーーー!!!

第四十九廻「ドクタードクター」
ファウストメイン廻。目に見えるダメージだけでなく、不治の病まで見抜く……というファウストの有能さはいいのだけれど。アニオリでもいいから、ファウストがまん太に謝るシーンがあれば、よかったなぁ。

第五十廻「オレの心にゃ闇がある」
チョコラブメイン廻……とはいえ、ここで見えるチョコラブの闇は、原作準拠でないのでまだ浅い。ホロホロも然り。ニョライちゃんかわいいんだけども、私はサッちゃん推しなので複雑な心境。

第五十一廻「シャーマンハント」

阿弥陀丸が不動明王の力で鎮めてもらっていた、という設定、割と好き。それほどまでに、喪助との別れは怒りに満ちたものであっただろう、と。
あと、まん太の仮シャーマン化の賛否、いまならよく判る。見ているだけという立ち位置がどれほど重要なことか!

第五十二廻「特訓だよ!? 全員集合」
ドタバタコメディに見せかけた、目に見えない強さへの言及。本戦にまで特訓を持ち込まなければ、けっこう好き。大きいことが、力押しが、本当の強さではない、と。

第五十三廻「バイバイ」
育てる麻倉。相手の力を出し切らせて、それを受け止めて、余計なプライドを気がつけば削ぎ落としている葉くんがとてもいい。対するミッキーは……前提が胡散臭いからねェ……?笑

第五十四廻「8番目の天使」
家族の仇を討つために、家族の形見を捨てるリゼルグ。復讐を望む家族を得るために、復讐を望まない家族を捨てるリゼルグ。その選択がモルフィンだけでなく、自分自身をも傷付けていることに気付けるのは、いつなのかな……。

第五十五廻「ゲートオブバビロン」

忘れがたきゲートオブバビロン。
まん太がここでも「シャーマンのような力」を発揮するのを見ると、シャーマン能力はすべての人間に眠っているのかもしれないと思うよね。それはすなわち、ハオの論理を崩すことにもなる。シャーマンと人間を分ける論理を。そもそも竜さんがそうか!

第五十六廻「バビロンの扉」

忘れがたきバビロンの扉。
放送当時はメイデンちゃんを敵視しハオさまを味方のように思ったけれど、いま観ると、どっちもどっちだ。マルコとラキストの関係が明かされていないのに、持ち霊は原作に忠実でそっくり……笑 メカメカしい天使と堕天使。

第五十七廻「シャーマンファイト終了?」
巫力数値化を、サラリと乗り越えていくホロホロたちが好き。ハオに対するミッキーこと幹久さんの覚悟も好き。

第五十八廻「炎上エンジェル」
葉くんの凝縮したオーバーソウルが至上だなと思う。やたらと大きいオーバーソウルは、かえって弱く見えるよ。でもモルフィンと天使が融合した姿は好きだよ。

第五十九廻「星の聖地」
シルバとハオの因縁、ようやくここでか! 当たり前のように「お前はお前だ」と言ってくれる友達・カリムが居るということが、シルバが真摯に自分の因縁と向き合ってきたことをうかがわせるよね。

第六十廻「友達」
原作の蘇生とは違うけれど、死んで強くなるのは同じ。蓮の「信頼できる仲間を友と呼ぶ」はすごくいい……!

第六十一廻「永遠にサヨナラ」
永遠にサヨナラ。このときのハオさまには、強者ゆえの余裕が感じられる。魂が喰われても、それはただSOFの中に在るだけ……と知っているいまは、冷静に観ていられるけれど。

第六十二廻「DIE・激突!」
DIE激突。葉くん死亡(仮)で激昂する蓮たち、というだけでもきっと、ハオさまは心中穏やかじゃなかったはず。だって、葉くんは憤ってくれる仲間に囲まれているという証だから。いまハオさまの傍に居るのは、もうオパチョだけなのに。

第六十三廻「在るべき場所」
まん太が蓮たちを諫め、阿弥陀丸が葉くんを呼び戻す。そんな姿を見せられたら、ハオさまはもう冷静で居られない。自分が得られなかったものをすべて持っている葉くん。その絶望は、最後のオパチョすら遠ざけるという哀しさ。

最終廻「エピローグ」

一になってしまったハオさまは、たくさんのこころに後押しされた葉くんには勝てない。もしもハオさまが、奪わずにただ強く在ったなら。シャーマンファイトが再開するときには、ハオさまの隣にまたオパチョが居ますよう。そうしたらきっと、ただの兄弟として向き合えるよ。

マンキン新アニメ化にあらぶったDVD観返し、本日で終了。64話なら何周でもできるなあ!笑
すべてを肯定することはできないけれど、それでも私は、アニメとしてのマンキンも大好きです。根っこにはちゃんと、武井イズムがあるから。異論は認め……ない!

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