そのままの君で 番外編1
目を覚ますと妙に身体がだるかった。
ああ、今日もそうだ。
私は幼い頃から頻繁に熱を出す。
今日もたぶん、熱があるのだろう。
せっかくの日曜日なのに。
喉が渇いていることに気付く。
水が欲しい。
足元は少しふらつくが、階下に降りて台所に行く。
母が皿を洗っている背中が見えた。
あまり顔、見られたくないな。
母は病弱な私が熱を出すたびに、とても心配する。「あなたは身体が弱いのだから、無理をしてはだめよ。」
私は後ろからそろりと近づいたが、やはり声をかけられる。
「あら、おはよ