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22/12/22 (木) 「反発するも動きづらさ」引け後情報

反発するも動きづらさ

水曜日の欧米の株価は堅調さが目立った中、日本株の方は先物から上げが限定的で勢いがありませんでした。実際に今日の市場が始まると、日経平均株価は寄り付き直後に高値として200円弱の上昇となりましたが、その後失速していきました。
10時半頃まで失速が続き、安値として前日終値からの上げ幅をわずか12円程度にするまで動きましたが、他アジア市場がスタートすると、中国や香港ハンセン指数の堅調さもあってか、やや切り返していきました。13時ごろからは動きが値幅がかなり小さくなり、結局日経平均は最近の下落、昨日の欧米の上昇からすると勢いの無い反発となりました。
TOPIXは相対的に堅調で、日経平均の上昇率が0.46%だったのに対し0.76%となっており、日経平均に膠着感の見られた13時以降も少しずつですが上げ幅を広げる動きがありました。
一方マザーズ指数は朝の上昇からすぐマイナス圏に沈むと、そこからは前日終値を挟んでの動きが続き、午後は小幅下落の水準で膠着感が出て、大引けでもそのままマイナス圏だったため指数は6営業日続落となりました。

東証プライム売買代金は日銀の会合をきっかけに昨日、一昨日と大きくなったものの、今日は2兆5千億ほどと再び低調になっていました。ただ業種別指数は保険業を除く32業種が上昇しており、昨日、一昨日に下落が大きかった不動産業が上昇率トップとなるなど、買い戻す動きもみられました。

来月から米国の決算も

考えるのは少々気が早いかもしれませんが、気が付けば来月から米国の決算が増えていきます
1月第2週から大手の金融関連企業の決算が出て、下旬にはGAFAM銘柄の決算が出るといういつもの流れですが、1月12日のCPIと2月初めに結果が分かるFOMCに挟まれるところで多く出るということもあり、材料難となるような週が無さそうで忙しい1ヶ月となりそうです。
前回の10月頃の決算シーズンではどういった流れだったかを振り返っておくと、まず先駆けて出た金融関連企業の決算は想定より悪くなる上向き、その後もNYダウ構成銘柄や周辺銘柄にポジティブな見方が出てNYダウが上昇するなどした一方、GAFAMの決算の多くにネガティブな反応が出ました。

最近の相場では弱めの経済統計を見て景気減速・後退懸念が話題になっているような中で、やはり実際の企業業績がどうなっているかということが何より重要でしょうから、平均的な業績の良し悪しが相場に与える影響が気になるところです。
日本も1月末から決算が多くなりますが、こちらでは為替の影響も気になります。今年の円安によって企業の2023年3月期下期の想定為替レートが平均138円となったという報道が先月あったばかりの中、先日の日銀の動きもあって今度はこの水準よりも円高方向に進みました。ただし日米の金利差というものだけをみればまだまだ大きな差がある中、短期的な動きで大きく右往左往しています。適正な為替レートを決めるのが非常に難しく、為替が企業業績に与える影響がどうなるかということを今後も注意したいと思います。

明日の注目ポイント

まずは昨日上昇した欧米株が堅調さをキープできるかという点が気になります。また明日の夜には経済統計としてアメリカのPCE(個人消費支出)の発表と、Fedが注目する物価指数の発表もあります。どちらかというと市場ではCPIの方に非常に大きく注目し、PCEデフレーターの方は先に出たCPIの内容から中身を想定するためか反応がそこまで大きくならないことが多い気がしますが、クリスマス前という相場においての上振れ、下振れなどが起きた場合の動き方を少し想定しておきたいところです。

指数・今後の重要イベント

12/22 終値
日経平均株価:26507.87 (+0.46%)
TOPIX :  1893.32 (+0.78%)
マザーズ  :    721.85 (-0.02%)

東証プライム市場指数   :  981.83 (+0.78%)
東証スタンダード市場指数 :  991.92 (+0.55%)
東証グロース市場指数   :  915.48 (-0.19%)
スタンダード市場トップ20:  977.78 (+1.19%)
グロース市場コア     :  861.01 (+0.13%)

東証プライム 売買代金:25626億円


イベント
2022年12月第4週

12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年1月第3週
01/16 (月):キング牧師記念日 米休場
01/17 (火):日銀金融政策決定会合(~1/18 18日に会見予定)
01/18 (水):米12月卸売物価指数
01/18 (水):米12月小売売上高
01/18 (水):米12月鉱工業生産
01/18 (水):ベージュブック公表
01/19 (木):米12月住宅着工件数
01/19 (木):米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
01/20 (金):米12月中古住宅販売件数

2023年1月第4週
01/26 (木):米12月新築住宅販売件数
01/26 (木):米12月耐久財受注 速報値
01/27 (金):米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
01/27 (金):配当・株主優待 権利付き最終日

2023年1月第5週
01/31 (火):FOMC(~2/1 日本時間2日早朝にパウエル議長会見予定)


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