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22/12/12 (月) 「イベント前の薄商い」引け後情報

イベント前の薄商い

金曜日の米国市場ではいくつかの経済統計の発表があった後、前日終値付近での小幅な値動きに留まっていた印象があったものの、大引けでは今週への警戒からか急に売りが進む動きが出ていました。
本日の日本市場でも、その最後の下落による先物の下落に応じた形からなのか、日経平均株価やTOPIXは下落してのスタートとなりましたが、明日以降のイベントを前に大きくポジションを取ることの難しさからか商いは膨らまず、朝の下落を少しずつ縮ませる形で前場は動きました。そこからはTOPIXに関しては膠着感があり、日経平均は下げ幅を縮める動きを少しずつ続けるも大引け前には逆に少しずつ広げる動きになるなど、やはりイベント前で動きのはっきりしない1日となりました。
マザーズ指数は朝の安値から前場で下げ幅を縮めていき、後場には一瞬プラス圏に浮上するタイミングがありましたが、そこからは再び下げ幅を広げる動きとなって後場の安値圏で終える方向感の定まらない値動きに終わりました。

東証プライムの売買代金は2兆2389億とかなり薄商いとなっており、イベント前での動きづらさが伺えます。

増税と国政

先週は日本の防衛費に関し、2027年度以降に必要となる4兆円の追加財源のうちの毎年1兆円を超える財源を増税で賄うことを岸田首相が表明しました。
これに対する国民の反発というのは間違いなくある中、異例だったのは自民党内でもこれに反発する声もあがっていることで、閣僚内からも疑問視する意見が出ています。
来年は統一地方選挙がおこなわれる年となりますが、これを前にした与党内での不和が来年初旬にかけてどう国政に影響を与えるかが気になります。
やや時間を置かれると次の話題に切り替わって有耶無耶になるというのが日本では多く、今回は年越しによって一度印象が薄れることが考えられますが、その年明け1月の通常国会召集の頃までどのような世論が広がるか気にしておきたい話題に思えます。

明日の注目ポイント

明日の夜は米11月のCPIの発表が控えています。そのため今日と同じく明日は注目イベントを前にしての日本市場ということで動きづらさが予想されますが、その前に今晩はニューヨーク連銀の出す期待インフレ率の発表があるため、やはり大本命のCPIやFOMCに比べて注目度が劣ると思われるものの、ポジションを取りづらい中でこれが今晩の米国市場の動く材料になるかどうかがやや気になります。

指数・今後の重要イベント

12/12 終値
日経平均株価:27842.33 (-0.21%)
TOPIX :  1957.33 (-0.22%)
マザーズ  :    783.33 (-0.47%)

東証プライム市場指数   :1007.20 (-0.22%)
東証スタンダード市場指数 :1010.02 (-0.04%)
東証グロース市場指数   :  992.97 (-0.50%)
スタンダード市場トップ20:  986.05 (-0.04%)
グロース市場コア     :  944.73 (-1.26%)

東証プライム 売買代金:22389億円


イベント
2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

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