見出し画像

22/12/28 (水) 「米株安が重しか」引け後情報

米株安が重しか

火曜日の休場明けとなった米国市場では長期金利が上昇し、NYダウは小幅な続伸となった一方でNASDAQは軟調となりました。S&P500もプラスに一瞬転じてもすぐ戻し、マイナス圏での動きがほとんどとなる軟調さとなり、この雰囲気をそのままにしたように、本日の日経平均株価は下落のスタートとなりました。また昨日9営業日ぶりの反発となったマザーズ指数はやはりNASDAQの軟調さを受けるような形で反落スタートとなりました。
ただ10時半頃に日経平均株価やTOPIX、マザーズ指数やスタンダード市場指数などが今日の安値をつけると、そこからは下げ幅を縮めていく動きをみせました。
日経平均やTOPIXはそのまま後場には朝の寄り付き直後につけた今日の高値を目指すような形で上昇した一方、マザーズ指数は後場に再び下げ幅を広げ、前引けよりも安い水準での揉み合いとなりました。

東証プライムの売買代金は2兆円を下回る薄商いが続いていましたが、今日は2.32兆円とやや越えてきたものの、3兆円には開きがあり、やはり年末の閑散の中にある印象です。
東証プライムの値上がり数、値下がり数の割合はそれぞれ44%、49%となり、あまり方向感がない一方、スタンダード市場ではそれぞれ33%、54%となり、グロース市場では23%、73%となるなど、下落が多くなっていました。
業種別指数をみると33業種中、16業種が上昇、16業種が下落、1業種(パルプ・紙)が変わらずという形でちょうど半々となっています。

年明けの混乱具合

先日の秋葉復興相の更迭もあり、混乱が続いてる岸田内閣ですが、問題が発覚してから非常に遅れてのこの時期の辞任とした理由について、表向きでは「区切りがついた」ことを岸田首相が述べていましたが、どうしても年末年始という時期で鎮静化を狙っていると思われてもしょうがないタイミングとなりました。
支持率の低下が続く中、4月には統一地方選挙があるため、それを踏まえても1月から始まる通常国会では厳しい追及が予想されます。
やや皮肉な表現になりますが、次期首相候補がいないというのが岸田政権が持つ最大の強みと思われるため、先を見過ぎな想定かもしれませんが、仮に辞職となった際に現時点でどのような顔ぶれが考えられ、どのような思惑が広がるか(市場として何か盛り上がるテーマを抱えた人物か)ということを気にしてもいいかもしれません。

明日の注目ポイント

明後日には大納会ということで、今週に関しては材料が少ないものの、来週の今頃を考えると、1月6日の雇用統計が待っている状況となり、そしてその翌週にあるCPIを気に掛けることになります。その際にまずどんな値動きからスタートするのかということ気にしつつ、どう動いてもいいような待ち方で今週・今年を終えたいところです。

指数・今後の重要イベント

12/28 終値
日経平均株価:26340.50 (-0.41%)
TOPIX :  1909.02 (-0.06%)
マザーズ  :    711.17 (-1.23%)

東証プライム市場指数   :  982.29 (-0.06%)
東証スタンダード市場指数 :  987.54 (-0.43%)
東証グロース市場指数   :  901.98 (-1.33%)
スタンダード市場トップ20:  982.78 (-0.20%)
グロース市場コア     :  852.24 (-1.23%)

東証プライム 売買代金:23226億円


イベント
2022年12月第5週
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年1月第3週
01/16 (月):キング牧師記念日 米休場
01/17 (火):日銀金融政策決定会合(~1/18 18日に会見予定)
01/18 (水):米12月卸売物価指数
01/18 (水):米12月小売売上高
01/18 (水):米12月鉱工業生産
01/18 (水):ベージュブック公表
01/19 (木):米12月住宅着工件数
01/19 (木):米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
01/20 (金):米12月中古住宅販売件数

2023年1月第4週
01/26 (木):米12月新築住宅販売件数
01/26 (木):米12月耐久財受注 速報値
01/27 (金):米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
01/27 (金):配当・株主優待 権利付き最終日

2023年1月第5週
01/31 (火):FOMC(~2/1 日本時間2日早朝にパウエル議長会見予定)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?