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(9/13 18:00分)「警戒感もありながら」引け後情報

警戒感もありながら

今日の21時半頃には米8月の消費者物価指数(CPI)の発表が控えている中、月曜日の米国株が続伸したこともあり、日経平均株価も小幅に上昇してのスタートとなりました。ただ開始直後はTOPIXとともにマイナス圏に落ちる場面が一瞬ありましたが、すぐに切り返してそこからプラス圏での推移となりました。ただやはりCPIを前に上値は重く、一方で下値も限定的でTOPIXとともにかなり横ばいで動く時間が長くなりました
大引けではやや買いが優勢になって上昇し、日経平均は後場の高値を付ける形、TOPIXは小幅の推移といえども高値圏で横ばいだったために一日を通しての高値を大引け直前につける形で終えました。
一方昨日まで堅調さが目立ったマザーズ指数は前場の上昇から10時半頃を境にマイナス圏に落ちていきましたが、こちらも下値は限定的で、前日終値より小幅な下げで後場は動く形となって終えました。

薄商いだった今日の中での話題

本日の東証プライムの売買代金は2.3兆円程で様子見ムードといえそうな少なさでした。ただ業種別指数をみてみると、下落率トップの輸送用機器は0.55%の下落で、トップといえども率はそこまで大きくなかった一方、上昇率トップではその他製品は2.9%、陸運は2.1%を越える上昇となるなど、全体としては商いが薄い中でも盛り上がった業種もありました。

陸運と空運、百貨店関連などリオープニング系が引き続き堅調だったほか、その他製品の中では任天堂の上昇が特に大きく、背景として先週発売されたスプラトゥーン3の国内販売数が発売3日目にして345万本を突破したの発表がありました。ゲーム関連は本日の夜にニンテンドースイッチのソフト関連の最新情報が出されるニンテンドーダイレクトの放送が今日の23時から予定されているほか、プレイステーションのソフト関連の最新情報が出されるState of Playの放送が明日7時に予定されています。また今週は東京ゲームショウが木曜と金曜にビジネス用の2日間、土日は一般開催として3年ぶりのリアル開催として開催されます。材料出尽くしなどの反応には気を付けつつも、ゲーム関連の動きも気にしておきたいところです。

新興株の中では新規IPOが今日は1社あり、前回8月5日に新規IPOが出てから1ヶ月以上空けての久々の新規IPOであり、また全体的に相場の商いが薄くなった中で初値がついたこともあってか売買代金が大きくなりました。
IPOのスケジュールとしては金曜日に1社、来週1社、再来週は6社あり、新興株の中の個別、全体の両面での資金の流動性を気にしたいところです。

明日の注目ポイント

やはり注目は今晩の米8月CPIの結果とマーケットの反応です。
先月はWTI原油価格が前月よりも平均してやや低かったこともありピークアウト期待がある中で、コアCPIが予想を上振れずに通過できるかという点をしっかりとみておきたいところで、発表された資料をよく読んでおきたいと思います。
米8月CPIは今日21時半頃に、アメリカの労働省労働統計局のホームページにて資料が出される予定です。

指数・今後の重要イベント

9/13 終値
日経平均株価:28614.63 (+0.25%)
TOPIX:1986.57 (+0.32%)
マザーズ:753.48 (-0.06%)
スタンダード市場TOP20:968.82 (+0.03%)
グロース市場Core:885.62 (-0.13%)

イベント
9/13 (火):米8月消費者物価指数
9/15 (木):米8月小売売上高
9/16 (金):米9月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
9/19 (月):敬老の日 日本休場
9/20 (火):FOMC(~9/21 日本時間22日早朝にパウエル議長会見予定)
9/21 (水):日銀金融政策決定会合(~9/22 22日に黒田会見予定)
9/23 (金):秋分の日 日本休場
9/23 (金):米9月PMI 速報値
9/27 (火):米8月耐久財受注
9/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
9/30 (金):米8月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

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