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22/12/09 (金) 「幻のSQ」引け後情報

幻のSQ

本日は12月第2週の金曜日だったため、12月限のメジャーSQ算出日でした。日経平均先物のSQ値は27576.37円だったそうですが、本日の日経平均株価は前日終値から約60円高の27633.96円でスタートすると、この寄付きを安値にして勢いよく上昇していく形になり、そのまま上げ幅を300円に拡大しました。その後は27950円辺りを上値にして早いうちから高値圏での揉み合いになり、膠着感を感じながらも終日崩れずにその値段水準をキープしました。
朝の上昇の勢いが大きかったこともあり、SQ値を実際の日経平均株価がつけることがない所謂「幻のSQ」の形になりました。
TOPIXも同様に寄付き安値の形でスタートし、今日の高値圏で今日は揉み合いが続きました。
指数は大きく上昇したとはいえ膠着感もあったためか、メジャーSQ算出日でありながらも売買代金はそこまで大きくなく、東証プライム売買代金はわずかに3兆円を下回りました。来週は重要イベントが複数控えているため、積極的な売買がそこまでおこらなかった可能性があります。

今週は上げ下げはまちまち、方向感もはっきりしない様子が続きましたが、今日は業種別指数をみると33業種中29業種上昇と堅調さがみえました。また、今日の上昇で日経平均株価は先週末より123円上昇して終える形になりました。

マザーズ指数も今日は堅調でしたが、動き方は日経平均とは異なり上げ幅を一日を通して広げていく形となっていました。新興市場に関して来週はIPOラッシュが始まります。

いくつかのゲーム業界の話題

本日はゲーム業界に色々な話題がありました。
まずはActivision Blizzardについての話題で、今年1月に発表していたMicrosoftによるゲームソフトの大手Activision Blizzardの買収について、米連邦取引委員会が「業界の競争の阻害」を理由に差し止めを求める訴訟を起こしたという報道がありました。
これに関連して一昨日Microsoftが任天堂とActivision Blizzardの人気ゲーム「Call of Duty」シリーズの今後10年間の提供をする契約を終結したと、Microsoftのゲーミング担当責任者のフィルスペンサー氏がTwitter内で明かしたばかりでした。

現在ではゲームを遊べる機種が多く存在し、任天堂は「Nintendo Switch」、ソニーは「PlayStation」シリーズ、Microsoftは「Xbox」シリーズを持ち、さらにはゲーミングPCで遊ぶ際のソフトを管理するプラットフォームとして「Steam」などがあります。
ゲームソフトの中には同時発売として各プラットフォームで販売されるものもありますが、中には限られた機種だけで発売されることもあります。
今回の買収については競合するソニーが今後「Call of Duty」シリーズのPlayStation版を販売する際に不利になるのではという思惑から、1月の買収報道の翌日にソニーグループの株価が大きく下落するという形で反応しており、ゲーム業界におけるゲーム販売、開発を巡る競争の大きさを物語っています。

別の話として、今日はゲームの年次表彰式典「The Game Awards」が開催されており、様々な表彰と発表がおこなわれましたが、その中で最も話題になっていたのはフロム・ソフトウェアの「アーマード・コア」シリーズの最新作、「アーマード・コアVI」が来年発売されるということでした。ナンバリングとしての前作は10年以上前になるそうです。

来週の注目ポイント

今晩は米国ではPPIの発表があり、その内容によっては市場の月曜日におけるCPIへの待ち方も変わる可能性があるため注目しておきたいと思います。
来週はそのCPIが火曜日に発表され、その翌日(日本時間としては木曜日未明)にFOMCの結果が出ます。注目は何度かこのnoteでも触れている通り、SEPの内容とパウエル議長が来年についてどのような見通しを立てているかという点です。
株価の反応だけでなく、その翌週に控える日銀政策決定会合にむけてドル円がどう動くかも非常に気になるところですね。

指数・今後の重要イベント

12/09 終値
日経平均株価:27901.01 (+1.18%)
TOPIX :  1961.56 (+1.03%)
マザーズ  :    787.03 (+1.59%)

東証プライム市場指数   :1009.38 (+1.03%)
東証スタンダード市場指数 :1010.46 (+0.64%)
東証グロース市場指数   :  998.00 (+1.49%)
スタンダード市場トップ20:  986.48 (+1.03%)
グロース市場コア     :  956.83 (+2.04%)

東証プライム 売買代金:29321億円


イベント
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)

12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

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