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22/10/21 (金)「続いた長期金利の上昇」寄り前情報

続いた長期金利の上昇

まず欧州での動きを振り返ると、日本時間の21時半頃にイギリスのトラス首相が辞意を表明し、来週にも保守党の党首選挙をおこない、次の党首が決まった後に辞任することが決まりました。
国内の世論調査における支持率が10%を下回っていたこともあって予想外の出来事ではなかったためか、マーケットとしてはややプラスに反応する場面が一瞬あった程度で、反応は限定的でした。

米国株の方は前日終値近辺で始まった後はプラス方向に推移し始めるスタートで、発表された経済統計に関しては毎週発表される前週分の新規失業保険申請件数は前回発表を上回る予想に反して下回っており、一方フィラデルフィア連銀製造業景況感指数は予想を大きく下回るなど、強弱が入り乱れた形になっていました。
ただその中でも長期金利は上昇していて、主要三指数は次第に上げ幅を縮めるとそのまま揃ってマイナス圏に落ち、終盤で揉み合いとなったあとに終える形となりました。

米長期金利は2年債利回りが4.6%を越え、10年債利回りも4.25%に近づきました。
S&P500の業種別指数をみると、Teslaが決算直後で大きく下落したこともあって一般消費財のセクターはマイナスだったものの、上昇しているセクターがコミュニケーション・サービス、エネルギー、情報技術となっており、長期金利が上昇していることを考えると予想外な顔ぶれとなりました。前日にはIBMの決算があって、こちらは大きくプラスでした。最近の傾向として、やはり金利よりも決算が重視されているような動きがしばしばみられます。

今日の注目ポイント

時間外取引ではスナップチャットを運営するSnapの株価が決算発表後に時間外取引で27%下落しています。そのためかFacebookを運営するMetaにも波及してかこちらも4%近く下落しています。今日も決算に注目したいと思います。
また昨日の夕方に150円をつけたドル円の動きも引き続き注目しています。夕方には150円をつけたあと149円後半で揉み合う形でしたが、米長期金利が上昇している流れに乗ってか夜中には150円前半で動く形になっており、今度は日本時間の日中にどう動くのかを気にしたいところです。


指数・今後の重要イベント

終値
CME日経平均先物始値(括弧内は昨日の現物の終値):27010.00 (27006.96)
Dow 30   :30333.59 (-0.30%)
S&P 500 :  3665.78 (-0.61%)
NASDAQ: 10614.84 (-0.79%)


イベント
2022年10月第4週

10/24 (月):米10月PMI 速報値
10/27 (木):米9月耐久財受注
10/27 (木):配当・株主優待 権利付き最終日
10/27 (木):日銀金融政策決定会合(~10/28 28日に黒田会見予定)
10/27 (木):ECB理事会
10/28 (金):米9月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2022年11月第1週
11/1 (火):米10月ISM製造業景気指数
11/1 (火):FOMC(~11/2 日本時間3日早朝にパウエル議長会見予定)
11/2 (水):米10月ADP雇用統計
11/3 (木):文化の日 日本休場
11/3 (木):米10月ISM非製造業景気指数
11/4 (金):米10月雇用統計
11/6 (日):米サマータイム終了

2022年11月第2週 (SQ週)
11/8 (火):米中間選挙
11/10 (木):米10月消費者物価指数
11/11 (金):米10月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

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