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22/12/07 (水)「切り替わる目線」寄り前情報

切り替わる目線

昨日の午後のnoteでも少し触れた通り、「景気後退懸念」や「金利上昇長期化懸念」など色んな目線に日々切り替わっている印象のある米国市場ですが、月曜日の市場では長期金利が上昇し、目線が「金利上昇長期化懸念」の方向に向いたのかと思えば、今回火曜日の米国市場では一転して長期金利が下落する展開となり、それに対し米国株市場に関しては主要三指数は前日終値付近でスタートするも、開始から終日じわじわと下げを続ける形でNYダウが1%安、NASDAQは2%安と変わらず大きく主要三指数が続落する展開となりました。

S&P500の業種別指数をみると公益事業のみが上昇しており、それに続く形で生活必需品、ヘルスケアのセクターが下落率の低いセクターとなっており、ディフェンシブ性のある業種が上位に入ってきていました。一方でコミュニケーション・サービス、情報技術、一般消費財などのハイテク・グロース株の多いセクターが下落率上位に並んでいましたが、最も下落していたのはエネルギーでした。WTI原油価格は下落しており先週は1週間の中で上昇基調でしたが、その上昇を今週で打ち消したような動きになっています。

今日の注目ポイント

サンクスギビングデーで閑散となるように、祝日で市場参加者がしっかりと休みをとる米国市場ですが、日本と違って「正月」という文化がない(もちろん新年は祝いますが)ために1月3日からでもしっかり動く一方で、クリスマスはしっかりと休みを取る印象があり、実際クリスマス週はクリスマスの数日前から商いが薄くなっていく印象があります。
今年非常に大きく動いた波乱の年となりましたが、その清算として多くの市場参加者が最後にどのようなポジションを取って終わるのかということも意識しておいてよい時期かもしれませんね。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30  :33596.34 (-1.03%)
S&P 500 : 3941.26 (-1.44%)
NASDAQ:11014.89 (-2.00%)

イベント
2022年12月第2週 (メジャーSQ週)

12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

2023年1月第1週
01/02 (月):元日振替休日 日米休場
01/03 (火):日本休場
01/04 (水):11月JOLTS雇用動態調査
01/04 (水):米12月ISM製造業景気指数
01/04 (水):FOMC議事要旨公表
01/05 (木):米12月ADP雇用統計
01/06 (金):米12月ISM非製造業景気指数
01/06 (金):米12月雇用統計

2023年1月第2週 (SQ週)
01/09 (月):成人の日 日本休場
01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

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