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22/11/25 (金) 「閑散の中」引け後情報

閑散の中

木曜日は米国では祝日休場となり、今晩も短縮取引になるなど、アメリカを中心に市場参加者が減っていたことが予想されるなか、東証プライムの売買代金が2兆3千億円程度になり薄商いがやはり感じられる内容となりました。

日経平均株価は前日終値付近で開始し、直後を高値にする形で下落に転じました。その後下げ幅を縮めるも前日終値付近でやはり留まり、その後は100円程度の下落の位置で揉み合いが続きました。
先日からTOPIXが日経平均に比べ優位な動きをしていますが、今日も日経平均と同じく小幅安となったものの、下げ幅は0.04%と小さく、今日も下落率としては日経平均よりも底堅く終わりました。
またマザーズは前日に続き堅調で、プラス圏を維持したまま終えました。800ポイントを上回る場面もあり、後場もそのあたりで揉み合いになりましたが、大引けではわずかに下回って799.62ポイントとなりました。今日は上回りませんでしたが、終値として800ポイントを最後に越えたのは今年の4月6日となります。

週間としての日経平均株価は+1.37%となり、先週は4週ぶりに週間としての下落となっていましたが、その先週の下落分を取り戻す形で上昇しました。
東証の業種別指数を週間でみると33業種全て前週よりも上昇しています。

年末商戦へ

今日はブラックフライデー、来週はサイバーマンデー、さらにはクリスマス商戦が控えます。
今年の後半は特に金利の動向をめぐり株価が上下してきましたが、その中で一時期は景気後退懸念で株価の下落が続く場面もありました。「金利の急上昇が景気後退を招く可能性」に注目しての動きだったと思いますが、一方で最近の株価の堅調さはCPIが予想よりも低かったことへの反応で続いた面もありますが、特にきっかけになったのは米国から始まった決算発表だったように感じます。その内容に関して、非常に良かったというわけではなく、想定していたより悪くなかったことからの安心感が中心だったように思えますし、実際GAFAM決算に関してはネガティブな反応が多くなっていました。

CPIにやや落ち着きがようやくみられた(とはいっても続くかどうかはしっかり来月も確認すべきですが)一方で、景気については堅調さを維持できるかどうかもしっかりみるべきところで、この年末商戦がどの程度盛り上がれるかを「会社の(月次などの)リリース」、「市場の声」、「消費者の声」などを参考に最新の動向をチェックできるようにしたいところです。

来週の注目ポイント

最近は材料が少ない印象を感じていましたが、来週からは後半に12月となり、雇用統計の発表もあります。
またFOMCの2週前の週ということで、来週を終えるとブラックアウト期間になるため、12月FOMC前に聞ける最後のFRB高官の金利に関する発言にも注目したいところで、水曜日にはパウエル議長が発言する場のあるイベントが控えています。
他にもPCEデフレーターからみる物価の指数にも注目したいですね。

指数・今後の重要イベント

11/25 終値
日経平均株価:28283.03 (-0.35%)
TOPIX :  2018.00 (-0.04%)
マザーズ  :    799.62 (+0.38%)

東証プライム市場指数   :1038.36 (-0.04%)
東証スタンダード市場指数 :1029.27 (+0.45%)
東証グロース市場指数   :1016.46 (+0.42%)
スタンダード市場トップ20:1009.68 (+0.68%)
グロース市場コア     :  966.01 (+0.32%)

東証プライム 売買代金:23753億円


イベント
2022年11月第4週

11/25 (金):サンクスギビングデー翌日 米短縮取引

2022年11月第5週/12月第1週
11/28 (月):配当・株主優待 権利付き最終日
11/30 (水):米11月ADP雇用統計
11/30 (水):ベージュブック公表
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計

2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

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