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ミニマリズムは断捨離ではない


最近流行しているワード【ミニマリズム】
シンプルな部屋に、必要最低限のアイテム、人間関係も極力少なく。
まるで修行僧のような生活を現代人はなぜ求めるのでしょうか?
僕なりの考えをまとめたいと思います。

ミニマリズムとは?

ミニマリズムという考えはもともとアート界隈から誕生したようです。

ミニマリズムは、1950年代後期〜60年代前半に出現し、美術、デザイン、音楽の領域で、非本質的なフォルム、特徴、概念を排して、欠くことのできない本質的なものを表現する傾向である。
美術手帳 文=沖啓介

徹底的な本質主義でしょうか。
普遍的な美の追求がこの運動、創作活動の起源みたいですね。

現代人は悩みが多い

ネットワークの拡充に伴う多種多様なサービス、SNSの普及によって
大量の情報が日々絶え間なく入ってくる時代。
欲しいものはすぐに購入でき、予算が厳しければ別の選択肢を提案してくれる。
そのうちに、本当に自分が欲しいもの、したいこと、付き合いたい人が分からなくなり、虚無感を感じてしまう。
選択肢が多いほど、人は物事を決められない生き物ですので、現代は人にとって生きにくい時代だということです。
大量のストレスに日々さらされているわけです。

現代人にとってのミニマリズムとは?

「衝動買い」という言葉がありますが、あれは手っ取り早いストレス発散方法です。
手に入れることが目的で、使うことは二の次です。
SNSで日々流れてくる、自分を満たしてくれそうなモノを買って、自分の隙間を埋めてしまうのです。
いざ、自宅に持って帰ると、価値がわからない、もしくはオーバースペックだった。なんて経験はありませんでしょうか?
僕はものすごくあります。
本当に欲しいもの、やりたいことがわからない、そんなストレスから解放されたい。
自分らしく生きるということに100%注力する。
そのために周りのノイズを排除する。
いわば、現代人にとってのミニマリズムは生の追求だと僕は考えています。

断捨離をすることが正解なのか

僕も悩める現代人の一人です。
自分を変えたいと必死になり、幸せになりたいと思い多くのものを買う。
理想の人物像を追っかけて、必要以上のものに囲まれて生きてきました。
5年ほど前、ミニマリズムを知り、断捨離をして、自分の周りは必要最低限のモノでまとめました。
その結果、自分の欲しいもの、やりたいことは見つかったのかといわれると
答えはNOです。
シンプルにすれば答えが見つかると思っていましたが、それは間違いでした。
「ミニマリズム=モノを減らす」という考え自体が間違いなのだと気づきました。

僕にとってのミニマリズムとは

ただモノを減らしても、答えなんて見つかりません。
空箱にポツンと自分がいてるだけです。
僕にとってのミニマリズムとはモノを減らす作業ではなくて、探してあげる作業だと思っています。
これはいらない、あれはしたくないって考えるのではなくて、こうゆう風に使えるかも、こうしたらおもしろいかも、という風に考えてあげる。
それでも、いらないな、したくないなと思うものはバイバイすればいい。
おのずと身の周りが価値あるモノに代わっていくと思います。
部屋にはPCとベッド、生活必需品がちょっとだけ、みたいな生活なんてする必要ないし、意味はほとんどないと思います。
修行するのが目的ではないですからね。

最後に

僕もいまだにしっかりミニマリズムは実践できてないです。
モノであふれかえった雑多な部屋で暮らしています(笑)
頭の中もぐちゃぐちゃです。。。
ですが、ここに書いたことによって少し理解が深まりました。
少しずつですが、理想のミニマリズムを行っていきたいと思います。
また進捗などもかけたらいいなと思います。


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